今また、中島聡氏に注目です。中島氏といえば、高校時代からPCやWeb関連の記事執筆やソフトウェアの開発に携わり、大学時代には日本のCADソフトの草分け的存在である「CANDY」を開発。NTTを経てマイクロソフトに入社してからはWindows 95、Internet Explorer 3.0/4.0、Windows 98のチーフアーキテクトを務めたことで知られる日本を代表するプログラマーです。独立してからも旺盛に新しいシステムの開発に携わってきましたが、今度はスマホ業界に新たな文化を確率するための動きに注目が集まっています。
2016年1月に中島氏が創業者兼CTOとして設立した株式会社Swipeは、スマホに特化したリッチメデイアコンテンツ制作アプリSwipe Studioを10月7日にリリースしました。
このSwipe Studioを使えば、なんと、プログラム不要で、簡単にスマホだけで、マンガを動かしたり、マンガと写真、ビデオを組み合わせて、これまでにない新しいリッチメディア作品が制作できるのです。
マンガや絵だけではなく、写真や動画も組み合わせて、アーティストは自分の描いた絵に簡単にアニメーション効果をつけられます。
演出は企画はするけれど、絵は外注というクリエイターは、Swipe Studioアプリ内のStoreで素材を調達(有料/無料あり)することもできます。
その逆に、アーティストが作成した素材をこのStoreに提供することも可能です。 誰かがStoreで購入した素材を取り込めば、アーティストの方の素材集にも反映されます。
リリースに合わせて、株式会社SwipeがSwipe Studioでの作品を募集するためにスタートしたSwipe Studio Creative Challenge(2016年11月18日まで)には早くも各地から作品の応募や問い合わせが届いているようです。
そして、今回、10月27日にSwipe Studioコンテンツのビューワーで、更にremixも楽しめるiPhoneコンシューマー向けアプリ、Swipieがリリースされました。
App Store :https://itunes.apple.com/app/id1157808113?ls=1&mt=8
10月27日現在、ダウンロードしたらすぐに楽しめるのは以下の作品です。
RYU AMBE WORKS : https://swipie.com/toon/5X9hFQD3gN
Jaywalkers v.5 by RYU AMBE: https://swipie.com/toon/EIOI6tKK5V
殺陣: https://swipie.com/toon/wBRX2p1QMn
Swipeは、2016年10月28日からLOS ANGELES Convention Centerで開催されるStan Lee’s Los Angeles Comic Con (http://www.stanleeslacomiccon.com )に参加、創業者兼CTOの中島氏が、バットマン対スーパーマンなどの作品で知られるアメコミ界の大御所Neal Adams氏(www.nealadams.com)と現地時間の10月29日(日本時間10月30日)とのパネルに登壇、Neal Adams氏は、その場で彼の世界初のSwipe Studio作品を公開する予定です。Swipieでは、これらの作品が閲覧できます。
また、ビューワーだけでなく、Swipe Studioで公開されている作品の中でremix OKの作品をremixしたり、Swipieを使って簡単な作品を作ったり、友達とシェアしたり、remixごっこをして遊べます。
読むというより体験するマンガ、体験しながら自分でもクリエイトするマンガ。中島氏が届けてくれた新しいスマホ体験はさまざまな可能性をすぐ近くに感じさせてくれます。
いずれ音声やその他の機能も加わっていくことを思うと、いまからワクワクが止まりませんね!