ポートフォリオは、デザイナーとしての皆さんの関心事、スキル、業績を見せるものです。ポートフォリオをインターネット上で公開するなら、他の有能なデザイナーと競い合うことになります。競争相手を出し抜くために、自分のポートフォリオを最高の状態で提案するにはどうすればよいのでしょうか。潜在的な顧客の目にとまって、興味を持ってもらうにはどうすればよいのでしょうか。
デザイナーとしての目標を立てる
デザイナーとしての明確な方向性がある時に、最も良い作品を創れるでしょう。 デザイナーとして、自分は何を目指しているのかを考え見ましょう。
どのような仕事を成し遂げたいと思っていますか。 将来に向けた明確な計画を意識し続けることは、皆さんのポートフォリオに取り入れるものを考える際に役立ちます。
作品の概略を作成する
ポートフォリオのオンラインでの公開は、自分自身に注目が集まることを目指して行います。しかし、そのポートフォリオのウェブサイトはナビゲートしやすいものでもあってほしいわけです。
ポートフォリオは、デザイナーとしての皆さんのビジュアルスキルを示すものです。ですから、美しいものに仕上げたいと思うでしょう。同時に、将来の雇用者が、皆さんが何を提供できるのかをすぐに理解できるようにしたいのです。
表紙画像を中心にデザインをアレンジするのは1つの手です。表紙画像(ロゴやイラストなど)からデザインを始める場合、それぞれのデザインを1から作成します。画像を表紙に使用する必要はありません。タイポグラフィだけで十分です。ただ、表紙画像の1つ1つは一貫性と独自性を備えているようにしましょう。
表紙画像を作成する代わりに、ポートフォリオのセクションごとにアートワークを選ぶという手もあります。アートワークをオープニングページに配置することで、雇用主は皆さんが提供できるものの一部を即座に把握することができるのです。次に、各例をクリックして、詳細を確認できます。
作品を並べることにした場合には、サイトのトップページはシンプルなものにしましょう。サイト自体ではなく、ポートフォリオをにスポットライトを当てたいからです。
GIFアニメーションを使用する
GIFにはエレガントで目を引くものが沢山あります。 GIFを作成した場合は、これを使って作品を紹介することができます。
GIFは注目を集め、アニメーションのスキルを披露する非常に効果的な手段です。
シンプルにする
ポートフォリオは創造的な履歴書を形作るプロフェッショナルな伝記のようなものです。 読者が理解しやすいように、シンプルで理解しやすい形式で皆さんに関する情報を共有してください。
自分の人となりを示せるようなやり方で「About Me」ページを作成します。 あなたが誰であるか、そして芸術の世界でどのようなキャリアを積んでいきたいのかをアピールしましょう。
人事部での伝統的なやり取りに備えて、PDF版の履歴書を掲載しても良いでしょう。
SNSアカウントへのリンクを貼り、未来のクライアントがあなたとやりとりできるようにしましょう。
クライアントが電子メールおよび電話番号で皆さんに連絡がとれるこようにすることも忘れないでください。
自分自身を輝かせて
オンラインポートフォリオには、皆さんに最高の輝きを届けてほしいものです。 目標は作品を目立たせることですが、皆さんが達成した目標を極めて詳細に紹介するページを作成することも検討してみてください。
皆さんが過去に取り組んだ有名なプロジェクトをアピールしましょう。 視覚的なイメージを使ってあなたの業績をより魅力的なものにしてください。 プロジェクトに魅力的な美しさがあれば、訪問者の注目を集めることができるでしょう。
自分自身を輝かせましょう。 ニュース番組でインタビューされたことがあるなら、これをポートフォリオに取り入れます。 会議でプレゼンテーションを行ったこともあるのではないでしょうか。 写真を入れましょう。 慈善団体のイベントやボランティアを手伝った場合は、これもポートフォリオに含めましょう。
クライアントからの推薦文があるならこれも入れましょう。 以前の上司からのフィードバックが肯定的なものである場合には、これもオンラインで公開しましょう。 これらをポートフォリオに含める場合には事前に許可をとっておいてください。
ブログを始める
皆さんの情熱をオンラインで共有することで、新しい読み手とつながることができます。ブロガーになれば、あなたが関わっている業種やプロジェクトの経験を共有することができます。
オンラインブログはプロフェッショナルにしましょう。デザイン業界の話題だけを扱う必要はありません。知識を広げたり、別のスキルを紹介したりすれば、皆さんが幅の広い人間であることが分かってもらえます。ただ、最高に仕事ができる自分自身を反映するようにしましょう。
ブログを運営しながら、将来の雇用主に引き出して発揮させてもらいたいスキルについて考えてみてください。これは、創造性やチームの中での仕事能力かもしれませんし、または文化に関する知識であるかもしれません。
長い記事を用意する必要はありませんが、定期的に投稿するようにしましょう。皆さんが情熱を絶やすことが無く、あきらめない性格であることを将来の雇用主に示すことができます。
レベルアップしよう
ポートフォリオは、グラフィックデザイナーとしての皆さんの将来の目標を達成する方法です。方向性を変える、あるいは単に次のレベルにステップアップしたいなら、これを明確に表してください。現在のクライアントや雇用機会をなくしてしまうことが心配なら、こっそりとそうするのも良いでしょう。
皆さんの方向転換を可能にする、より高いレベルの教育を受けたら、これをあなたの履歴書に加えてください。
新しい学習経験と皆さんにとっての意味について執筆したり、ブログに投稿したりしましょう。関心事が常に変化し、進化しているということを示したい場合は、新しいソフトウェアのレビューを書いたり、ブックレビューを共有したりするのも1つの手です。
ゲストブログ
ゲストブロガーになれば、ファンを増やし、自分について知ってもらえる機会を増やすことができます。こういった記事をデザインポートフォリオにリンクすることもできます。
ゲストポストを書かなくてもかまいません。インフォグラフィックスやイラストをオンラインで共有することができます。これは、インターネット上での自分の認知度を高めることに役立ちます。
ゲスト出演の規模の大小は問題ではありません。何かを始める限り、自分の知名度を高めることはできるでしょう。
独自のアイコン、パターン、またはフォントを作成する
皆さんが自立したデザイナーであれば、フォント、アイコンやパターンを作成することができるでしょう。 こういった作業は皆さんの仕事の一例を紹介することにもなります。 閲覧者にダウンロードしてもらう場合には、作品のサンプルを用意します。 あなたの将来のクライアントは、後により多くの(有償の)製品を求めて戻ってくるかもしれません。
無料のサンプルと引き換えに、サイトへのバックリンクをリクエストすると、検索ランキングが増加します。 これにより、あなたのウェブサイトはより多くの人に見てもらえるようになるでしょう。
オンラインでチュートリアルやガイドを提供する
知識をシェアすることで、ブログやウェブサイトに注目を集めることができます。
オンラインガイドを作成し、閲覧者がオンラインでダウンロードできるようにすることができます。
これらのガイドは、あなたのスキルに応じて、ベクトルイラスト作りたい人のためのアドバイスから風景写真の撮り方に至るまで、何でもかまいません。
ウェブサイトの開発に携わっているのなら、デザインを最適化する方法に関するアドバイスを共有することもできるでしょう。
適切な行動喚起
オンラインポートフォリオを作成したら、次の目標は、見込みクライアントあるいは雇用主にあなたとの接触を促すことです。
皆さんのサイトに行動喚起ボタンを配置することで、クライアントとのやりとりが促進されます。 ボタンは「履歴書を見る」や「見積もりを要求する」かもしれません。 「この人を雇う」というボタンを置くことだって可能です。
こういったボタンは、ポートフォリオのさまざまな部分に配置されることもあり得ます。 これによって、クライアントがイラストや、ウェブサイトのデザイン、あるいはロゴを検索しているのなら、皆さんを雇うために連絡先ページに移動する必要がなくなるのです。
決断は、ポートフォリオを表示した直後に行われることもあります。 また、履歴書をダウンロードするための2つ目のボタンを配置することもできます。 これは、会社の人事部に提出されます。
行動喚起ボタンは、クライアントに次の動作を促すことがよくあります。 クライアントに次のステップへ移る方法を知らせてくれるからです。
まとめ
オンラインポートフォリオを作成する際の目標は、自分自身でいることです。 これによって、ユニークで多彩な人として皆さんを知ってもらうことができます。
雇用主は、1人のデザイナーを採用するまでに、数十人もの候補者をチェックするかもしれません。
自分自身を輝かせることで、皆さんのクリエイティビティを前面に押し出すことができるでしょう。 群衆の中で抜きんでていれば、採用面接に招かれる可能性がぐっと高くなります。
※本記事は、How to Take Your Design Portfolio to the Next Levelを翻訳・再構成したものです。
▼こちらの記事もおすすめです!