可変のデザインは適応性が高く、ユーザーフレンドリーで、かつ様々なデバイスに対応できます。現代のウェブにとっては基本となっていると言っていいでしょう。
しかし、現代のウェブデザインにおける役割となると、きちんと理解している人は少ないのが実情です。
これから可変デザインの特徴について紹介していきます。将来のデザインワークでぜひ活用してください。
レスポンシブデザインは可変デザインから進化している
レスポンシブデザインについてはきっとご存知でしょう。テキストを始め動画や画像、音楽などのメディアを様々なデバイスで適切に表示できるようにするデザイン手法です。
可変デザインは現代のウェブデザイナーにとって欠かせない技術となりました。
しかしその中に、レスポンシブデザインとアダプティブデザインの2種類があることは知っておいて損ではないでしょう。
アダプティブデザインとはコンテンツをデバイスに合わせて適応させるデザインです。
弱点としては、各デバイス向けに特別にデザインを行う必要があることです。時間を食うだけでなく、冗長で、デバイスの数が急速に増え続ける現代ではそのペースについていくことができません。
一方レスポンシブデザインはメディアをポイントに分割するため、同じページがデバイスに従ってスケーリングされます。このためひとつのページを複数デバイス向けに作りなおす必要がなくなります。
可変デザインはより優れたUXを実現できる
現代のウェブにおいてはUXが非常に重視されています。レイアウトが崩れた、きちんと動かないウェブサイトはユーザーからの信頼を得ることができません。マーケターは常に潜在的な顧客にどうアプローチするかを模索しています。
可変デザインは固定レイアウトよりもユーザーフレンドリーであり、多様なデバイス上で均一なUXを提供することが可能です。また複数のデバイスに対しても作成するページはひとつで済みます。可変タイポグラフィと組み合わせればテキストの歪みも解消できます。
Googleはモバイルフレンドリーなサイトを好む
可変デザインは多様なデバイスとユーザーに対応するために使用されますが、そのおまけとしてGoogleにより好まれるという効果もあります。Googleはモバイル向けに最適化したサイトにより高いランクをつけてくれるのです。
可変デザインをこれから使うのであれば、モバイルフレンドリーになっているかに注意しましょう。
このように、可変デザインは現代のウェブデザインにおいてもはや必須と言える技術になっています。ぜひ身につけて、サイト制作に活用してください。
※本稿は 「The Role Fluid Layouts Play in Modern Web Design」を翻訳・再編集したものです。