ユーザーが直面している問題を解決するため、又は正しく理解するという観点から、UXデザインにとって“リサーチ”は非常に重要です。以下、デザイナーが知っておくべき“リサーチ“をご紹介します。
第一のリサーチ
まず初めに、誰のためにデザインしているのか、どのようなデザインをするべきかを理解するためにデータを集めます(既存のデータではなく新しいデータ)。このリサーチによりデザイナーのアイディアを、ユーザーにとって有効でより意味のあるものとすることができます。多くの場合、個人か小さなグループに対するインタビューやアンケートがその手段となります。
この段階でのリサーチは実施前に、何をリサーチしたいのかを明確にすることが大切です。
第二のリサーチ
第二のリサーチではインターネットや本、記事などの既に存在しているデータを使い、あなたのデザインやデザインの背景をサポートします。また第一のリサーチで得たユーザーインサイトを有効化し、全体的なデザインを強化するためにも使われます。
評価的リサーチ
評価的リサーチは、特定の問題を評価するもので、ユーザビリティと実際のユーザーからの要望と合致しているかを確認するために行います。このリサーチの一つの方法は、ユーザーに実際に使ってもらい、フィードバックをもらうことです。
生成的リサーチ
生成的リサーチは、実施したリサーチを基に、解決すべき問題を決めることです。これは解決方法を生み出す段階なので、ユーザーの要望やニーズ、ゴールを理解している必要があります。
マーケットリサーチとデザインリサーチの違いとは?
一番の違いは、デザインリサーチがより流動的で直感的であるという点です。人々がどのように感じるか、思うかといった点が変化をもたらすためです。デザインリサーチの目的は、ユーザーのためのゴールに合うような価値を創造するために、彼らにできるだけ近づくことです。マーケットリサーチは多くの場合、論理や競合相手のニーズに基づいています。
結論
デザインリサーチは、複雑な人間の行動を理解し、ユーザーの要望やゴールを理解することで問題を解決することを目的として行います。これにより、ユーザーに関連のある、使いやすいプロダクトを作り出すことができるのです。
※本記事は、The types of design research every designer should know NOWを翻訳・再構成したものです。