デザイン

デザイン

PR

ユーザージャーニーとカスタマージャーニーの徹底比較!共通点と相違点を解説

16,848 views

読了時間 : 約2分12秒

製品開発やUXデザインにおいて、ユーザージャーニーとユーザーフローという用語がよく聞かれます。この2つには共通部分もありますが、違いを知らずに使ってしまうと思わぬ誤解を招きかねません。

この記事では、ユーザージャーニーとユーザーフローの共通点と相違点を紹介します。

 

 

  1. 1.用語の定義

まずは用語の定義について確認しましょう。

ユーザージャーニーはカスタマージャーニーとも呼ばれ、ユーザが製品に触れる際のシナリオを4〜12程度のステップで表現したものです。主に、現在と将来において実現可能な製品の使い方が描かれます。

 

対してユーザーフローは、製品に組み込まれた、ユーザの目的達成のプロセスを描いたものです。ユーザが製品を使う際に、どういったルートをたどるのかを想定しています。

 

定義だけ見ても、まだピンとこないでしょう。ここからは、具体的に2つを比較しましょう。

 

 

 

  1. 2.共通している点

・デザインの軸

どちらも、ユーザの要求をキーポイントとし、彼らが製品でどんなことを達成したいのか検討します。

 

・ゴール

ゴールはUXを向上させることです。得られたデータから、デザイナーは製品をより洗練させます。

 

・必要なデータ

どちらもペルソナが決定した後に作られます。これは、ユーザの目的、モチベーション、ペインポイントが必要になるためです。

 

・要求されること

制作の際には、いくつかの点を考慮します。ユーザの目的は何なのか、次の段階に進んでもらうのに必要な情報は何か、ユーザが疑問を持ちそうな点は何か、ユーザの障害になるものはないか、などです。

 

 

ここまで読んでも、きっと、この2つが全く同じような印象を受けるでしょう。しかし大切なのはここからです。いよいよ違いについて解説します。

 

 

  1. 3.異なっている点

・最大の違い:全景か一部か

ユーザージャーニーは全体のUXデザインに焦点を当てています。ユーザがどのようにアプリを見つけ、使い始め、目標を達成するかまでを問題にしています。一方ユーザーフローは製品使用のプロセスを取り上げ、製品を使い始めてから目標を達成するまでのプロセスを考えます。

 

・状態とルート

ユーザージャーニーのポイントは、ユーザが目標を達成するためにどんな状態を望むのか、という点にあります。ユーザーフローは、目標を達成するためにどんなルートが考えられるかを考えます。

 

・ガイドと機能

ユーザージャーニーは、製品に触れたユーザが取る可能性のある手段を分析し、目標達成に向けてユーザをどう導くかを考えます。重要なのは全体のプロセスです。

 

ユーザーフローでは、ゴールへの道筋をデザインします。製品における目標達成へのルートを複数検討します。たとえばECサイトでは、欲しいものを検索してすぐ購入するユーザーもいれば、購入前にレビューを読むユーザもいます。このように、同じ目標に到達するルートが複数発生するのです。

 

 

いかがでしたか?紛らわしい2つの用語も、基本的な思想には大きな違いがあります。用語の意味と働きをしっかり理解し、プロジェクトを円滑に進めましょう。

 

 

▼このように、紛らわしい用語についておさらいしたい方は下記の記事もおすすめです!

UXとUI、IAにIxD…4つの紛らわしいWebデザイン用語についておさらい!【すべて説明できますか?】

 

 

 

※本記事はUser Journey Vs User Flow — Differences & Similaritiesを翻訳・再構成したものです。

おすすめ新着記事

おすすめタグ