サイトやブログを始めるときには、ユーザーエクスペリエンスは一番念頭におく必要があります。顔が青白くなるまでコードを微調整してアルゴリズムを採用したりすることもできますが、最終的には検索エンジンのランキングは、サイトがあらゆる面で質の高い体験を読者に提供できるかどうかを反映することになります。
ユーザーエクスペリエンス(UX)のような無形のものは、開発者やデザイナーが共有して使用できる厳密な言葉や定式に固定するのは難しいです。コンセプトがよくても、サイトやブログのデザインの具体的な細部に、それはきちんと反映されているでしょうか。
本記事では、全体的なユーザーエクスペリエンスに寄与する特定のSEO要因について解説します。これらをターゲットにすることで、ユーザーエクスペリエンスの仕組みや理由をよりよく理解できるようになり、必要なときにしかるべき手順をすんなりと実行できるようになります。
SEOランキングに致命的に重要なUXの3つの要因
“ユーザーエクスペリエンス”のような漠然としたコンセプトも、SEOランキングというより即物的な見方を介することでわかりやすく捉えることができるでしょう。
Googleは常にユーザーエクスペリエンスを改善しようとしています。 Googleのユーザーエクスペリエンスラボをざっと見れば、ポジティブなUXがどのように、また何故達成されたかを理解することに彼らがどれほどを費やしているかがわかります。
1.ページ読み込み速度
ユーザーがあなたのサイトをクリックすると、UXが始まります。あなたのサイトがロードされるまでに10秒以上かかったら、彼らはもう移動してしまうでしょう。サイトのスピードはSEOのランキングで長らく重要な要素でしたが、実際ユーザーのサイトに対する最初の印象を左右するものです。
要するに、ロード時間が長いほどコンバージョンに直接的な悪影響があり、結果として最終的に収益減につながるのです。Kissmetricsによる調査によれば、理想的なローディング時間である3秒を超えると、1秒ごとに7%の収益減になります。
直帰率の上昇またはページビューの減少が見られる場合は、サイトの読み込み速度が遅いことが考えられます。これを確認するには、GoogleのPageSpeed Insightsツールを使用して、サイトがすべての端末で高速に読み込まれているかどうか、そうでない場合は修正する方法も確認します。
読み込み時間が長すぎると思われる場合に、必要になりうる対処法をいくつか以下に示します。
・インデックスを追加してサイトのデータベースをオプティマイズします。
・WordPressの場合は、W3 Total Cacheのようなキャッシュプラグインを使用してください。
・eコマースストアを運営している場合は、ShopifyのBuy nowボタンを利用してください。
・Optimizillaのようなツールを使ってイメージを最適化してください。
2.直感的なサイト構成
UXの質を決めるのは、訪問者がサイトのさまざまな部分にどれくらい迅速かつ容易にアクセスできるかです。これを確実にする最善の方法は、効率的にデザインされたメニューとサブメニューを使用することです。 4つから6つのメインカテゴリから始めて、コンタクトページと「About Us」ページを作成※して、ユーザーが簡単にアクセスしたり、ブランドを知ることができるようにします。
※「About Us」ページの作り方については、以下の記事が参考になります。
なお、訪問者がサイト上で何かを見つけるために2回以上クリックしないですむようにするのがベターです。カテゴリクリック1回、投稿またはページクリック1回。それ以上のものであれば、プロセスを過度に複雑にするリスクがあります。
これらに加えて、サイトのUXを改善するもう1つの素晴らしい方法は、他のページへの内部リンクを含めることです。これにより、訪問者はトピックを追求したり、別の投稿をすばやく簡単に見つけることができます。このタイプの利便性は訪問者にとって素晴らしいものであり、SEOにも利点があります。
この変更を加えると、直帰率の低下、コンバージョン率の向上、クリックスルー率の向上が実現します。
サイト構成に関して実行可能ないくつかの手順を次に示します。
・ホームページとコンテンツとの間のパスをカテゴリに分けます(コンテンツに到達するまでに2回以上クリックしないで済むようにしてください)。
・投稿に他の部分への内部リンクを含めます(関連性を保つ)。
・「About Us」ページと「Contact Us」ページへのアクセスを提供します。
3.モバイル対応
2015年4月、Googleはモバイルレスポンスのサイトに焦点を当てた新しいアルゴリズムアップデートをリリースしました。この用語は、デスクトップとモバイルデバイスの両方で読み取り可能な形式で自分自身を表示するWebサイトの機能を指します。ほとんどの人がモバイルデバイス上でWebブラウジングしているので、このようなチェックは論理的です。
Googleのアップデートは、リリースされたときに、「モバイルゲドン」(アルマゲドンとのアナロジー)、「モバイルポカリプス」「モポカリプス」(黙示録とのアナロジー)などの多くの名前で言われていました。モバイル対応がなければランキングが落ちに落ちるため、人々には怖れられていたのです。
ありがたいことに、Googleはサイトが標準に合っているかどうかを確認できるモバイルフレンドリー・テストツールをリリースしました。サイトをモバイル対応にするには、いくつか方法があります。
・WordPressを使用している場合は、さまざまなモバイル対応のレスポンシブテーマを選択できます。簡単に修正できます
・Web開発者なら、CSS3 Media Queriesを使用すると、モバイルデバイス上でのWebサイトの最大幅をコーディングすることができます。
おわりに
SEOランキングの要素とページビュー、直帰率などのアナリティクスはすべてユーザーエクスペリエンスのレベルを示します。 UXを改善することで、最終的にはSEOを向上させることができます。
※本記事は、UX Factors That Affect Your Website’s SEO Rankingsを翻訳・再構成したものです。
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