トライベック・ブランド戦略研究所が、「主要企業Webユーザビリティランキング2016<企業サイト編>」を実施。全15業界・150サイトのユーザビリティを評価した結果、ランキング1位は3年連続で「KDDI」となりました。
ランキング1位の理由、その評価ポイント
その評価ポイントとしては、以下のような点が挙げられています。
・三太郎シリーズをはじめとしたマス広告の表現がWebサイト上でも展開されており、TVやWebサイトといったチャネルに関わらず一貫したブランドイメージが発信できている
・『Time&Space』『au未来研究所』といったコンテンツにより、企業のノウハウや情報資産を魅力的にWebコンテンツ化できている。
さらに、来訪ユーザーをファン化し、商品・サービスを理解させ、導入検討やお問い合わせの行動へと導くカスタマージャーニーが、サイト上で実現されている点が評価されました。KDDIサイトはリニューアルから2年が経過していますが、Webガバナンスが徹底されており、高いユーザビリティを維持する結果となりました。
オウンドメディアとしての企業Webサイトの重要性はますます大きくなる
その他、ランキング上位企業に共通して見られたのが、情報構造やナビゲーションといった基本的なWebサイトの使い勝手の良さを実現しているだけでなく、自社で培ったノウハウや商品の魅力・企業ブランドなどの無形の資産をWebコンテンツとして可視化し、ユーザーに対して有益な情報として発信しているという点です。
今回の調査では、昨今のキュレーションメディアへの不信感から、デジタル環境に氾濫する情報の信頼性に対する意識が高まっている状況にありますが、今後は信頼できる情報を求めるユーザーにとって、企業が公式に運営するオウンドメディアとしての企業Webサイトの重要性はますます大きくなると分析しています。
■企業サイト上位10位ランキング
1.(1)KDDI
2.(2)au
3.(44)サントリー
4.(4)JXエネルギー
5.(7)日本ハム
6.(36)損保ジャパン日本興亜
7.(8)キリン
8.(9)三井住友海上火災
9.(6)中部電力
10.(87)三井物産
※()内は前年度順位
■業種別上位10位ランキング
1.証券・その他金融
2.食品・飲料・生活用品
3.IT・情報通信
4.商社・流通
5.総合電機・エレクトロニクス
6.鉄道・運輸
7.建設・不動産・住宅
8.電力・ガス・エネルギー
9.精密機器・電子部品
10.鉄鋼・金属・材料
10.銀行・クレジットカード
なお、調査は2016年8月中旬から10月中旬にかけて実施されたものです。
調査に関する詳細等は下記で。