1993年にAdobe Systemsによって最初にリリースされたPDF(Portable Document Format)は、文書や情報を交換するための国際標準となっています。
グラフィックとの整合性、作成しやすく読みやすいファイル、画像のクオリティコントロール、幅広いコンテンツ(アニメーション、3Dモデル、ボタン、ハイパーリンク、オーディオファイル、ベクターグラフィック)サポートなどの独自の機能により、PDFは他のファイルフォーマットよりも優れたものとなっています。
開いているプログラムやプラットフォームに関係なく、ドキュメントの内容とレイアウトを保護して保存できます。そのため、時に、編集するのが難しく、場合によっては、PDFからコンテンツを抽出することも困難になったりします。
その作業を簡単にするために、Mac用の非常に優れたPDFエディタを9つご紹介します。専門知識を必要とせずに任意のPDFドキュメントを変更できるものばかりです。ただし、無料版では、機能/サービスが制限される可能性があります。
9. PDFpenPro
価格: $ 124.95から 無料体験版あり
プラスポイント: ガイドを使ってオブジェクトをスナップし、シームレスに編集できるようにiCloudとDropboxをサポートしています。
PDFpenProは、文書のようにPDFをマークアップして編集するのに役立ちます。 テキスト、画像、コメントを追加し、特定のセクションを強調表示することが可能です。また、タイプミスの修正、フォームへの記入、デジタル署名の追加/確認検証、および機密情報の保護も簡単にできます。
スキャンしたものを編集可能なテキストに変換するためのOCR(光学式文字認識)も付属しています。解像度、コントラスト、色数、画像またはスキャンした文書のサイズを調整でき、PDFのページを簡単に並べ替えたり結合できるドラッグアンドドロップサムネイルも備えています。
非常に用途の多い製品なので、ユーザーインターフェイスは、ユーザーに必要なツールにすぐに到達できるよう努力しています。
さらに、PDFpenProは任意のURLを取得して、クリック可能なリンクと画像を含むPDFファイルに変換することも可能です。 ただし、ところどころ要素の見逃しがあったり、ボタンをリンク付きのテキストとして認識したりします。 この機能は少々ミスが多いようです。
8. Skim
価格:無料
プラスポイント: 広範囲AppleScriptサポート、リモートPDFの自動ダウンロード、スマートクロッピング機能。
Skimは、Cocoa API(アップル固有のオブジェクト指向アプリケーションプログラミングインターフェイス)を使用するオープンソースのPDFリーダーおよび編集プログラムです。 PDFに注釈を付けたり、加える必要のある修正があまり多くない人にとっては、優れたツールです。
プレビュー(MacのデフォルトのPDFリーダー)と比較して、読みながら保存するためのツールを備えています。円、ボックスを追加したり、メモを埋め込む/編集するなどが可能です。
文書の背景色をRGB色に変更したり、簡単に参照できるようにスナップショットを作成したり、メモをテキストとしてエクスポートしたりできます。 さらに、このツールはAppleのリモートコントロールとBibDeskや他のアプリケーションとの統合もできます。
7. PDFelement
価格:59.95ドルから 無料体験版あり
プラスポイント: シンプルで整理されたインターフェース、バッチOCR、簡単に整理ができるインデックス作成のページラベル
PDFelementを使用すると、ファイルを簡単に作成、整理、および保存することができます。 まず第一に使いやすさを考えてデザインされています。ほぼ無制限で変換でき、コンテンツを完全にコントロールできます。
強力なカスタマイズオプションに加え、ドキュメントを歪めることなく、必要な変更を加えるための機能を多数提供しています。
既存のPDFフォームに入力して、新しいものを作成し、PDFからコンテンツを抽出することができます。 高度なOCR機能と多数のマークアップおよび注釈ツールは、スキャンされたPDFファイルを編集して変換するのに役立ちます。
インターフェースは非常にシンプルなものです。容易にナビゲートでき、最近多くの人が使用しているOfficeスタイルのものと比べてはるかに簡単です。
6. Movavi PDF Editor
価格:年間29.95ドル。 39.95ドルのライフタイムライセンス| 7日間の無料トライアルあり
プラスポイント:複数のタブ機能、PDFファイルからの個々のページの抽出と変換が可能。
Movavi PDF Editorでは、情報のプライバシーとセキュリティを危険にさらすことなく、効率的にPDFを操作できます。 ドキュメント作成に便利な機能が多くも備わっています。
PDF文書のページを追加、削除、回転、または並べ替えが可能です。 わずか数クリックで、テキストを1行ずつ編集したり、ページに直接画像を挿入したり拡大縮小したりできます。編集プロセスが完了したら、複数のPDFページを画像ファイルまたは別々のPDFファイルとして書き出すこともできます。
AutoCAD、Photoshop、Wordなどの複数の形式のファイルを新しいPDFファイルにまとめることもできます。 そして、合法のフォームライブラリを備えているので、公証人の必要なく通常の法令書式に記入し署名することもできます。
全体として、快適さや使いやすさを考えてデザインされたユーザーフレンドリーなエディターです。 ファイルの編集は簡単で、タスクを実行するのに専門的な知識は必要ありません。
5. Soda PDF
価格:プレミアムバージョン月15ドル、または年間84ドル。 無料体験版あり
プラスポイント:3Dページフリッピングトランジション、ファイルのバッチ変換、インデックスへのベイツ番号付け、および法的文書の検出
Soda PDFはデスクトップとオンラインPDFソリューションの両方を備えています。PDFファイルの上で、作成またほぼすべての要素を修正し、調整することが可能なPDFファイルエディタです。
備えている機能の数は他に類をみません。星や矢印のような図形を追加したり、鉛筆ツールを使用して文書に手書きをしたり、文書を比較したり、コンテンツの違いを強調したり、PDFファイルを他のさまざまな形式に一括変換したりもできます。
スクリプト、チェックボックス、ボタン、およびその他のフィールドを挿入できるパーソナライズドフォームを作成するためのオプションもあります。文書の承認と署名はとても簡単な作業で、塗りつぶし機能を使用して機密情報を保護したり、複数レベルで権限を設定し管理することもできます。
Soda PDFには、画像化されたテキストを数秒で編集可能なテキストに変換する優れたOCRテクノロジが備わっています。ユーザーインターフェイスも優れた一流のものですが、最も優れた部分は、クラウド内のすべての機能にアクセスできることでしょう。
4. PDF Expert
価格:$ 79.99
プラスポイント:すばやく確認できるページの抽出、ファイルサイズの縮小、タッチバーのサポート
2010年にiPad用に最初に発売されたPDF Expertは、MacとiPhoneで使用可能になりました。 優れたPDF編集機能を提供するだけでなく、現在のPDFのAdobe Acrobat Document Cloudと同等の機能にかなり近くなっています。
複数のタブを開くことができるため、複数の記事を扱うときの生産性が大幅に向上します。また、開いているすべてのタブで同時に検索を実行できます。これは小さな機能かもしれませんが、毎日の作業に大いに役に立ちます。
テキスト、ハイパーリンク、画像を簡単に編集できます。 テキストのサイズ、フォント、不透明度が自動的に検出されるので、手間がかかりません。
ユーザーインターフェイスは非常に印象的なものです。PDFフォームへの記入、署名の追加、およびドキュメントへのコメントの追加は非常に簡単で、機密情報はパスワードで保護することが可能です。そして最も優れている点は、CPUに大きな負荷をかけないことです。
3. PhantomPDF
価格:月7.99ドルまたは1回あたり129ドル。 14日間無料トライアルあり
プラスポイント:文書の読み上げ、機密情報の保護
Foxit PhantomPDFは、Foxit Readerを含む、他のすべてのツールよりも優れたものです。 デジタル署名の追加、PDFファイルの分割または結合、文書のスキャン、およびPDFをWord、PowerPoint、HTML、テキスト、PNG、JPEGなどの他の一般的なファイル形式への変換が可能です。
ConnectedPDFに基づいたもので、PDF用のクラウドベースのサービス(セキュリティ、文書管理、およびコラボレーション)を強化する最先端のテクノロジを備えています。
PhantomPDFを使用すると、パスワードと認証でファイルの保護ができます。特定の読者から情報を保護する必要がある場合に備え、機密テキストの塗りつぶしツールもあります。
このユーザーインターフェースは、新しいマイクロソフト標準に従ったもので、ほとんどのユーザーに非常に使いやすいものとなっています。編集ツール自体はPDFコンバータのツールと似ていますが、PhantomPDFを際立たせる特別機能(測定ツール、言語認識など)がいくつかあります。
2. PDF Reader Pro
価格:無料| 59.99ドル
プラスポイント:ナイトモード、ファイルサイズの圧縮、印象的なツールバーレイアウト、タッチバーのサポート
このPDFは文書で必要なものをすべて満たしてくれます。ブックマーク、アウトライン、フォームの入力、注釈、ページの編集、変換などの強固な機能の上に構築されていて、複数の文書を結合したり、PDFを複数のファイルに分割したり、他のファイルからページを挿入したりできます。
アプリケーションは、6言語でコンテンツを読み上げることができる音声合成機能を備えています。DropboxとPDFを同期させ、プレゼンテーションモードを使うことによって文書を他の人に見せることがもできます。
パスワードを追加することでPDFファイルのサイズを縮小し、機密情報をより安全に保持するためのオプションがあります。 インポート履歴機能は、保存されているすべてのファイルが対象となります。
タグや色分けを追加して、混同しないように重要な文書にラベルを付けることもできますし、全体的に見て、アプリケーションはスムーズで使いやすいです。
1. Adobe Document Cloud
価格:月額12.99ドルから 7日間の無料トライアルもあり。
プラスポイント:スタンプを使いPDFを作成、JavaScriptを介してPDFフォームにインタラクティブな要素を追加、自動的にPDFを最適化してファイルサイズを縮小が可能
Adobe Document Cloudは、インターネット上のデジタルファイルを保存、表示、検索するための機能を豊富に備えています。Word文書をPDFに変換してから、複数の文書を作成して1つのファイルにマージすることが簡単にできます。 ページの並べ替えや削除もとても簡単です。
ウェブページをインタラクティブなPDF(ハイパーリンク付き)に変換し、他の人がファイル内の情報をコピーするのを防ぐ機能があります。スキャンしたものの中のテキストを検出し、疑わしいエラーと一緒に並べてプレビューできたりと、非常にスマートなものです。
作業時間を短縮するための機能が沢山あります。例えば、背景を消して遠近感の調整に自動的にPDFの画像を修正したりします。
Document Cloudは、Photoshop画像ツール、Adobe eSignテクノロジー、および改良Adobe Acrobatを提供することで、ビジネスユーザーに主に焦点を当てています。 これにより、組織と個人どちらも少ないエラーでより速く作業できるようになります。