ゲーム

ゲーム

PR

Linuxでゲームは遊べる?Proton対応で快適に遊ぶ方法と無料の定番タイトル【2026年版】

RankRED

RankRed is a place where you can find a lot of interesting and inspiring stuff about science and technology, internet, programming tools and plugins, robots, machines and high tech gadgets, and much more.

本記事は、18 Best Linux Games Of 2021 | Premium and Open Source
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

27,827 views

読了時間 : 約6分30秒

「Linuxでゲームは遊べるのか?」――2026年6月時点の答えは「はい、想像以上に快適に遊べます」です。Valveが開発する互換レイヤー「Proton」の成熟により、Steamで配信されているWindows向けゲームの多くがLinux上でそのまま動作するようになりました。携帯ゲーム機「Steam Deck」のOS(SteamOS)自体がLinuxであることからも分かるとおり、「Linuxだから人気タイトルを諦める」という時代は終わりつつあります。

この記事では、2026年6月時点のLinuxゲーム事情を整理し、Protonの仕組みと使い方、アンチチートの関係で動かないゲームの見分け方、そして無料で遊べる定番オープンソースゲームまでまとめて解説します。

【重要なお知らせ】本記事で以前ご紹介していたクラウドゲームサービス「GeForce NOW Powered by SoftBank」は、2024年3月にサービスを終了しました。au版(GeForce NOW Powered by au)も2025年10月に終了しています。現在、日本ではNVIDIAが直接「GeForce NOW」を提供しており、クラウド経由で遊びたい場合はNVIDIA公式版を利用することになります(詳しくは本文中で解説します)。

2026年のLinuxゲーム事情:Protonが状況を一変させた

数年前まで「Linuxで遊べるゲーム」と言えば、オープンソースの小規模タイトルか、ごく一部のLinuxネイティブ対応ゲームに限られていました。しかし現在は状況が大きく変わっています。鍵となったのが、Valveが開発する互換レイヤー「Proton」です。

Protonとは何か

Protonは、Windows向けに作られたゲームをLinux上で動かすための互換技術です。Steamクライアントに統合されており、「Steam Play」という機能を有効にするだけで、Windows専用タイトルをLinuxマシンにインストールして起動できます。ユーザー側に特別な知識はほとんど必要なく、感覚としては「普通にSteamでゲームを買って遊ぶ」のと変わりません。

コミュニティの動作報告データベース「ProtonDB」では、検証されたタイトルの大半が「快適に動作する」と報告されており、人気上位のタイトルに限ってもその多くが問題なく遊べる水準に達しています。もちろん個々のゲームやGPUドライバ環境によって差はあるため、購入前にProtonDBで動作報告を確認するのが定石です。

Steam DeckとSteamOSの存在

Linuxゲームの普及を一気に後押ししたのが、Valveの携帯ゲーム機「Steam Deck」です。Steam DeckのOSであるSteamOSはLinux(Archベース)であり、世界中のSteam Deckユーザーは日常的に「LinuxでWindowsゲームを遊んでいる」ことになります。ゲーム側もSteam Deck対応=Proton対応を意識して開発・検証されるケースが増え、Linuxユーザー全体がその恩恵を受けています。

また、2025年10月にWindows 10のサポートが終了したことを機に、古いPCをLinuxに切り替えるユーザーも増えており、Steamの統計調査でもLinuxユーザーの割合は近年上昇傾向にあります。

動作確認は「ProtonDB」で

遊びたいタイトルがLinuxで動くかどうかは、ProtonDB(protondb.com)で検索すれば、世界中のユーザーによる動作報告と推奨設定が確認できます。評価は動作の安定度に応じてPlatinum / Gold / Silver / Bronze / Borkedの5段階で表示されるため、購入前のチェックに役立ちます。

注意:アンチチート採用の対戦ゲームは動かないことがある

Protonでほとんどのシングルプレイゲームが動く一方、明確な弱点が「カーネルレベルのアンチチート」を採用するオンライン対戦ゲームです。

象徴的な例が「Apex Legends」です。同作はかつてProton経由でLinuxでも遊べましたが、運営のElectronic Artsは2024年10月末、チート対策を理由にLinuxおよびSteam Deck(SteamOS)からのアクセスを遮断しました。このほか「フォートナイト」「VALORANT」など、カーネルレベルのアンチチートを採用するタイトルは、開発元がLinuxを許可しない限り基本的にプレイできません。

一方で、アンチチート搭載タイトルでも開発元がProton対応を有効化していれば問題なく遊べるものも多くあります。対戦ゲームを主に遊びたい人は、ProtonDBや各ゲームの公式情報で対応状況を必ず確認してください。

動かないタイトルはクラウドゲーミングで遊ぶ手もある

Linuxでどうしても動かないタイトルを遊びたい場合は、クラウドゲーミングサービスが選択肢になります。NVIDIAが直接提供する「GeForce NOW」はブラウザ経由でも利用できるため、Linuxマシンからでも対応タイトルをストリーミングでプレイできる場合があります。無料プランも用意されていますが、プランの内容・制限・対応タイトル・料金は時期により変わるため、最新情報はNVIDIA公式サイトで確認してください。

なお、冒頭でお伝えしたとおり、ソフトバンクが提供していた「GeForce NOW Powered by SoftBank」は2024年3月に、KDDIの「GeForce NOW Powered by au」は2025年10月にそれぞれ終了しており、現在はNVIDIA公式版に一本化されています。

無料で遊べる定番オープンソースゲーム5選

ProtonでWindowsゲームが動く時代になっても、Linux文化の中で育まれてきたオープンソースゲームには独自の魅力があります。すべて無料で、多くはディストリビューションの公式リポジトリやFlathubから1コマンドで導入できます。まずは早見表でご覧ください。

タイトル ジャンル 入手方法
SuperTuxKart カートレース 無料・オープンソース
0 A.D. リアルタイムストラテジー 無料・オープンソース
The Battle for Wesnoth ターン制ストラテジー 無料・オープンソース
OpenTTD 経営シミュレーション 無料・オープンソース
Widelands リアルタイムストラテジー 無料・オープンソース

SuperTuxKart

Linuxのマスコット「Tux」をはじめ、オープンソース界の公式キャラクターたちが登場するカートレースゲームです。シングルプレイのほか、オンラインマルチプレイやストーリーモードも備えており、家族で気軽に遊べる完成度の高さが魅力です。

0 A.D.

「Age of Empires」のようなリアルタイムストラテジーを無料で遊びたい人の定番です。基地の建設、軍隊の育成、研究と技術開発といったRTSの要素をすべて備え、固有のユニットや建物を持つ複数の文明から選んでプレイできます。長期間開発が続けられている、オープンソースRTSの代表格です。

The Battle for Wesnoth

エルフ、ドワーフ、オーク、ドラゴンなどが登場するファンタジー世界を舞台にしたターン制ストラテジーです。ユニットを育てながらキャンペーンを進める手応えのあるゲーム性で、20年以上コミュニティに愛され続けています。日本語にも対応しています。

OpenTTD

名作経営シミュレーション「Transport Tycoon Deluxe」のオープンソースリメイクです。鉄道・道路・船・航空機を組み合わせて輸送網を築き、輸送帝国を作り上げます。Steamからも無料で入手でき、現在も活発にアップデートが続いています。

Widelands

「The Settlers」シリーズの影響を受けた、じっくり型のリアルタイムストラテジーです。シングルプレイとマルチプレイの両方に対応し、マップエディターで自作マップを作ることもできます。腰を据えて内政を楽しみたい人におすすめです。

LinuxでWindows向けSteamゲームを遊ぶ手順

Protonを使ってWindows向けタイトルを遊ぶまでの流れはシンプルです。

  1. Steamをインストールする:Ubuntu、Fedora、Bazziteなど主要ディストリビューションでは、公式リポジトリやFlathubからSteamを導入できます。
  2. Steam Playを有効にする:Steamの「設定」→「互換性」から「他のすべてのタイトルでSteam Playを有効化」をオンにします。
  3. ProtonDBで動作報告を確認する:遊びたいタイトルの評価(Platinum / Goldなど)と推奨設定をチェックします。
  4. 通常どおり購入・インストールして起動する:あとはWindowsと同じ感覚でプレイできます。

NVIDIA・AMDいずれのGPUでも遊べますが、ドライバは最新の状態に保つことをおすすめします。ゲーム用途を重視するなら、ゲーミング向けに調整されたディストリビューション(BazziteやNobaraなど)を選ぶ方法もあります。

よくある質問

Q. LinuxでSteamのWindowsゲームはどれくらい動きますか?

A. コミュニティの動作報告データベースProtonDBでは、検証済みタイトルの大半が動作すると報告されています。シングルプレイ中心のゲームであれば、ほとんどの場合そのまま遊べると考えてよい状況です。ただし環境差はあるため、購入前にProtonDBで個別の報告を確認してください。

Q. Apex LegendsやVALORANTはLinuxで遊べますか?

A. 遊べません。Apex Legendsは2024年10月末にチート対策を理由としてLinux/Steam Deckからのアクセスを遮断しました。VALORANTやフォートナイトなど、カーネルレベルのアンチチートを採用するタイトルも同様に非対応です。これらを遊びたい場合は、Windows環境か、対応していればクラウドゲーミング(GeForce NOWなど)を利用してください。

Q. GeForce NOW Powered by SoftBankはまだ使えますか?

A. 使えません。GeForce NOW Powered by SoftBankは2024年3月に、GeForce NOW Powered by auは2025年10月にサービスを終了しました。現在はNVIDIAが直接提供する「GeForce NOW」に一本化されています。無料プランの有無や料金などの最新情報はNVIDIA公式サイトで確認してください。

Q. ゲーム向きのLinuxディストリビューションはありますか?

A. 定番のUbuntuやFedoraでも問題なくゲームを楽しめますが、ドライバやゲーム関連ツールを最初から整えたゲーミング向けディストリビューション(Bazzite、Nobaraなど)も人気があります。Steam Deckと同じ操作感を求めるなら、ValveがPC向けに展開を進めているSteamOS系の環境も選択肢です。

まとめ

2026年のLinuxゲーム事情は、Protonの成熟とSteam Deckの普及により、数年前とは比べものにならないほど快適になりました。ポイントを整理します。

  • Steam Playを有効にすれば、Windows向けSteamゲームの多くがLinuxでそのまま動く
  • 購入前の動作確認はProtonDBが定番
  • カーネルレベルのアンチチートを採用する一部の対戦ゲーム(Apex Legends、VALORANTなど)は非対応
  • 動かないタイトルはNVIDIA公式のGeForce NOWなどクラウドゲーミングで遊べる場合がある(旧SoftBank版・au版は終了済み)
  • SuperTuxKartや0 A.D.など、無料のオープンソースゲームも依然として充実

「Linuxに乗り換えたらゲームを諦めなければならない」という心配は、もはや過去のものです。まずはお使いのディストリビューションにSteamを入れて、Steam Playを有効化するところから始めてみてください。

おすすめ新着記事

おすすめタグ