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デザイナーとしてプレゼンテーションを行う際に気をつけたい事

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本記事は、10 Things Not to Do While Presenting Your Design Work to a Client
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約7分7秒

グラフィックデザイナーとしての主な仕事の側面は、創造性を常に広げ、すべてのプロジェクトにおいて最高の作品を届けることですが、それだけでは終わりません。美しい作品を完成させた後、できるかぎりベストな方法でクライアントにそれを披露しなければなりません。

 

誰もがプロジェクトのプレゼンに優れているわけではありませんが、これは経験から学ぶことができます。自信の高め方、プレゼンスタイルの見つけ方は誰かに教えてもらえるものではありません。

 

プレゼンテーション中にすべき事、避けるべき事がいくつかあります。ここでは、クライアントにグラフィックデザインのプロジェクトを提示しながら、すべきではないことについて話していきます。以下、プレゼンを台無しにしないためにも、頑張りをアピールするために気をつけたいことです。

 

以下、クライアントにデザインプロジェクトを提示する際に避けるべきであり、犯しがちな間違いを10リストアップしています。

 

 

1. 偏った情報提供:

 

 

どんなデザイナーでも陥りやすいミスは、プレゼン中のミスです。どのような形式であれ、自分の作品をプレゼンするのであれば、自分の作品を正当化しなければなりません。プレゼンの内容が情報や文字、余計な画像で溢れていると、一目見ただけで魅力を奪ってしまいます。

 

また、必要な情報、テキスト、および画像を欠いているといった逆の場合も、クライアントにとって全く好ましいものではありません。誰も多くの情報を目にしたいと思いませんし、不完全な情報を欲しいとは思いません。

 

プロジェクトに必要な情報、データ、画像など、プレゼンテーションに必要なものは、すべてバランスよくまとめておく必要があります。すべての言葉、詳細に言及する必要はなく、ポジティブで有益な画像とコンテンツを用いて、主要かつ本質的なポイントを抑えるようにしましょう。

 

情報過多であると、実際の仕事から気を取られてしまうかもしれません。情報が十分でない場合もしかり、可能性と能力を誤って判断してしまうかもしれません。そのため、上記を心に留めておくよう心がけてください。

 

 

2. オプションが極端に多い、少ない:

 

 

グラフィックデザインでは、デザイナーが複数のオプションを提示することは非常に一般的です。これによって、クライアントは彼らのニーズに合ったものを選択することができ、デザイナーは広範囲に自身の作品と能力を披露する事ができます。

 

クライアントにあまりにも多くのオプションを提示している場合、混乱し、見当違いをしてしまう可能性が高くなります。必要以上なオプションは、プレゼンテーションを長くしてしまう事にもなります。

 

オプションは3つ以内に抑えましょう。簡単且つ効果的な方法として、一つ目は、自身の観点から。二つ目は、クライアントの選択で。三つ目は、最初の二つと完全に異なるものの、検討の価値があルようなものを。3つ以下のオプションの提示もお勧めできません。2つは適切ではないどころか、目的を果たしていません。

 

場合によっては、オプションを2つだけ提示する事も可能ですが、クライアントの印象にも影響を与えます。いずれのオプションも好きではないかもしれません。そうなると、彼が選択できるものが何もありません。クライアントは、あなたが十分な労力を払わなかった事に失望するかもしれません。

 

少なくとも3つのオプションを提供するべきであり、それ以上も提供すべきではありません。バランスが重要な鍵です。さもないと、予想外にうまくいかない場合があります。

 

 

3. 的外れな答え:

 

 

プレゼンテーション中に、クライアントが何かについて質問をした場合、正確かつ完璧に答えなければなりません。答えに満足していない場合も、理解できるよう説明をしてから次へ進める責任があります。

 

また、「最後にこれについて話しましょう」と質問を先延ばしにすることも、クライアントの頭の中を混乱させてしてしまい、プレゼンテーションを失敗に終わらせてしまう可能性があります。

 

あなたはデザイナーです。あなた自身はデザインについてのすべてを知っているでしょう。しかし、クライアントはそうではないかもしれません。あなたにとって、ちょっとしたことや見かけによらないことでも、クライアントは理解できないでしょう。

 

質問から逃げるのではなく、プレゼンの時に必要な答えや知識をすべて用意するよう心がけましょう。

 

 

4. :デザインの根っこにあるものを説明しない

 

 

あなたの作品は、あなたの努力と創造性を結集して作り上げたアートです。クライアントが知らないであろう、アイデアとプロセスによって作り上げたはずです。プレゼンテーションでは製品についてだけではなく、創造的で感情的なタッチを挿入するためのストーリーテリングを含める事が必要です。

 

アイデアの背後にあるのは何だったのか、どのようにそれを作成したのか、何に触発されてこのようなものにしたのか、あなたのデザインに隠された要素は何か、あなたのデザインは何を描こうとしているのか、どのような方法で再現しようとしたのか。このように、デザインの最初から最後までストーリー形式にすることで、クライアントとの絆をすぐに構築することができます。

 

これらが欠けていると、プレゼンテーションはとてもつまらないものになってしまい、クライアントはあなたのデザインと自分自身を関連付けることができません。これにより、クライアントの頭の中に記憶を残すことができ、より長い期間にわたり、デザインとアイデアを覚えているでしょう。

 

 

5.デザインの背後にあるストーリーを伝えない:

 

 

プロジェクト中、多くの試行錯誤を行った事でしょう。 構想、設計、実装における苦労を包み隠さず、プレゼンテーションでそれらを伝えると良いでしょう。進行プロセスを示さなければ、クライアントは、あなたがどれだけ多くのプロセス、ハードワークを経たのかを知る事ができません。これは、信頼を構築する上で非常に重要です。

 

開発の様々な段階の初期から、デザインのスナップショットを残しておきましょう。デザインの背景にある、ストーリーを伝えるのに役立つだけでなく、努力をグラフィカルに表現することができます。

 

 

6. 印刷したものを提示しない:

 

 

クライアントにデザインを見せるには、プレゼンテーションで十分だと感じるかもしれませんし、多くのデザイナーがそうしています。しかし、中には紙にデザインを印刷し、プレゼンで見せることを好む人もいます。

 

デザインの印刷版を入れないと、画面上に見えるデザインと紙のデザインは全く別物なので、クライアントによっては少し不公平に感じる場合もあるかもしれません。クライアントがデザインを何かしらの印刷媒体でも使用するつもりであれば、プレゼンテーションで実際に目を通す必要があります。特に変更したい部分がある場合、それを示すことができるように。

 

物理的なコピーは、サイズ、色、および外観の完璧なアイデアを実現します。  クライアントは手に取った際によく見てみることができ、最良のフィードバックを行うことができるからです。

 

 

7. 3Dモックアップを 提示しない:

 

 

現在、デザインに3Dモックアップを使用するオプションが複数あります。3Dモックアップなしにプレゼンテーションを行うと、さまざまな用途を説明するのが困難になります。この側面を紹介しないと、プレゼンテーションが物足りない感じになってしまいます。

 

3Dモックアップは、異なるテンプレートにおいてのあなたのデザインを、3Dで見せる事ができるユニークな方法です。デザインにいくつかの3Dモックアップ取り入れる事で、プレゼンテーションを革新的で印象的なものにすることができます。クライアントはデザインを異なるオブジェクトで、異なる角度からどのように見えるかを知るのに役立ちます。3Dモックアップを使用しないのは、賢明ではないでしょう。

 

 

8.守りに入る :

 

 

プレゼンは主にデザインとクライアントのための物です。クライアントの要望通りに仕事をし、クライアントの目的通りにデザインを作成したので、デザインの応用に関してはクライアントの方がよく分かっているはずです。プレゼンテーションのセッションにおいて、フィードバックが原因により忍耐を失っている場合はいつでも、プロジェクトとクライアントを失う可能性が最も高いです。

 

デザインについてはあなたが正しいかもしれません。しかし、デザインを作る主な目的はあなたではありません。デザインの根本的な目的を決めるのはクライアントであり、あなたはクライアントにクリエイティブなサービスを提供しているに過ぎないのです。

 

したがって、あなたの視点や、それが正しいかどうかは関係ないのです。もし、クライアントがいくつかの変更を必要と感じているならば、あなたはそれに従うべきです。あなたの視点を理解してもらえるように説得することはできますが、それを強制することはできません。攻撃的でなく、防御的なトーンで会話するようにしましょう。専門的な話をすることでお互いに理解することはできますが、最後に身を引くのはデザイナーであるべきです。

 

 

9. 美しさのみに焦点を置く:

 

 

デザインを美的に提示していれば、デザインの美しさだけが光ります。完璧なデザインとは、美しく、情報量が多く、目を引き、ユニークで、目的を達成している芸術作品です。その為プレゼンテーションでは、デザインの美学だけではなく、すべてのポイントをハイライトする必要があります。美化の部分だけに焦点を当ててしまうと、クライアントは急速に興味を失い、同時に、そこからあなたの知性と能力を判断するでしょう。

 

ページやスライドのうち、必要な情報が含まれていないページやスライドが多くあると、デザインにとって仇となる可能性があります。デザインに完全な正当性を与え、クライアントの期待を満たすために、美学について話し、それがどのくらいの目的を果たしているかを説明するよう心がけてください。

 

 

10. 全体を通して不明瞭な部分が多い:

 

 

これはすべてのプレゼンテーションに当てはまりますが、デザインを作ったのはあなたであり、それをプレゼンするのはあなたです。その為、プレゼンテーションについてのあらゆることを、広範囲に渡って知っていなければなりません。色々なところから、様々な質問が出てくるでしょう。そして、あなたはそれに対し正しく答えることが求められます。自分の仕事や、担当している分野について答える事ができないと、恥ずかしい思いをする事になる可能性があります。

 

それを避けるためにも、なぜこのラインがここにあるのか?なぜこのパターンは小さいのか?なぜこのフォントなのか?なぜこの色だけなのか?などといった風に、自分自身に質問を投げかけてみてください。このテクニックを通じて、無限に可能な質問と答えを考えることができます。プレゼンテーションに向けて、十分に準備することができるでしょう。

 

 

まとめ:

 

自身の作品が王様であり、誰もあなたからそれを奪うことはできません。しかし、それが適切な方法で提示されなければ、作品自体が台無しになってしまいます。その為、あなたが取り入れたい事がクライアントと同じであるよう確認しつつ、プレゼンテーションを台無しかねない、意図せずしたミスも避けるようにしましょう。作品が印象的で優れていたものであっても、クライアントに悪い印象を残しかねません。

 

プレゼンテーションでの不快な体験は、プロジェクトに必要ありません。クライアントは費やしたお金と時間に見合うものを、受け取ることを望んでいます。プレゼンテーションがクリーン且つ明確であるか、説明は十分であるか、迅速なコンテンツで満たされているか、クライアントとあなたにモチベーションを与えてくれるものかどうか、時間をとって確認するようにしましょう。

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