キーワードモニタリングの概念について、よく知っている方もいらっしゃると思います。
検索結果にランクインすることから、顧客層があなたをどう探し出しているのか知ることまで、キーワードはマーケティングデータの宝箱なのです。しかし、中には見逃されることが多い特定タイプのキーワードが存在します。
それがブランドキーワードです。
@メンションや#ハッシュタグと比べてもおまけとして扱われることが多いのですが、ブランドキーワードについてのやり取りをモニタリングするということは、企業にとっての最優先事項であるべきなのです。
このガイドでは、ブランドキーワードが何を意味するのか、なぜ追跡する必要があるのか、そしてその最も有効な方法について説明していきます。
ブランドキーワードとは結局何でしょう?
ブランドキーワードはあなたのブランド、商品、サービスと直接関連のあるフレーズのことを言います。これらのキーワードタイプは、ソーシャルメディアと検索エンジン両方で見ることができます。
以下に、よく見る最も一般的なタイプのブランドキーワードをいくつかまとめてみました。
ブランド名
当然ですね。最も一般的なタイプのブランドキーワードは文字通り以下のようなブランドの名前です:
・“Sprout Social”
・“Google”
・“Patagonia”
ブランドキーワードと、#ハッシュタグや@メンションの違いに気を付けましょう。
例えば、誰かが自分のツイートで“Sprout Social”をメンションしていたら前方を指し、ある人が@SproutSocialのアカウントをタグし#SproutSocialのハッシュタグを使っていたら後方を意味します。
商品名(または商品系列)
ここでは、特定のブランド(“例でMcRibというマクドナルドのメニュを思い浮かべてください”)と結びついた特定の商品や商品系列のことを離しています:
・“インポッシブルバーガー”
・“フラペチーノ”
・“Pixel 4a”
そして中には商品関連のキーワードが、販売しているブランド名そのものと一緒になっている場合もあります(例えば“Amazon Alexa”):
・“Echo Dot”
・“Google Pixel”
・“Apple Watch”
ブランドのスペルミスや名前のバリエーションなど
タイプミスだったり、ユニークなブランド名を思い出そうとしていたり、どこかを間違って覚えていたり、追う価値のあるブランドキーワードの多くは、実際のところ人々が指しているブランドの誤ったバージョンだったということもあります。
例えば、“Hydroflask”という単語は実際のブランドHydro Flask(@HydroFlask)を意味しているかもしれないし、似たようなタイプの水筒を指しているかもしれません。その他の例を挙げてみます:
・“Camelpak”または“camel pack” (@CamelBakを指す)
・“Northface” (“The North Face,”@TheNorthFaceを指す)
・“Tim Horton’s” (@TimHortonsを指すが変換する際アポストロフィーを含むことができない)
・“Fruit Loops” (@FrootLoopsを指す)
また、よくある余分な間隔や母音の入れ違いにも気を付けましょう。“Sprout Social”や“Spruot Social”のように、ブランドのフレーズにも影響をもたらしてしまうからです。そんな可能性は無限大だ!と、これらの様々なバリエーションの存在に行き詰ってしまったら、キーワードリサーチを使うことで人々がオンラインであなたのブランドを見つけるために使用している最も一般的なものを認証してくれます。
なぜブランド化キーワードが重要か(そしてなぜ追跡する必要があるか)
あなたの@メンションを追跡するのは当たり前ですね。そんな中、ほとんどのブランドがGoogle検索での検索エンジン最適化のパフォーマンスにすごく注意を払っています。
ではなぜブランドキーワードは見逃されてしまうのでしょう?
考えるべき事柄:@メンションや#ハッシュタグと違って、SNS上のブランドキーワードは通知の元にはなりません。これが意味するのは、数多くのブランドがこのようなタグ付けされていないやり取りに対して、彼ら自身から名前で検索をかけていない限り、盲目になっているということです。
Googleでのブランド検索と比べると、自分たちのブランド名以外の用語でもランクインしたいリサーチマーケッターたちにとって、多くの場合でそれらのキーワードは興味に欠けます。
ここまで説明したところで、ソーシャルメディアでのブランドキーワードがどうしてここまであなたの注意を引こうとしているか、カギとなる理由について見ていきます。
顧客との意義のあるやり取りとカスタマーサポートへのより多くの機会
驚くほど多くの人々がソーシャルメディアを彼らのサポートチャンネルとして使用しているという事実は、もはや共通認識です。
しかし、SNSであなたをメンションしてる人全員が、クレームなりポジティブなコメントでわざわざタグ付けしてくれるとも限りません。
もしかしたらその人はストレス発散のため投稿しているかもしれません。もしかすると間違ったブランドをタグ付けしてしまっているか、シンプルにタグ付け自体を忘れているかもしれません。
どちらにせよ、あなたのブランドキーワードに注目しておくということは、顧客とのやり取りを二度と見逃さないということも意味します。
https://twitter.com/westernhaiku/status/1320782680347258882?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1320782680347258882%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fsproutsocial.com%2Finsights%2Fbranded-keywords%2F
より総合的な競合分析
ブランド関連のフレーズは、あなたの競合相手をスパイする方法としてだけでなく、あなたの業界で他の人々にどんな評判を持たれているか知るためのツールとしても過小評価されています。
もう一度言いますが、全員があなたをタグ付けするわけではありません。会話は自然な形で起こりますし、フィルターがかけられているわけでもありません。まさにそれこそがソーシャルメディアの魅力だと言えます:イコール、あなたのターゲット層の真の気持ちを知ることができます。
あなたと競合相手両方のブランドキーワードに目をつけておくで、簡単に即興で起きてる会話に耳を立てることができるのです。
I don’t do it for personal use, but we love Sprout Social for work.
— Cherrelle Nicholson (@CherreNicholson) October 20, 2020
ソーシャルメディアを超えて、ブランド特定のキーワードは検索内容や競合相手の戦略までよりよく理解する手助けになるでしょう。
例えば、商品のリサーチに関連するブランドキーワードを検索すれば、あなたの競合相手が流している検索広告をハイライトすることができます。これらには以下の用語が含まれます:
・[ブランド名]代案
・[ブランド名]競合他社
・[ブランド名]評価
また、これらの検索のおかげであなたの競合相手が業界ブログやニュース番組などからどんな声援を受けているのか探り出すこともできます。
顧客の感情をより理解する
顧客の声と感情の共有は、追跡するソーシャルメディアの測定システムにおける最も重要なことのふたつです。
声の共有は、人々が競合相手やその商品と比べて、あなたのことをどれだけ話しているかを意味します。一方で、顧客の感情はあなたのフォロワー内でのポジティブなコメントとネガティブなコメントを測る方法です。
先ほども説明したように、ブランドキーワードは、見ることのなかった人々からの声援や褒め言葉、そして批評をハイライトしてくれます。モニタリングできるメンションが多ければ多いほど、あなたのSNSでの存在に対するより全体論的な視点を得ることができるのです。
https://twitter.com/kenndeb_/status/1320503936193863680?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1320503936193863680%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fsproutsocial.com%2Finsights%2Fbranded-keywords%2F
ブランドキーワードを追跡する方法(旧式)
ブランドキーワードを追跡するということは、通知を確認するだけではありません。
Sprout Socialのリスニングスイートのようなツールを使えば、それらのフレーズをモニタリングすることは容易なことです。
しかしその前に、二つの古い戦略法を見てみましょう。
Googleを通して追跡
まず検索エンジンでのブランドキーワードモニタリングについて不安があるなら、Googleがいくつか手助けのツールを提供しています。
例えば、ブログやその他のオンライン上での会話であなたがメンションされた際に教えてくれるようGoogleアラートで通知を設定することができます。この方法では、毎回自分のブランド名をググる必要もないので効率的です。Googleアラートでは検索を通してブランドキーワードを簡単に追跡できます。
またGoogle分析やその他の検索エンジン最適化ツールをモニタリングすることで、どれだけのブランドについての疑問が顧客をあなたのウェブサイトに導いているのか知ることができます。さらに、競合のブランドキーワードが渋滞を起こしているかも確認できます。
Twitterを通して追跡
Twitterはソーシャルメディアでブランドキーワードを追跡するにはどれをとっても最適な方法です。カスタマサービスで人気のあるアクセスしやすいチャンネスだというだけでななく、Twitterの先進的な検索はこのプロセスをより簡単にしてくれます。
最新の検索を通して、興味のあるキーワードやそのキーワードと一致するバリエーションも複数追加できます。複数の用語を一度に検索できるので時間の節約にもなります。
Twitterの最新検索は、ソーシャルメディアでブランドキーワードを見つけるとても良い方法です。
残念ながら、FacebookやLinkedInでブランドキーワードを探すのは少し時間がかかります。Instagramで同じことをするなんて、このプラットフォームではハッシュタグしか検索できないことを踏まえると不可能に近いと言えます。
もちろん、Sprout のようなツールを使用すればこれらの問題を乗り越えることが可能です。
その解決法と言えば…
ブランドキーワードを追跡する最適な方法(Sproutを使って!)
あなたの選んだキーワードとフレーズのリストがあるとしましょう。
Sprout Socialでは、たった一つのプラットフォームで複数のソーシャルチャンネルを通しメンションをモニタリングし、ブランドキーワードを追跡することが可能です。
キーワードの追跡を始めたら、それらのキーワードをソーシャルメディアのレポートで設定しましょう。例えば、あなたの#ハッシュタグキャンペーンやブランドキーワードを同時に追跡できます。これは、ある特定の商品のパフォーマンスに対するメンションと、それらのアイテムを促進しているキャンペーンを共に追跡できるということです。
以下は、Sproutのスマートボックスで見られる結果の様子です。ここでのボーナスは、Sproutを去る必要なく疑問やコメントに直接返信できることです。例えば、Instagramでの顧客からの質問に答えながら、同時にTwitterでの声援にありがとうメッセージを送れます。
Sproutのソーシャルリスニング機能を使えば、あなたのブランドについて、また関連内容についてより深い会話をすることが可能です。私たちの疑問ビルダーを使って、ソーシャルリスニングを通して注目したい同じフレーズやそのバリエーションのリストをつくることができます。用語を追加したり削除したりも簡単にできます。
あなたのブランドに対して、どれくらいタグなしメンションがされているか興味があるなら、疑問リスニングがあなたのブランド名、商品そしてキャンペーンのバリエーションについてのメンションを発見してくれます。
メンションに追加して、Sproutではあなたのキーワードパフォーマンスに応じたレポートを作成できます。
私のブランドキーワードデータであと何ができるのか?
まとめるために、キーワードを行動と将来のマーケティング上の決断に役立てるための見方を説明します。
競合相手より声の共有をハイライトしましょう
Sproutのソーシャルリスニング機能は、以下の測定システムを一箇所でまとめた総合的で競合的な分析を見せてくれます。
・声の共有(競合相手のメンション対あなたのメンション)
・エンゲージメントの合計とメッセージごとのエンゲージメント平均
・全体的な印象
・ポジティブな感情の平均
・声の共有のレポート
これらの数字に基づいて、競合相手と比べたあなたのターゲット層を決定します。また、時間が経つにつれて顧客があなたをポジティブな位置で見ているかそうでないかわかります。
顧客とのより多くの会話を見つけましょう
ブランドキーワードの追跡の大部分が、顧客と話すきっかけを見つけることです。
Sproutではハッシュタグとブランドキーワードを一箇所で追跡できるため、会話を見逃したりレポートごとに行ったり来たりする必要はありません。私たちのレポートシステムを使えば、顧客とのやり取りに対するより全体論的な視点を得ることができます。
このレポートは、どのキーワードが最も会話を動機づけているか、あなたのブランドがどれだけ上手くやり取りをきっかけ付けているかまとめてくれます。
それではここでガイドを終了とします!
あなたは、あなたのブランドキーワードやメンションを自身でつくっていますか?
顧客とのやり取りや評価について最も総合的な視点を手に入れたいなら、ブランドキーワードの追跡は必要不可欠です。
私たちのリスニングスイートやモニタリングツールは追跡の過程を簡易化してくれます。キーワード追跡とレポートシステムをセッティングすることは初心者でも簡単ですし、短時間で始められます。