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デザイナーとして、失敗は成功に必要な材料?プロジェクトに息詰ってしまった方へ。

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本記事は、As a Designer, Is Failure a Necessary Part of Success?
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約3分14秒

全員が一度や二度経験することです。プロジェクトを始め、どんなに頑張ってもどうしても“機能”しないときがあります。色も合わないし、種類も適切だと思えない、構成もどこかおかしい―すべてがぐちゃぐちゃで、やがて失敗したんだとあきらめることになります。ハードドライブの奥底に全貌を隠して、誰の目にも触れない場所に追いやることができるラッキーな時もあります。

 

しかし、作業中のプロジェクトをクライアントに提出するのが午前8時で、現在午前3時なのに提出できるレベルのものが一切用意できていない場合はどうでしょう?膝を抱えて、自分はデザイナー失格と認めますか?それか、この避けることのできない感情にアプローチし、満足、または少なくともあなたの人生とキャリアを自信を持って続けようと思える感情に努力して辿り着きましょうか?掘り下げてみましょう。準備はいいですか?

 

失敗する準備をする

失敗は成功に必要な要素なんだ、という言い回しを聞いたことがあるかもしれません。聞こえはいいかもしれませんが、上記のような私のシナリオでは、朝の3時で涙が止まらなくて―どうせなら、そのことわざを自分に言い聞かせて正気付くしかありません。

 

失敗が自分のプロセスの一部であると本当に信じるためのカギは、事前に自分を調整することで、窮地に追い込まれたときに完全なショックとして捉えないようにすることです。毎日、仕事とは関係のないクリエイティブなエクササイズを行って心を集中させ、段階を踏んで失敗という概念に自ら慣れましょう。なぜなら、そのエクササイズでも何度も失敗することになるからです。信じてください。

 

 

お給料をもらっている仕事のように、個人のプロジェクトもスケジュールする癖をつけましょう。自分自身がクライアントのときにプロジェクトが終わらないほど最悪な気分はありません。個人的には、お給料をもらう仕事で失敗するよりも嫌な気分になります。少なくとも、自分で責任を取ることになりますね。それでも、このユニークな拷問を何度が経験すれば、より素早くより効果的に仕事ができるようになるきっかけになります。

 

次のフリーランス案件がくるまでには、成功する前には何度かつまずくこともあるという概念に慣れてきて、喜んで失敗できるようになるはずです。まあ喜びはしないかもしれませんが、少なくとも威厳は持てると思います。

 

情報の谷を抜けて

チップとダン・ヒースが著者のSwitchという本では、デザインコンサルティング会社IDEOの取締役、ティム・ブラウンが考案したエクササイズを取り上げていて、私は、デザイナーが失敗することを“学ぶ”ことに特に役立つと考えています。この本では、ブラウンが自身の従業員に“プロジェクトムードチャート”という、与えられたプロジェクトの様々な段階でどんな感情を持っているのか人々に知らせるツールを渡します。

 

 

このチャート自体はVの形をしていて―Vの左側では、“希望”と書かれたラベルがあります。これは、プロジェクトを始めた際のエキサイティングな感情を意味しています。リラックスしていて集中していて、スムーズに全てが進んでおり、クライアントに時間通りに提出できると確信しています。

 

Vの反対側は“自身”と書かれています。これはプロジェクトを終えた後の達成感を意味しています。ポジティブなエネルギーで溢れています;クライアントがあなたと結婚したいと言うくらい上出来だった様子。上手くいきました。これは全てが完了した後どのデザイナーも感じたい感情です―よくやったという達成感です。問題はそこにどうやって辿り着くかです。

 

V型の図表にある第三のラベルは“情報”です。これは“A”地点と“B”地点の間で、失敗と鬱、そして毎晩続くやけ酒の真っ只中です。誰でもこの谷を通り、この仕事を成功させるという自身を見つけるための情報を発見しなくてはなりません。

 

砂漠を歩くような気持ちです―全員が最後まで到着できるわけではありません。途中であきらめて谷にはまってしまった、あなたのデザイナー同志の骸骨が転がっている様子が想像できませんか?中には、クリエイティブな仕事を完全にやめて秘書や会計士になった人もいるようです。

 

そんな人にはなりたくないですよね。理由があってあなたもクリエイティブな業界を選んだはずですし、この恐ろしい谷を乗り越える精神的な強さを手に入れるのが早ければ早いほど、また次の案件がきたときより準備できている状態を確保できるのです。

 

デザイナーの仕事って楽しいですよね?

 

 

本当は失敗ではありません

失敗について興味深い話があります。私たちが普段“失敗”と呼ぶものって、実際に失敗ではないのです。素早く前に進まないプロジェクトの作業中、あなたは進む道なんてもうなくて失敗に終わったんだと今までの作業を捨てたくなると思います。

 

しかし、根気強さを身に着ければ、初めはスムーズにいかない作業も軌道に乗れば勝利への道も遠くないというエネルギーに変わっていき、やがて理解できるはずです。経験を積むにつれ自信も付きますし、段々と破滅の感情を乗り越えて、“失敗”は道路上のただの穴として本来の姿を見せるのです。

 

まとめ

誰にでも、何も上手くいかない時期があります。そしてデザイナーとしていくら経験値があっても、希望から自身までの谷を超えるのは大変でしょう。ライターとデザイナーとして何年もの経験がある私でさえ、振り返って励みになる何かを見たり読んだりする時があります―詩やプロジェクトを始めたときのスケッチ、またはこのような記事だったり、前に進むための必需品なのです。

 

自分を元気づけることは、“正確に”失敗する方法を学ぶために必要不可欠だからです。

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