Facebookのストーリーズ機能のユーザー数は、2018年9月の時点で3億人だったのが5億に急増しました。この記事ではFacebookの次のステップは何か、またブランドはどう構えれば良いのか紹介していきます。Facebookのストーリーズは5億人のデイリーユーザーにリーチしています。ブランドにとってこれはFacebookストーリーズの戦略を立てるべきなのでしょうか?
Facebookのストーリーズ機能は2017年にインスタグラムやスナップチャットの人気を見て追加されました。発表されたストーリー機能はこれらのプラットフォームの似ていて、フォーマットは縦長の写真や動画、そして24時間経つと消えるというものでした。発表されたすぐの頃は、スナップチャットをやめてインスタグラムに移行した人たちが多かったためそこまで人気ではありませんでした。
しかしFacebookはめげずにストーリーズ機能の発展を続け、ニュースフィードで埋もれつつある個人の近況や情報をストーリーズで発信するようユーザーに呼びかけました。また、気軽に近況をシェアできるものとして人気が徐々に出てきました。インスタグラムやスナップチャットを主に使っているユーザーにもクロス投稿を通して同じ内容のものでも構わずFacebookのストーリーズに投稿するよう勧め続けました。
去年マーク・ザッカーバーグはFacebookのストーリーズの人気急増について、またいかにストーリーズが将来のFacebookを担うかについて言及しました。
Facebookストーリーズを統計データで見てみよう
Facebookは2019のQ1の収入を興味深い統計データと共に発表しました。一番注目を浴びたのはFacebookのストーリーズは5億のデイリーユーザーにリーチするというデータです。この統計データはメッセンジャーとFacebook両方を含むリーチ数ですが、去年の9月にはストーリーズのデイリーユーザーは3億人だったということを考えると素晴らしいことです。
しかし、Facebookはストーリーズの成長にあまり満足していないのが現状です。Facebookは全てのアプリが同じ速度で成長することを目標としているため、いまのところストーリーズのフォーマットは以下のような数字になっていると発表しました。
・Facebookとメッセンジャーで5億人
・WhatsAppで5億人
・インスタグラムで >5億人
Facebookストーリーズの次のステップは?
Facebookストーリーズ上の広告は既に存在していますが、もっと増えると予測されています。FacebookのCOOであるSheryl Sandbergによると、3億人の広告主が既にFacebookのアプリのストーリーズの広告を買ったといわれています。この事実からもFacebookがストーリーズに力を入れていることがわかりますね。
なので、インスタグラムのストーリーズだけに注目するだけでなく、もしブランドのオーディエンスがFacebookのストーリーズも楽しめる見込みがあるならFacebookをより頻繁に使っていくことをお勧めします。もしFacebookマーケティングの戦略を練っている最中でしたら、Facebookストーリーズの広告に出費してみるのには今が絶好のチャンスです。
また、最近Facebookがアプリのデザインを新しくするという噂が流れていますが、実験中として使われているデザインではストーリーズとニュースフィードが混ざっていたこともあり、ニュースフィードよりもストーリーズ中心の新デザインになるのではないかと予測されています。
Facebookストーリーズの戦略を立てよう
もしも今すぐにでもFacebookストーリーズをマーケティング戦略の一部に追加できるならば、Facebookストーリーズの戦略を立てることをお勧めします。チームのメンバーと話し合って何を投稿するか、投稿回数と頻度、どのような投稿にするのか、試してみたいクリエイティブなアイデア、また広告費に使いたい予算などを決めることでブランドの成長に役立つかもしれません。
Facebookストーリーズで試すことのできるクリエイティブなアイデアはたくさんあります:
・舞台裏のコンテンツ
・インスタグラムとFacebookでクロスポストする
・イベントの取材や報道
・ユーザーが提供するコンテンツ
ユーザーは彼らの日常や近況をシェアするためにストーリーズを使うのだということを心掛けることが大切です。ストーリーズに投稿する内容とニュースフィードで流す内容のものをきちんと分けるように気をつけてください。さらに、ビジネス用のページでは、過去の投稿やハイライトをすぐに見つけることができるようにアーカイブ機能があります。
ストーリーズのパワー
何が一体ストーリーズをブランディングに効力のあるものにしているのでしょうか?ソーシャルメディアのストーリーズはいろいろな理由から何よりもエンゲージングなツールなのです:
・儚さ - 24時間で消えてしまうという手軽さが良い
・真正性 - 信頼性の高いコンテンツでないと他と差をつけることができない
・交流しやすい – アンケートや質問の機能など簡単にユーザーがアカウント主と交流しやすい仕組みになっている
・様々な規模のブランドがカジュアルなコンテンツを発信することができる
Facebookによると、アメリカにいる73%の人がストーリーズはなかなか日常的に触れることのない新しい体験と触れ合うことができると言っています。また、アメリカにいる62%の人はストーリーズをもっと頻繁に使っていきたいとも言及しています。
ストーリーズはソーシャルメディアの有様を変えています。既にたくさんのブランドがストーリーズに広告を出すことによって得る効果の可能性に気づいています。毎日ユーザーが増えているので、新しいアイデアを試す場所としても最適です。さらに、ストーリーズは、エンゲージメントの高いコンテンツを発信するには必ずしも大きな予算が必要だというアイデアを覆し、リマインドしてくれているといえます。