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信じてはいけないマーケティングにおける5つの神話 コンテンツ・ブランド認知やPRに関する過ち

ClickZ

Founded in 1997, ClickZ has grown to be one of the largest digital marketing communities in the world today.

本記事は、Five marketing myths debunked for 2019
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約7分1秒

この記事ではコンテンツ、ブランド認知、リンク、PR、クリエイティビティに関するマーケティング神話を打ち破りたいと思います。

 

 

どの業界でもそうですが、マーケティングにおいても同様に民間伝承のようなものが生み出されてきました。長年の経験と同業者から教えてもらったことを組み合わせて、こういったものに遭遇した場合にはどう行動を起こせば良いのかを考えます。

 

 

神話めいた教訓の中には有益なものもありはしますが、ほとんどのものは伝言ゲームの時のような現象、つまりは伝聞される間にゆっくりと歪められ最終的には何の根拠のないものに姿を変えています。

 

 

こうして生まれた神話は一般的なマーケティングプラクティスに関する多くの誤解を招きますし、その知識を間違って使ったりときには全てを台無しにしてしまうことすらあります。今から紹介するのは社内で耳にしても鵜呑みにしてはいけない5つのマーケティングの神話です。

 

 

1.良い商品に宣伝はいらない

 

これを聞くと1989年のケビンコスナーの映画、「フィールドオブドリーム」の「それを建てれば彼らはくる」というメインテーマを思い出します。往年のハリウッド映画にとっては良いテーマですが、現実のマーケティングにおいてはフィールドを踏みにじるような神話です。

 

 

誤解のないように言い添えると、おそらくは善意からですが、これはマーケティング業界の外の人たちが言っていることが多い言葉です。

 

 

あなたのブランドの新製品を見たSEOが「これはユーザーが喜ぶぞ!売り上げを見るのが待ちきれないよ!」と発言したとします。このフィードバックを受けて、従業員たちはリリースの宣伝費の予算をどれくらいに設定するか、答えを出すことになります。

 

 

「まぁ開発にも十分費用がかかっている製品だし、宣伝にはそんなにお金かけなくても良いんじゃないの?良い製品だしそこまでしなくてもみんなシェアしてくれるでしょ!」といった間違った結論に辿りつくのです。

 

 

前向きで良い考えにも思えますが、ソーシャルメディアのアルゴリズム、様々なブランドによる純粋なアクティビティ量を考えると、自社製品の製品のリリースをサポートするために時間と予算を費やしていない場合、その情報が人の耳に届くことはまずありません。

 

 

これは実際にPRのための財布の紐を握っている立場の人たちを不安にさせる現実かもしれません。製品を作る過程ですでにかなり資金を投じているのに、製品を市場で成功させるためにさらに予算を組まなければならないと知ったら、顔もこわばってしまいます。しかしこれは避けて通れないことなのです。

 

 

しかし良い面もあります。マーケターが探求できる、創造性を促進する多種多様なプロモーションの道はとても広いということです。つまり正しい方法でお金を使えば、あなたのブランドはコンテンツを心から楽しんでくれる人たちに知ってもらえる機会を得ます。広報のための初期投資を惜しまなければこういった効果は繰り返されますし、口コミにも繋がります。

 

 

2.トラブルが起きた時だけPR活動をすれば良い

 

多くの人は広報部門のことを考えるとき、ドラマ「ザ・シックオブイット」のようなイメージを持っています。広報担当はいつも走り回っていて、耳に電話をくっつけて今回のマーケティングの失敗はただの罪のない失敗であって、人々の市民権を脅かすためのものではないのだと先方に説明している、そんなイメージです。

 

広報活動がきちんと遂行されるために、危機管理は非常に大事な仕事です。ブランド意識の感じられない危機管理業務を行なっているとブランド全体が力のないもののように見えてしまします。

 

もし今危機管理業務の真っ只中にいるなら、今年イギリス国内のケンタッキーフライドチキンが鶏肉が足りなくなった時の対応を調べてみてください。鶏肉が足りないチキン屋など恥ずかしものですが、KFCがこの不運の中とったアクションは素晴らしいものでした。

 

 

ブランドの楽観的な面を強調し、消費者にはネガティブなものではなくポジティブなアクティビティを提供することが現代のPRチームの到達目標のようです。これはどのビジネスにおいても参考になります。

 

 

最近でもう1つ良い例としてあげられるのはラコステの「種の保存」キャンペーンです。ラコステのワニのロゴはとても象徴的ですが、プロモーションビデオの中ではそのワニのロゴを外し代わりに絶滅危惧種の動物たちをロゴにして古語活動の重要性を強調しました。

 

 

プロモーションビデオの中で説明されているように、それぞれの動物の野生の状態での生息数をその動物のロゴがついたポロシャツの数で表しています。ラコステのブランドをキャンペーンに効果的に結びつけ、同時に力強くポジティブな印象を与えました。

 

 

3.大規模な掲載サイトはもはやリンクを貼れないので価値がない

 

デジタルPR担当者であればデイリーメールやThe Telegraphといったメインストリームで広告の訴求範囲を広げる難しさをよく知っていると思いますが、SEOはむすっとした顔で「それで?リンクはどこに貼ってあるの?」と尋ねるだけでしょう。

 

 

熱心すぎるウェブマネジャーのポリシーなのか何なのか、大手のニュースサイトがリンクを減らしていることは周知の事実です。ジャーナリストたちはリンクをしないよう言われていたり、ウェブフィルターがリンクの追加を削除したり、ノーフォロータグを追加したりしています。

 

 

リンクが削減されてしまう今、多くのマーケターはこういったプラットフォームに大量の時間や努力にをつぎ込んで検索数を上げることに価値が見出せないのです。しかしこの考えは間違っています。

前述のようなメインストリームであなたのコンテンツが目指すべきゴールは3つです。

 

知ってもらうこと

国内メディアにおいて何かの業界のエキスパートとして紹介されれば、もうあなたのブランドが信用に足る情報を提供するもなのだと万人に信じてもらえたも同然です。

他のメディアもアンテナを張っていますから、99%の確率でそれらのサイトにも取り上げられることでしょう。広告活動をした後でならこういったものをターゲットにするのもいい方法です。

 

SEOが予期しない価値観を見せる

 

「でもリンクが貼ってないじゃないか。SEOからのこの質問に対する答えはこうです。

2018年、SERP(検索結果表示)に影響を与えたのはフォローリンクだけではありませんでした。幸運にもGoogleが検索結果の価値を判定するのにはより包括的な手段が取られているのです。

 

 

文書によるとGoogleは企業がテクノロジーに対しての対策をしている(またはすでにしたことがある)ことを検知する技術の特許を持っていて、この技術によってあなたがブランドのために構築した、ブランドの注目度を上げるために起こした行動に価値が与えられるので、あなたの努力が検索ランキングの結果に目に見える変化を起こします。

 

 

独立した数多のウェブサイトが大手のメディアから喜んで「インスピレーション」を得ています。つまり記事を引用しているということですけど、そうなると名前を聞いたこともすらないウェブサイトにあなたの製品が紹介されることもあるかもしれません。

 

 

もしこれらの場所であなたのウェブサイトがリンク付けされたら、無駄に思われていたプレースメントの努力が天才的なひらめきとして評価されるでしょう。

 

社会的位置付け

 

クライアントによっては標準的なリンク構築以上のことを求められるケースもあります。こういった場合にはクライアントに満足してもらうためにもプレースメントを最優先事項にして最大限の力を入れる必要があります。そうすることでクライアント自身やそのまた上司にも気に入ってもらうこともできるでしょう。

サイトトップに配置されるということはあなたが作ったコンテンツはワールドクラスだと証明することにもつながります。

 

 

4.コンテンツマーケティングは特定のビジネスしか利益が上がらない

 

コンテンツマーケティング会社の一員として、私が一番当てにならないと何度も何度も確信したのがこの神話です。今年のコンテンツマーケティングの現状調査によると時間が経つにつれてコンテンツマーケティング業界のパワーと人気が高まっていると証明されました。ニッチな市場に労力を使うためにこのマーケティングブームに乗り遅れてしまうのはもったいない話です。

 

 

繊維産業であろうと葬儀会社であろうとドローン産業であろうと、SEPRを独占している競合企業を見てみてください。おそらくコンテンツマーケティングを行っているはずです。

 

 

もしSEOにコンテンツマーケティングを提案する際の実例が必要なら、私たちの会社がトナーカートリッジ製造業者、Toner Giantのビジビリティを800%向上させた方法について話してみてください。

 

 

5.ブランドと仕事をするときはクリエイティブにはなれない

 

ブランドのプロデュースキャンペーンを担当するとき、いわゆるお役所仕事が多いのは事実です。果てしなく続くリストの人々から承認をもらわなければなりません。さらにコンプライアンスについてそれはそれは優秀な会社であればもっと時間がかかるでしょう。

 

 

しかしながら、クリエイティブではないブランドマーケティングは失敗する運命にあります。マーケティングチームからのインスピレーションを受け入れてくれるような会社は長期的な進歩を遂げることになります。
マーケティングの世界でもクリエイティブさはなくなっていないと証明できる例が去年もたくさんありました。

その一部をご紹介します。

 

 

巨大なジェフゴールドブラム

 

NOWTVは映画、ジュラシックパーク公開25周年を記念して同作に出演している俳優、ジェフゴールドブラムの巨大な像を設置しました。この「ミスターゴールドブラム」像はネット上で人気になり、ものすごい数シェアされましたし、ツアー客の誘致にも役立ちました。

 

 

Dieselの値下げ品

 

Dieselは消費者の偽物に対する認識を試すためにニューヨークのキャナルストリートに出店を出し、商品ロゴのスペルを「Deisel」に変えたものを売り出しました。

 

すべての商品はロゴが違うだけで100%本物のDiesel社製品で、このためだけに作られたものです。これは大衆の模造品に対する認識に基づいたもので、ラベルがなくても良い品と粗悪品を見極められるかをテストするものでした。
ビデオで見る限りでは我々はあまりその能力があるとは言えませんね。

 

 

Space XTeslaが宇宙に打ち上げた車

イーロンマスクが彼の権力を悪い方ではなく良い方に使っているのはとてもいいことだと思いませんか?マッドサイエンティストであり優秀な起業家である彼はアイコニックなイメージを焼き付けるような方法でPRとマーケティングを行いました。

 

2月に彼は自身の愛車の1つであるテスラロードスターを宇宙に打ち上げました。SpaceXの自社製ロケット、ファルコンヘビーのお披露目のためだけではなく、何百万という人々の目を、この真っ赤な電気自動車に向ける目的もあります。

 

未来的な乗り物を広大な宇宙に打ち上げるほど効果的なデビューの戦略があるでしょうか?これがクリエイティブと言わずして何というか、といったところです。

 

いかがだったでしょうか。これまでに耳にした神話がありましたか?この記事を読んでそれらのション話の数々が大ウソだということがわかってもらえたら嬉しく思います。

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