フリーランスのデザイナーは難しい立場にいます。顧客を獲得するために最高の作品を作り、市場調査を行い、見込み顧客がそれらを目にしているか確かめる必要があります。デザイナーの中には過剰とも言える数のファンやフォロワーを抱えている者もいます。彼らの作品は飛んで火に入る夏の虫のように、危険なものに惹きつけられるかの如く人々を引き寄せます。なぜでしょう。
彼らがデザイナーとして勝っているから?答えはノーです。彼らは幾つかの原則のポイントをおさえることで周りのデザイナーと圧倒的な差をつくりだしています。これは誰にでもできます。この記事では、何が彼らを周りのデザイナーと比べ秀でたものにしてるのかプラットフォームの設計から、そして実際の事例をもとにどのように彼らから学ぶことができるのかについて紹介していきます。
自身に溢れている
“スターデザイナー”であるかのような特別な雰囲気を醸し出しましょう。人々に、この人は取引でも、デザインにおいても中心となって引っ張っていく人であり、会話もリードさせなければならないとういう感覚を植え付けなければなりません。一方的に話されないようにする方法や、グループでの話し合いの際に自分に発言権が戻ってくる方法を知ることも含みます。
これは天狗になれと言っているのではありません。人々に、この人の話は聞かなければならない、尊敬しなければならないという雰囲気を出すことが重要なのです。これは、控えめで大人しくなりがちなクリエイティブなデザイナーにとってはとても難しいことです。もしこれに当てはまるのであれば、顧客との商談の際にハキハキと話し、姿勢良く立ち、目を合わせることを心がけるとよいでしょう。
人と接する際に行動や感情表現を少し大げさにするだけで顧客があなたに抱くイメージを大きく変えることができます。これは、あなたと仕事をするかどうかの判断材料でもあるのです。最初は変な感じがするかもしれませんが、相手からすると普通だったりします。何か変な感じがするのは、それがあなたにとってまだコンフォートゾーンになってないからです。
面白い話をする
話すことは人間であれば誰でもすることですが、ネットワークづくりや顧客を魅了できるくらい面白い話ができる人はほんの一部です。対人、紙の上、ネット上に関わらず面白い話にはいくつかのパターンが存在します。
まず、話そのものが相手からの返事によって磨かれます。会話や原稿上の話は話している相手との持続した関係を構築します。面白い話を提供するには、試してみることす。話し試しては書き直し、さらに別の人に話す。個人的に面白い話を聞いた時私達の耳に入る前に、何度も何百人の人に話し試行錯誤されてきたことが伺えます。
無駄な言葉は一つもなく、言葉の全てが物語において重要なのです。スタンドアップ・コメデァンが良い例でしょう。彼らはこの道の達人です。 書くことにおいては、シンプルで人を惹きつける話で、多くの人を説得することができる優秀なコピーライターから学ぶことができます。デザイナーとして話をすることは、あなたを、あなたの技術を売り出すことです。怖いかもしれませんが、デザイナーとしての成功がかかっているのです。
興味を持ってもらう
数ヶ月話しただけにも関わらず古くからの友人のように感じる。今までそんな人に出会ったことはありませんか?これは偶然に起こったわけではなく、人との関係を構築する才能がある人は一定数います。しかし、誰でも他者との関わり方を向上させていくことはできます。人付き合いに卓越した人は、あなたしかいないかのような感覚にさせるのが得意ですが、これは嘘である場合がほとんどです。最後には、詐欺まがいにお金をだまし取ろうとしてくることもあります。
今日において最高のデザイナーとは顧客のために働き最高のデザインを設計するだけでなく、デザインマニアのために意見交換が行えるコミュニティを作る人のことです。元ニューヨークタイムズ、現Adobeのデザイナーであるコイ・ビンが最高の例です。彼のブログの読者は商品の為でも、彼の熱狂的なカルト信者でもありません。同世代の中で最も熟練したデザイナーである彼に惹きつけられ、デザインコミュニティにおける彼の考えを知りたいからです。
ビンのような優れたデザイナーは読者から何かを得たいと思っていません。ただ、真の繋がりを求めているのです。本当に卓越したコミュニティビルダーはできる限り最大の価値を相手に提供し、相手側が自発的に何かお返しをしたくなるのです。
フォローアップ
オーディエンスを増やしていく上で、これは最も重要であると言っても良いでしょう。真の繋がりつくりに興味がある、いわゆるコミュニティー作りに卓越している人は話した後に相手をそのままにしておきません。本物の関係を作る努力をします。多くの交流会で、人々は名刺をただ集めるだけで、話が弾んだとしてもその後誰かに連絡を取ることもしません。自分が思っているほど相手がうまく話が進んだと思っていない場合や、ただどのようにその後のフォローをすれば良いのかが分からないだけなのです。
多くの場合、相手から連絡が来たらいいのにと思っていたりします。もしコミュニティー作りを上手くできるようになりたいのであれば、自分から動く必要があります。あなたのその努力に相手は感謝し、よりあなたのことを考えるようになるでしょう。
最後に
熱狂的な支持者を抱えるデザイナーになるということは、友達を作ることと人々に価値を与えることです。人を騙すことでもなければ、いかがわしいいチャンスに首をつっこむことでもありません。全ての人と繋がる必要はなく、正しい人とつながる必要があります。
オーディエンスを増やすのは相手ありきだということを忘れるべきではありません。褒める、フォローする、関わる相手は慎重に選びましょう。あなたが相手に与えれる価値以上の価値をあなたに与えることができる影響力のある人を見極める目を養いましょう。