SNSのシェアボタンはWebサイトにあって当たり前の存在になりました。確かにコンテンツがシェアされると嬉しいですし、またユーザーからのフィードバック情報として今後のコンテンツ作りの参考にもなります。
でもそんなシェアボタンもちょっと立ち止まって考えてみる必要があるかもしれませんね。日本だと(弊サイトもですが…)「Twitter、Facebook、はてなブックマーク、Google+、Pocket」などのシェアボタンを設置するのが「当たり前状態」になっています。でもこれって本当に当たり前なんでしょうか?
そこで本稿ではWordpres関連のジャーナリストであるAndreas Hecht氏のポストをご紹介します。
(※以下は、「The Invasion of Sharing Buttons: Why Less is More」を翻訳・再編集したものです)
本当にシェアボタンを増やせばシェアされやすくなるのか?
例えばこんな経験ありませんか?
スーパーのお菓子の棚の前に立つと、種類が多すぎてどれを買うか決めることができません。私は多くの場合、種類の少ないチョコレートの棚に行き、チョコレートバーを買うことになります。たとえポテトチップスを買いたかったとしても。
種類が多すぎて、決めることができないという例です。あなたも同じように感じたことがあるのではないでしょうか。
逆説?選択肢が多いほどシェアされる回数が減る
人は何かを決めることが苦手です。シェアボタンの設置数を増やすほど、シェア率が下がります。以下の海外有名サイトのシェアボタン数を見てください。
- com– 2
- Neil Patel– 4
- The Verge– 4
- Lifehacker– 2
意外なほど少ないですね。これらのWebサイトのシェアボタンは計算された上で設置されています。
もちろん多くのシェアボタンを設置しているWebサイトもありますが、大多数のWebサイトではシェアする選択肢の数をあえて狭めているようです。
Google アナリティクスをスマートに使う方法
まずどのSNSからのアクセスが一番多いのかを見極めましょう。Google アナリティクスログインし、以下のように移動します。
「集客→ソーシャル→サマリー」
有用な情報を得るために、1年間のデータを表示します。なぜなら、ある月に特定のネットワークからのアクセスが集中していても、別の月には同じネットワークからのアクセスが少ないかもしれないからです。
より詳細なデータを得たい場合は、「参照元ネットワーク」を見ましょう。
私自身のブログの場合、Twitterからのサイト流入者が最も多くなっています。しかし、Facebookからの閲覧者の方が10分間に見るページ数が圧倒的に多く平均して1回の訪問で「5.92ページ」の閲覧でした。Google+からの閲覧者は平均して1回の訪問で「6.83ページ」の閲覧と1番質の高いアクセスとなりました。
Webサイトに30秒しか留まらない訪問者は優先されるべきありません。必要なのは、質の高いアクセスです。質の高いアクセスを行うネットワークのためにシェアボタンを設置しましょう。
私の場合は、Twitter、Facebook、Google+のシェアボタンです。(Twitterは質が高いわけではありませんが、流入者が最も多いため、もうしばらく様子を見る必要があります)
まとめ
「過ぎたるは及ばざるがごとし」。質の高いアクセスこそがWebサイトを前進させます。そうしたアクセスのためにソーシャルメディアボタンが重要となります。Googleアナリティクスで上位3つの質の高いアクセス源のシェアボタンのみに「絞る」というアプローチも考えてみる価値があるかもしれませんね!