Facebook、Twitter、YouTube、Instagramなどのソーシャルメディアプラットフォームは、今日ヴァーチャルで遍在的になっており、マーケティング戦略の重要な要素と考えることがこれまで以上に重要になっています。そのためデジタルマーケティング担当者は、ソーシャルメディアでターゲットユーザーとの有意義なつながりを作るための新しい方法を、絶えず探し求めています。
比較的低コストでオンラインマーケティングのアプローチを向上させる1つの方法は、ソーシャルメディアでのインフルエンサーマーケティングを活用することです。これは多くのマーケティング担当者にとってかなり新しいコンセプトなので、このアプローチが提供するはずのことを、漏れなく把握しておくことが重要です。
本記事では、ソーシャルメディアでのインフルエンサーマーケティングの手法について解説します。
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内容
1.ソーシャルメディアインフルエンサーってどんな人?
2.期待すべきは「金銭」ではなく「誠実さ」
3.「賄賂を送る」のではなく「インセンティブを与える」
4.「フォロワーの規模」よりも「視聴者の入れ込み」に注目する
5.自分とインフルエンサーのネットワークを構築する
6.コミュニケーションをオープンかつ誠実なものに保つ
1.ソーシャルメディアインフルエンサーってどんな人?
代替メディアの登場は否定できなくなりました。今ではこれまで以上に多くの人々が、従来のテレビやニュース放送よりも、YouTubeなどの独立したチャンネルを支持しています。実際にここ数年間、ビデオゲーム業界ではこれが主流になっています。有名なプレイヤーたちが、ボーナスやシークレットを獲得するための実演デモや細心のガイドとともに、新しいゲームがどんなものかを視聴者に見せるため「プレイしてみた」ビデオを作っています。
もともと、「インフルエンサー」と呼ばれる人々は、従来より個人的で面白いジャーナリストとして行動していました。結果として、ゲーム制作会社は、レビューのためにこれらのインフルエンサーにゲームのコピーを送るようになったのです。今日、ほとんどのゲーマーは、従来のビデオゲームジャーナリズムの出版物ではなく、自分の好みのYouTubeチャンネルに情報を求めます。
ところでソーシャルメディアのインフルエンサーとのコラボレーションという戦略は、ビデオゲーム業界をはるかに超えるポテンシャルを持っていました。ブランドは、マーケティング活動においてインフルエンサーに手を貸すことの巨大なROI(投資利益率)に気付き始めています。インフルエンサーとの連携は、マーケティングキャンペーンの下請けとは少し異なるため、このルートを調査する前に、何を期待できるかを考えておきましょう。
2.期待すべきは「金銭」ではなく「誠実さ」
ソーシャルメディアのインフルエンサーがそのような強力なマーケティング資産である理由の1つは、彼らが個人的な言動や信頼性を活かして巨大な数のフォローを作ったという事実によるものです。彼らの視聴者は、彼らのコンテンツから期待するものについて非常によく思う可能性が高いですので、パートナーシップやコンテンツの共有を持ちかけるべくインフルエンサーにアプローチする場合には、彼らにクリエイティブな主導権を許す必要があります。
インフルエンサーはあなたの製品、サービス、またはコンテンツについて正直に表現しますから、自分のブランドの価値を見出だして共鳴してくれる人を見つける必要があります。もしパートナーシップを結んでその料金を支払いさえすれば熱心なリコメンドを得ることができると期待するなら、それは叶わないかもしれません。たいていインフルエンサーは、リップサービスを提供する代金として支払いを受けるということを受け入れません。彼らはあなたのブランドとコンテンツについて、観客に本物で誠実な意見を提供します。理想的なのは、支払いなどなくてもあなたのブランド、商品、およびコンテンツを好んでくれるインフルエンサーを探すことです。
インフルエンサーがあなたのブランドに否定的な意見を表明するようになった場合、その状況に民間的にアプローチし、彼らのトーンを変えるためにとりうる措置があるかどうかを確認します。異常に貶められたり、あなたのブランドを誤解したりしない限り、一件の否定的なレビューだけでは、インフルエンサーとの関係を終わらせるべきではありません。関係を維持すべく試みておけば、 将来のエンゲージメントははるかにプラスになる可能性があるからです。
バランスをとることは決定的に重要です。あなたのブランドについての肯定的なフィードバックだけを期待してはいけませんが、同時に、ブランドを公然と傷つけるような者にお金を払ってはいけません。
3.「賄賂を送る」のではなく「インセンティブを与える」
プロセス全体において、あなたのためにインフルエンサーに料金を払うというわけではないことを覚えておくことが重要です。たいていのインフルエンサーは、視聴者との信頼関係を損なう可能性があるため、そのような提供を完全に拒否するでしょうから。代わりに、インフルエンサーと相互に有益な関係を育成することを考えましょう。
もちろん、金銭的な報酬を伴うこともあり得るでしょうが、あなたのブランドにとって聞き心地の良い言葉を強要しようとするような取り決めにはむかわないでください。そうではなく、正直なレヴューをしてもらう目的でインフルエンサーにネットワーキング機会や無料の製品やサービスなどを提供するのです。
あなたがソーシャルメディアのマーケティング活動の一環としてインフルエンサーを探すことに決めた場合、まずは自分の期待を現実的なものにする必要があります。彼らがあなたの提供したものに対してあまり控えめとは言えないようなレヴューをしたとしても、驚いてはいけません。視聴者が誠実さを期待しています。もしインフルエンサーが、提供されたブランドサービスがどれほど楽しんだかをあまりに誇張して伝えたとしたら、視聴者は、これは支払われたレビューだと嗅ぎ付ける可能性が高いでしょう。
4.「フォロワーの規模」よりも「視聴者の入れ込み」に注目する
膨大な視聴者を持つインフルエンサーを見つけられればそれは素晴らしいことですが、実際にベストなポテンシャルを持っているのは、規模は小さくても熱烈にフォローされているインフルエンサーです。視聴者がインフルエンサーに接続していると感じるのが強くなればなるほど、あなたのブランドに関するインフルエンサーの意見と同調する可能性が高くなります。
この点でもう1つのすばらしい戦略は、インフルエンサーに無料の製品をプレゼントしたり、他の同様のコンテストに提供することです。これにより、ブランドへの関心が高まるばかりでなく、インフルエンサーにもあなたと協力する明確なインセンティブが与えられます。
あなたが提供するものに遠くから関心を寄せているすべての人々にとって、無料の製品は魅力的にうつるでしょう。この戦略は、控えめな潜在顧客があなたのブランドの商品にさらに注意を払うようにするためには魅力的です。
狙いをあらかじめ盲目に、数百万人のフォロワーを持つ有名なインフルエンサーに絞らないでください。おそらく彼らは非常に個性的なやり方によってこそそのような大きなフォローを構築してきたのであり、彼らはあなたのブランドの提供するものについてもやり方を曲げてない可能性があります。さらに、注目度の高いインフルエンサーと協力することは、より小規模でもより熱烈なフォロワーを持つ人を探すよりもコスト効率が低い可能性が高くなります。
5.自分とインフルエンサーのネットワークを構築する
インフルエンサーとの相互利益の関係のもう一つの側面は、ネットワーキングです。彼らがあなたのブランドが提供しているものとつながっていれば、ことによるとあなたのデジタルマーケティング活動に有益であると思われるコンタクトを彼らが持っている可能性があるのです。
逆にあなたが、彼らが彼らの影響圏を拡大し、彼らのフォロワーをさらに増やすのに役立ちうるコンタクトを持っている可能性だってあります。これらのコネクションを活用して、ブランドとインフルエンサーの双方に利益をもたらすことができます。これにより、権威ある声に裏打ちされた、より多くの潜在的顧客に製品やサービスを提供する長期的な関係が育成されます。
インフルエンサーをあなたのブランドについてのトークイベントや見本市、その他同様のイベントに招待することもできます。これによって彼らに、あなたのブランドを紹介しながら、視聴者に新しいコンテンツを提供する機会を与えることができます。このようなイベントはネットワーキングの面で金鉱のようなものであるため、インフルエンサーは非常に喜んで参加してくれるでしょう。
インフルエンサーとの関係は、持ちつ持たれつのものです。あなたがインフルエンサーの益になることをすればするほど、インフルエンサーはあなたのブランドを助けるインセンティブを受けることになるでしょう。関係が確立されたら、自分自身の影響力を使ってインフルエンサーのコンテンツについての言葉を広めましょう。インフルエンサーがブランドの商品や価値にちょっと触れているだけであっても、ブランドへの関心を高めることができます。
6.コミュニケーションをオープンかつ誠実なものに保つ
思想的なリーダーとソーシャルメディアのインフルエンサーは、考慮に値する独自のプラットフォームを持っているので、彼らが通常のルーチンを超えてあなたのために何かしてくれると期待しないでください。礼儀正しくあることです。彼らは、あなたが一度も考えなかったようなアドバイスやインプットを持っていて、それがマーケティングキャンペーンに多くの扉を開いてくれるかもしれないのです。
関係がうまくいかないようでも、取り戻すために自分のやり方を離れすぎるようなことはしないでください。時には、早めに切りを付けた方がよいこともありますが、とにかく後戻りできる橋を燃やしてしまわないことだけは注意してください。関係を断ち切り、潜在的に大量の顧客を遠ざけてしまうよりも、友好的に関わり合い、将来一緒に働く可能性を保っておく方がベターです。
ソーシャルメディアのマーケティングは難しいゲームではありますが、ソーシャルメディアの影響力の役割と力は、適切に活用されれば明らかに驚異的の力を持っています。
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