Webサイトの魅力はさまざまありますが、クリエイターが最も重視しなければならないのは「ユーザーにとっての魅力」ですね。厳しい見方をすれば、いかにデザイン面やコーディング面で優れていようと、ユーザーにメッセージを適切に伝えられないWebサイトは制作サイドや企業サイドの「単なる自己満足」となってしまいます。
というわけで、「一般生活者が感じるコーポレートサイトの魅力とはなにか?」について株式会社電通パブリックリレーションズ内の組織「企業広報戦略研究所」が調査を行いました。以下、その結果をご紹介します。
生活者が選ぶコーポレートサイトのキラーコンテンツとは?
※上場企業(3,664社)、全国の20~69歳の男女計10,000人
上表を見ると、生活者が魅力に感じるWebサイトのコンテンツは、「開発秘話・背景などストーリー性があるコンテンツ(39.3%)」、「調査データなどの客観的な情報(36.2%)」がトップとなりました。
確かに「商品開発ストーリー」は「プロジェクトX」などのテレビ番組として成立するくらいですし、多くの生活者にとって魅力であるのはうなづけますね。
一方、企業側が工夫しているもののトップは「動画コンテンツ(40.3%)」で「動画マーケティング」の隆盛を感じさせるのですが、気になるのは生活者の14.5%にしか魅力としか映っていないところ。
またここ数年のオウンドメディアブームで数々の企業がオウンドメディアを取り入れていますが、生活者にとっては「コラム・ブログ形式のコンテンツ(14.4%)」、「インタビュー・対話形式のコンテンツ(15.2%)」、「外部ライターを起用したコンテンツ(6.1%)」と、これまたやや「冷めた」反応。
企業側が発信している情報と生活者が見たいコンテンツとの「ズレ」を感じさせる結果となりました。
もちろんBtoB企業/BtoC企業やその企業が扱う商材・サービスによって発信できるコンテンツは限定を受ける部分はありますが、Webサイトのキラーコンテンツを考える際の参考にされてみてはいかがでしょうか?
▼企業広報戦略研究所調査レポート全文