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「被リンク」はいまだ検索ランキングの「かなり重要な要因」であることが報告される(レポート要約)

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コンテンツマーケティングの評価が行き過ぎると、しばしばこんな主張を目にしませんか?

 

「コンテンツこそ全てだ。被リンク対策なんてもはや無用!」

 

特に昨年2015年にはこんな主張が至るところで聞かれましたが、先日Google関係者が「RankBrain」(検索クエリの「意味」を理解する人工知能のこと)に関する質疑応答で、こんな主旨の発言をしました。

 

――「RankBrain」は検索ランキングのアルゴリズムで3番目に大事な要因になる。1番目と2番目に同じくらい大事なランキング要因は『コンテンツとリンク』だ。

 

いまや過小評価とさえ言えそうな「被リンク」ですが、米国のStone Temple Cunsultingというコンサル会社による最新の検証レポートで、衝撃的な内容が発表されました。

 

それは「検索順位と被リンクはほぼ完全に相関している」というもの。

 

同レポートは統計学の専門的な概念・用語が飛び交っているので、本稿ではその要点のみを超駆け足でご紹介することにします。

 

(全文をお読みになりたい方は、

https://www.stonetemple.com/links-remain-a-very-powerful-ranking-factor-study/ [英語]

をご覧ください)

 

 

検索順位と被リンクの相関関係

この調査は「検索順位と被リンク」の相関性(関連性)を検証したもので、全部で3つの観点から検証を行っています。

 

最初の検証は「二次平均」を用いた検証方法です。いろいろな検索クエリで検索上位サイトをピックアップし、その被リンク総数との相関関係を二次平均で計算し直したものです。詳細は割愛してその結果を見ると、

 

basic-study-results

 

「リンク/ドメインオーソリティ/ページオーソリティ」の3つの要因のうち、最も検索順位と相関関係が強かったのは「リンク数(0.39)」でした。

 

続いては「標準化」を用いた検証です。

 

link-total-calculation-1

(※「SERP」とはSearch Engine Result Pageの略で「検索結果画面」のこと)

 

検索1位のサイトの総被リンク数を「1」とした時に、それに続くWebサイトの被リンク数と検索順位の相関関係を調べた結果、

 

aggregated-link-total-correlation

 

「ピアソンの積率相関係数」では0.72、「スピアマンの順位相関係数」では0.95という、強い相関関係が見られる結果となりました。

 

(※相関係数は最大値を「1」とし、1に近ければ近いほど相関関係が強いことを意味します)

 

最後に、「1-10位」「11-20位」と「10位単位」でグループを作って、それぞれのグループの被リンク数とランキングの相関関係を調べた結果が下図です。

 

block-10-correlation

 

「スピアマンの順位相関係数」モデルでは、相関係数が「1」と完璧な相関関係が見られました。

 

 

結論

同レポートは決して安易な「リンクファーム」を推奨するものではありませんし、またローコンテンツなページに被リンクをどれだけつけても検索ランキングは上がらないことも指摘されています。

 

それと同時に、被リンクは依然として検索ランキングに「強い影響力のある要素」であることも強調されています。

 

特にSEOを意識したコンテンツを「制作する」際に、オーガニックな被リンクが集まるような視点は今後も必要となりそうですね。

 

 

▼検証レポート原文

Are Links Still a Powerful Ranking Factor? (New Study)

https://www.stonetemple.com/links-remain-a-very-powerful-ranking-factor-study/

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