昨日1日、シドニーで開催されたサーチマーケティングセミナーにおいてGoogle社のGary Illyes氏は「モバイルページを閲覧するときのページ表示速度がランキングアルゴリズムに影響を与える要因としてアップデートされるだろう」と発言しました。
さらに同氏は、「このアルゴリズムのアップデートは数年先の話ではなく、数カ月以内に行われる」と語ったとのことです。
現在GoogleはPCでの表示に基づいたモバイルランキングを使用していており、モバイルページ自体が評価対象になっているわけではありません。そのためPCでの表示速度が速ければ、たとえモバイルページの表示速度が遅くとも順位に悪影響を与えることはありませんでした。
ところが今回アップデートすることになった「モバイルフレンドリーアルゴリズム」では、PCページの表示速度に依存せず、モバイルページ自体の表示速度がランキング要因となるそうです。
これまでの流れを整理すると、2010年からページ表示速度はランキングアルゴリズムの1要因となりました。そして2013年に「表示速度の遅いモバイルページはランキングにネガティブな影響を与えることになるだろう」とGoogle社のMatt Cutts氏によって言及されました。そして今回、モバイルページの表示速度に特化したアルゴリズムの追加となっています。
一方で、Gary Illyes氏はTwitter上で「現在このアップデートはまだ計画段階にある」と発言。「数か月内に実行に移したい」という認識とのことです。
以前は「モバイルゲドン」という名でモバイルフレンドリーでないWebサイトの順位変動が騒がれましたが、実際に蓋を開けてみるとランキングへの影響はさほど見られませんでした。それは先述の通り、GoogleがPCページに基づいたアルゴリズムを使っていたため。
しかしモバイルページに特化したアルゴリズムにアップデートされるとなると……モバイル対応していないWebサイトへの影響は前回よりもインパクトのある変動になる可能性がありますね。
(※本稿は「Google says page speed ranking
factor to use mobile page speed
for mobile sites in upcoming months」を翻訳・再編集したものです)