ドメインの選択は難しいものです。新興の企業はブランディングの観点からドメインに使用する会社名をどうするべきか迷いますが、ドメインの種類の選択はその決定をさらに難しくしています。専門家によると会社名は重要ではないということですが。
ドメインの選択はどのgTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)を使うかを決める作業です。gTLDに関して、私たち一般人はSEOに大きな影響を与えるのではないかと心配ですね。ですから、gTLDがどんなものか簡単に説明します。
(※編集註:最近日本でリリースされたgTLDは「.tokyo」「.コム」などがあります)
TLDはウェブサイトにつく接尾辞で「.com」や「.edu」などが典型例です。一方、gTLDはジェネリックドメインで一部のドメインを除き誰でも使えるドメインです。
昔はドメインの選択肢は限られていましたが、現在ではいろいろ使えるようになったため、その選択は難しくなってきています。SEOの面も考えると、なお難しくなります。この記事ではそんなgTLDにまつわる噂の真相を暴きます。
ドメインに関する噂の真相
噂1:「.com」がSEOに影響を及ぼす
「.com」がSEOに影響を及ぼすことはありません。
噂2:gTLDはまだ新しく人々に受け入れられていない
NCCグループの調査によると、gTLDという新しいドメインは受け入れられておらず、gTLDを訪問する消費者は一部に留まるということです。「.com」などの方がいいということでしょうか?
また前述の調査によるとセキュリティに不安を感じる人が多いようです。
ただし、ブランディングやウェブサイトデザインがきっちりしていると、約50%の人が安心します。
調査結果はさておき、gTLDを使った成功例もたくさんあることをお忘れなく。
噂3:いつでもgTLDにドメインを変更できる
ドメインはいつでもgTLDに変更できます。ただし、Googleによると、ドメイン変更をした場合、検索結果に反映されるまで時間がかかるようです。また、検索結果とは別に、ユーザーはEメールアドレスを長く使いたいと考えています。ですので、長く使えるドメインを選択することをお勧めします。gTLDに変更するとメリットが多くありますね。
噂4:「.com」はなくなる
革新が起こり、ウェブサイトオーナーが高価な.comに多額の費用を費やす必要はなくなりました。それでも39%のドメインは.comを利用しており、その割合は増加してさえいます。.comを好む人もいるということです。
噂5:.comの優勢は変わらない
ここまで見てきたように、「.com」の優勢は崩れてきており、gTLDの人気が高まってきています。gTLDの利用はわずか2年の間に200万から2200万ドメインまで増加しました。このことから分かるように、.comはまだ優勢ですが、gTLDを使う人は増えてきています。
噂6:老舗ブランドは新しいgTLDを使用しない
老舗ブランドもgTLDを使い始めています。
噂7:.fmはラジオを、.tvはテレビを意味する
そうではありません。
これは国コードのTLDで、それぞれ、ミクロネシア、ツヴァルを意味します。
これらは、新規に構築したウェブサイトを覚えやすくするために初めて利用されたgTLDでした。
噂8:大規模なウェブサイトを構築したらに.comにアップグレードするのが良いか
正しい答えはありません。しかし、.comを使う明確なメリットはありません。
.comはまだ優勢ですが、TLDの短いドメインを安価な価格で入手できるなら、入手した方が良いでしょう。ただ、ドメインが.comである必要性はなくなってきています。
gTLDでドメインを取得するよりも「.com」の方がかえって高価であったり、長過ぎたり、不明瞭であったりする場合も多いです。gTLDを使用した成功例も多く、gTLDはSEOへの影響もないため、ウェブサイトのUXに力を入れたり、ユーザーが覚えやすいgTLDを選択するほうがより良い方法かもしれませんね。
(※本稿は「8 myths about new domain names」を翻訳・再編集したものです)