今週発表されたNielsenのPodcast Listenerリサーチサービスは、30,000人のポッドキャスト購読者を調査して、特定のポッドキャスト番組においてのリスナーの購買習慣、興味などのデータを広告ターゲティング情報として広告主に提供するプロファイルを作成するというものです。
Nielsenは今週Podcastの発展の新たな側面として「Podcast Listener Buying Power Service」を発表しました。
このサービスは、メディア調査会社であるNielsen Scarboroughから、オーディオ会社のiHeartMedia、ポッドキャスト配信会社のCadence13、オーディオネットワークのWestwood One、AdLarge Mediaのデジタルオーディオ部門Cabanaがチャータークライアントとして取り扱い可能になる予定です。
広告ターゲットとなるオーディエンスセグメンテーション情報を広告主に提供する目的で、30,000人のポッドキャスト購読者を調査し、購買習慣、興味、特定のポッドキャスト番組や特定ジャンルのリスナーの種類、その他の詳細を提供するプロファイルを作成するものです。
「業界のゲームチェンジャーになる」
サービスが提供するものには1ダース以上のPodcastジャンルと2000以上のカテゴリーの回答者の購買習慣や特徴に関する情報が年2回のレポートに含まれています。
レポートは、購入した場所や購入したものなど、コンテンツが引きつけたリスナーの特徴を番組制作者が広告主に対して報告するものです。
Cabana / AdLarge MediaのCEO、Cathy Csukas氏は、声明の中で次のように述べています。「ポッドキャスト広告を推進するゲームチェンジャーだと私たちは考えています。同サービスは、広告主が特定のジャンルに深く入り込み、リーチしたい顧客が持ちがちな興味や購買習慣を持つリスナーをより簡単にターゲットにすることができます」と述べました。
マルチプラットフォーム広告代理店Veritone OneのEVP、Sean King氏は弊社ClickZに対し、「MegaphoneやArt 19のように一般的な視聴者データを提供するオーディオホスティングプラットフォームはあるものの、Podcastにプロファイルベースのデータを提供するサービスは今までなかった。」と語りました。
「チャネルのハンディが是正されることになる」
「これはチャネルのハンディが是正されることになる」とさらに彼は述べました。例えば、今はGMの車を所有していて新しい車を探している西海岸のシングルマザーを含むようなポッドキャストリスナー向けに 広告主が広告を打つことができます。
このような詳細なオーディエンス毎の広告購入を可能にするデータは、以前の昔からあるチャネルではもっと豊富にあるものです。
さらにKing氏は、「ニールセンブランドが、ポッドキャストの発展を後押ししている。これは特に有名ブランドへのアピールになる」と述べました。
ポッドキャストは、広告主にとってある種の黄金の媒体となっています。 Edison Researchによると、2019年には約1億4,400万人の消費者がポッドキャストを聴いており、先月によれば、全アメリカ人の約3分の1がポッドキャストを聴いていることになります。
広告自体に関しては、Midroll / Nielsenによる2018年後半の調査では、PodcastはWebサイトに広告を表示するよりも4.4倍優れた再現率を示していることが判明し、 リスナーによるPodcast広告の購買意欲も10パーセント向上しています。
この統計結果の主な理由としては、Podcast広告は簡単にスキップできないこと、広告もプログラム体験の一部のようなトーンやスタイルであること、そして特にPodcastがリスナーが一人でイヤホン、車の中で聴いているので広告に共感しやすいということがあります。