アメリカではFacebookの利用は2017年以来67%から61%に減少しています。それは1500万人のユーザーがこのプラットフォームの使用を中止したことを意味します。 これはマーケティング戦略にどのように影響するでしょうか?
Facebookから離れようとしている人の数が増えています。よくある理由は何でしょうか?また、彼らをターゲットにしつつマーケティング戦略をどのように立てていくべきでしょうか?
Facebookには毎月20億人以上のアクティブユーザーがいます。Facebookは最も人気のあるソーシャルメディアプラットフォームですが、誰もが以前のように利用しているわけではなくなっているようです。
オーガニックリーチはより難しくなっていき、Facebookでターゲットオーディエンスを探すこともまたより困難になるということです。
ここ数年で人々のFacebookで過ごす時間が少なくなっているということは、今後12ヶ月間のマーケティング戦略をたてる際にも注意すべき重要な変化だといえます。
Edison ResearchとTrinity Digitalは、ソーシャルメディアを使用している人々の傾向が変化している最新のInfinite Dial研究をリリースしました。
Facebookの利用の減少
ソーシャルメディアの世界ではFacebookの優位性は依然としてあるのですが、以前のユーザーと比較してチャンネルの使用率は低下しているようです。 具体的には、アメリカ人のFacebookの利用は67%から61%に減少しました。
これは、過去2年間で1500万人のユーザーがこのプラットフォームの使用を中止したことを意味しています。
一番減少したのは、12〜34歳の人々で79%から62%に低下しています。 一方、55歳以上のユーザーは49%から53%に増加しています。
若年層のFacebookの利用の減少
若年層とFacebookの利用とを分析すると、かつての人気のソーシャルメディアプラットフォームの利用が大幅に減少していることがわかります。
2017年には、12〜34歳のアメリカ人の79%がFacebookを利用していました。 最新の統計によれば、現在Facebookを利用している人の割合は62%です。
これは、12-34歳の6500万人のアメリカ人が現在Facebookを使用していて、1,700万人の若年層がもはやFacebookを使用しなくなっているということです。
若者がFacebookを除く他のソーシャルメディアプラットフォームをどのように利用しているのかも興味深いでしょう。 Instagramは最高に(前向きな)変化を遂げたソーシャルメディアアプリです。
2017年12〜34歳のアメリカ人のうち64%がInstagramを利用していましたが、現在は66%に増加しています。 全体的に見ても、Facebookをやめた人々を代わりに獲得したプラットフォームは1つに絞れるわけではないようです。
よく使われるソーシャルメディアアプリ
Facebookはアメリカ人がよく使うソーシャルメディアアプリですが、最もよく使うアプリがFacebookだと答えた人の数が65%から52%に大幅に減少しています。
Facebookがまだ人気はあるということになりますが、2017年と比較すると人気が落ちていることを意味しています。
若年層の傾向を詳しく調べると、さらに興味深いことがわかりました。
2017年に12〜34歳の年齢層の58%がもっとも利用するアプリだと答えて一番の割合であったFacebookが、現在は29%に急減していました。
一方、Snapchatは28%の回答者が他のアプリよりもよく使っていると回答しました。 Instagramは26%で僅差で続いています。 これは、Facebookが人気を失っている一方で、若者は現在他のアプリに時間を割いていることを示しています。
Instagramが登場し、Snapchatが若い人たちの間で人気を博したことはすでに述べました。この調査結果は、アメリカ人の若者がどんなソーシャルメディアプラットフォームを利用しているか改めて確認させることになりました。
なぜ人々はFacebookを使わなくなっているのでしょうか?
Facebookを使用する時間が減少していることを知るだけでは十分ではありません。 もっと重要なのは、背後にある理由を理解することです。
The Social Habitによると、以下がFacebookの使用をやめた主な理由になります。
怒りや個人的なコメントを好まない・・・60%
多くのネガティブな要素があると感じる・・・59%
政治的な記事に飽きている・・・58%
プライバシーが心配・・・57%
他のSMサイトを楽しんでいる・・・47%以上
このように主な理由は、プラットフォーム内のコンテンツ、ネガティブさ、プライバシーに関係しています。
それが特定の人々のグループになると、若者以外は暴言とプライバシーの問題により焦点を当てているようです。 13〜34歳の若者は、他のサイトを好む傾向がかなり高いようですが、それでも他の要素も関連しているようです。
加えて、女性はプラットフォーム上にあるネガティブさを理由にFacebookをやめる傾向があります。
マーケティング担当者として何ができるでしょうか?
以上の調査結果は、ターゲットオーディエンス向けの適切なソーシャルメディアチャネルで戦略を立てているマーケティング担当者にとって非常に役立つものになります。
それぞれの年齢層のオンライン習慣のトレンドに注目しましょう。たとえば、成人の若年層をターゲットにしたソーシャルキャンペーンを実施したい場合は、InstagramとSnapchatに注力することがおすすめです。
しかし、あなたのキャンペーンが高齢層に焦点を当てているのであれば、Facebookは素晴らしいチャネルになります。
ただしこのトレンド変化の一般化しすぎはキャンペーンを台無しにする可能性がありますので注意が必要です。
すべての若者がFacebookよりInstagramを好むわけではありませんしすべての高齢層がSnapchatの使い方を知らないわけでもありません。
顧客が何を求めているのか考え、調査結果がどのように最新のオンライントレンドとマッチしているのかを検討して、各チャネルの測定基準とペルソナを設定する戦略から始めていきましょう。