「検索」と言えばGoogleやYahooの検索サイトがすぐに思い浮かびますが、SNSの普及によりWeb上の検索行動が必ずしも検索サイトで行われるとは限らなくなりました。
もし今後さらなるSNSでの検索行動が普及するのなら、Web運営者やマーケターは検索サイトだけでなくSNSでの検索需要をキャッチアップしにいくアプローチが試みられていくかもしれませんね。
ところで実際にSNS上での検索行動はどのくらい行われているのでしょうか?
この点に関して、「株式会社ジャストシステム」からおもしろいレポートがリリースされましたので、その一部をご紹介します。
スマホでのSNS上での検索行動に関する実態調査
同社による「SNS上での検索行動」に関する調査結果は以下です。
上図の全体を俯瞰して驚くのは、スマホでは「Google検索」が3~6割の範囲にとどまっていることではないでしょうか?また世の中の検索需要の15~50%はGoogle以外のFacebook、Twitter、InstagramなどSNSが満たしているという点です。
これをさらに深く見ると、「Googleキーワードプランナー」や「Yahoo!キーワードアドバイスツール」が示す「検索ボリューム」は、実際に存在する世の中の検索ニーズの3~6割にしか満たない可能性が読み取れます。
調査結果を詳しく見ると、検索ユーザーには検索を行う「ツール」を選択している傾向が読み取れます。
つまり、
・ハウツー・ノウハウ情報はGoogle
・話題のニュースなど速報性の強い情報はTwitter
・ビジネス上で関係する「個人」に関する情報はFacebook
・ファッションなど視覚情報はInstagram
さらに興味深いのは、Web担当者・マーケターなら「ブランドに関する情報検索」に無関心ではいられませんが、同調査によると、
Google検索・・・53.1%
Facebook・・・8.3%
Twitter・・・12.0%
Instagram・・・6.1%
(※同レポートの「自分が好きなブランド検索」項目から抜粋)
となり、Google検索は約半数の検索ニーズしかカバーしていないことなります。つまりGoogleの検索結果画面での露出(SEOなど)だけを図っていても、キャッチできていないスマホユーザーが半数いるということです。
少なくとも今回の「株式会社ジャストシステム」の調査結果から、検索は「Googleの一強」というイメージの見直しを迫られそうです。
この他にも興味深い調査結果が掲載されていますので、興味のある方は株式会社ジャストシステムの自主調査レポートをご覧になってみてはいかがでしょうか?
▼スマホで検索をする際に使うのは「Google」?「SNS」?