想像してください。パン屋さんへ買い物に入ったところ、オーナーの身の上話や、お店の内装について延々と話を聞く羽目になりました。きっとあなたはその状況にうんざりし、話半ば用事があると切り上げ、その場を後にするでしょう。
クライアントとの会話も同じで、クライアントが知る必要のない情報を話すと、同じような反応を招くことになります。クライアントも日々忙しくしています。ビジネス上の目標はあっても、彼らはそこに至るまでの詳しい経緯はあまり気にしていません。こちらが知る必要があると思ってもです。フリーランスの人生とはこんなものです。
以下、コミュニケーションを向上しクライアントの核心に迫るためにできる3つのことを紹介します。これを読むことで、効率的にクライアントが知りたいことを予測することができるようになります。
自身のサービスに関して具体的に話せるようにしておく
デザイナーとして、何ができるのかを明確にしておくことはかなり重要です。たくさんの顧客に接触することも一見スマートな方法に見えますが、実際にそうしてしまうと業務に遅れが出てしまいます。
見込み顧客にどんなデザインのサービスを提供しているのか聞かれた際、あなたならどのように答えますか。もし全サービスについて少しずつ説明をしているのであれば、それは直ちに止めましょう。クライアントが求めているのは、全サービスの内の一部に過ぎません。
だからと言って、クライアントがあなたが提供しているサービスの全てを知っていると考えるのも軽率です。顧客が何を求めているのか引き出し、必要としているサービスについての詳細に話しましょう。この場合に限り、デメリット以上のメリットあります。
そう簡単に顧客から選ばれるはずがないと思ったことでしょう。確かにそうかもしれませんが、クライアントはそこまであなたのことを覚えていません。また、何でも屋のようなブランドのジェネリックデザイナーを雇いたいとも思っていません。
クライアントは必要としていることをこなしてくれる人を必要としているだけなのです。提供できるサービスを明確にしておくと、より質の高いクライアントはそれについて詳細を知りたがることでしょう。
操作の中枢になるよう心がける
できるだけ人の為に何かをするよう心がけましょう。そうすることで、人の心を掴むことができるでしょう。どれだけデザインのことを知っているのか、何を求めているのか決めつけないようにしましょう。
スティーブ・クラッグの著書に 『Don`t Make Me Think』がありますが、その本の中で、人の精神的能力には限りがあり、Webサイトやの情報製品についての使い方を理解するのに時間をかけたがらないということが述べられています。この原理は、Webデザインや使い勝手のみにとどまらず、人間によって使用される全ての製品に同じことが言えます。
Appleの製品が世界中で愛され、デザインコンシャスであると評価されるのには理由があります。見た目が美しいことはもちろんですが、本当の美しさは簡単に使うことができるかどうかにかかっています。限られた精神的能力を不必要なことのために消耗するよう強要すると、信用を失うだけでなく、一生あなたの元から離れてしまうことにもなります。
常識に囚われない
デザイナーが正しいと思い込むことの一つに、マーケティング戦略があります。多くのデザイナーは、クライアントがWebサイト、ロゴそしてブランドのアイデンティティを考えてくれるデザイナーを求めていると勘違いをしています。
クライアントが本当に求めているのは、自分たちのために思考をめぐらし、考えもしなかった問題の解決策を考えてくれるデザイナーです。要するに、自分たちのビジネスを一段階上に引っぱってくれる – そんな存在です。
優良顧客は、デザイナーであるあなた方と同様に、量産型として認識されたいと思っていません。クライアントは、彼らが市場で優位になれる部分を把握することができるデザイナーを求めています。人を惹きつけることがて切るのうな、個性やデザインであれば少し変わっていても構いません。型にはまる必要はないのです。クライアントに自分ができることを見せつけてください。
まとめ
人々があなたの作り上げたものにどう反応するか、人々が何を求めるか考えない方が本当のファンを作ることがで切るでしょう。自分のことを理解してくれていると感じる人と働くことはとてもワクワクすることで、長く付き合いを続けていきたいと思うものです。そうすることで、誰にも負けない仕事をすることができます。