皿に食べ物を盛り過ぎるのはよくないと、あなたは分かっているはずです。皿にいっぱい食べ物を盛ると 食べ過ぎ てしまい、太る可能性があります。見た目もよくありません。他に見るものがないと、食べ物ばかりに目がいき、カロリーを取り過ぎてしまうという悪循環に陥ります。
これは、いい食生活とは言えません。ただ単に、お腹を満たしているだけです。なので、みんな雰囲気のいいレストランに行くのです。シェフは、キレイに小盛りにしてくれるので、私達は食べるだけでなく、見た目、匂い、音まで楽しむことができます。このように、食文化は複雑です。
今回は、シェフがキレイに盛り付けるように、デザインを単純化する方法について話したいと思います。あなたのデザインがキレイで、力強く、 わかりやすいと、顧客はレストランでサービスを受けている時と同じように、いい気持ちになります。
注目すべき点
我々人間は、物事を複雑にしてしまいます。 文化人類学では、一千年で世界は単純なもの (狩猟民族を考えてください)から、 複雑なもの (現代の工業化社会)へ進化しているとされています。 私たちのDNAは、取り除くより追加する事を選びます。これが、デザインの仕事を難しくしています。
デザイナーとして最終的に、この情報やデザインが必要かどうか判断するのは難しいです。他の人の意見を聞くと、役に立つことがあります。しかし、現在活躍しているデザイナーでなければ、効果のないものとその理由を話せないでしょう。
私は、プロジェクトがあまりにも手に負えなくなった時、一旦ストップして、プロセスを初めからノートに書き出していきます。マインドマップ、ダイヤグラムやリストは、このプロジェクトの軸になるものを教えてくれます。あなたがデザインを作っている途中で、軸を見失うのは必ずあることです。
ノートに書き出している間、考えが整理されればOKです。 デザインの軸は、コンテンツ全体に影響してきます。軸がはっきりしていると、何が必要かが分かってきます。
パレートの法則を使う
パレートの法則 は近年かなり注目を集めています。 Tim Ferrissなどの自己啓発の専門家に感謝します。しかし、その奥にある基本を知らないと、効果が半減してしまいます。
「パレートの法則」もしくは「80-20の法則」というのは、ある事象の2割が全体の8割を生み出している、あるいはその逆、という状態を示すと一般的には知られています。デザイナーは80-20の法則が大好きです。デザインプロセスの中で、特に情報や販売の分野では、この法則が当てはまります。
あなたが商品やウェブサイトなどをデザインしている間、以下の2つの事を自問自答してください。そうする事で、余計なものが多すぎるデザインにならず、 20%の重要な事に気づきます。
1.このデザインから最も利益を得られるのは誰ですか?
私は以前、一つか二つの分野で まだ誰も参入していない事に注目するという話をしました。この事を、デザインしている間、常に考えていてください。
市場調査に時間をかければ、顧客が必要としている事がわかり、最適な商品を提供する事ができます。あとは、顧客の求めているデザインをするだけです。あなたは、顧客が求めている事が分かっているので、それを提供するだけです。
2.どうすれば作業工程数を減らす事ができますか?
この事を考え続けていくと、作業が楽になり、顧客が求めているデザインや商品が簡単に作れるようになります。リスト化してみてください。まずは、ウェブサイトやパンフレットやポスターなどを作る時に必要な作業を書き出してください。そうすると、本当に必要なものが分かってきます。一度これをやれば、顧客が求めている物を作るために、何が大事で、何が不要かが明らかになります。
スリム化しましょう
デザインを単純化する記事をたくさん読んでいると、記事を書いた人のユーザーは、レベルが低い人たちなのではないかと思うかもしれません。いくつか記事を読んでみてください。私の言っている事がわかります。デザインする時に重要になる要素は、全て関連しています。ユーザーは何も考える事はありません。
デザインを単純化すると、顧客に申し訳ないと思うかもしれません。しかし、この奥にある真実を知れば、ユーザーのレベルが低いのではなく、よく利用しているユーザーが必要だと感じているものだけを厳選しているという事がわかります。
人々はレベルが低いと決めつけないでください。むしろ、みんな賢いと思ってください。あなたの顧客はみんな日々の生活が忙しいのです。余計なことに時間を使っている暇はないのです。
一度この心境になったら、スリム化された、生産的で、人々の心に響くものを作る事ができ、必要な情報だけ伝える事ができます。これは、あなたの生活にも影響があります。
あなたの顧客は、出来るだけ少ない努力で必要な情報を得たいと思っています。文章量が少なく、スクロールする回数を少なくして、必要な情報が見れるようにしてください。