昨今のデジタルマーケティングにおいて、twitterやInstagram、facebook などのソーシャルメディアを普通に使うだけでは、それほど効果は得られません。より高い効果を得るためには、様々な手段を統合して利用する必要があります。
Eメールとソーシャルメディアはそれぞれ別々のモノだと考えるのは簡単ですが、実は、Eメールを活用してソーシャルメディア戦略を補強する方法がいくつも存在するのです。
この記事で解説するのは、Eメールを使ったマーケティングでソーシャルメディアのフォロワーを増やすためのヒント集です。これによって、発信した情報が届く範囲が拡げられるだけでなく、コンバージョン率を上げるのにも役立つことでしょう。
なぜ普通のアプローチではうまくいかない?
冒頭でも触れたように、単独のソーシャルメディアの中だけでフォロワー数を伸ばそうとするのは、あまり上手い方法とは言えません。フォロワーを増やすためにページを宣伝したり、投稿数を増やしたり、時にはフォロワーを買うといった大ざっぱな戦略を取ることはできますが、それよりもそのソーシャルメディアを宣伝するために別のメディアを利用した方が効果的です。
中でもEメールを併用したデジタルマーケティングは、最高の費用対効果が得られるだけでなく、自社のソーシャルメディアを宣伝することにおいても優れています。その理由は単純に、あなたのメーリングリストに載っている人々が既にあなたと知り合いで、継続的な関係を持っているからです。
では、Eメールマーケティングに欠かせない『強力な』メーリングリストの入手方法と、これを活用してソーシャルメディアのフォロワーを増やす方法をご説明します。
強力なメーリングリストの入手方法
もちろん、Eメールを活用してソーシャルメディア上での勢力を拡大する前に、メーリングリストを用意しなければなりません。それも、ただのリストではなく、実際に関心を持ってくれる人々を集めた『強力な』リストが必要なのです。
これを手に入れるための方法の1つは、自社のWebサイトに簡単に記入できるメール購読フォームを作ることです。これを、メール購読をしてくれそうなユーザーが頻繁に訪れると特定したページに設置します。
購読フォームの項目は最も基本的な情報だけに絞って、なるべく短くシンプルにしてください。 人間が嫌がることを2つ挙げるとしたら、それは長いフォームを埋めることと、あまりにも多くの情報を読まされることなのです。
Eメールにソーシャルメディアのリンクを載せる
最も簡単な方法は、メール購読者に残りを任せてしまうことです。彼らはあなたからのコンテンツをEメールとして受け取ることを選びました。なので、Eメールで彼らがアカウントを持っているソーシャルメディア上でも同様にフォローしてもらうよう誘惑することができます。
下の画像はその例です。米国のインテリアショップ「Crate&Barrel」は、Eメールの一番下に「Get Social With Us(私たちとつながろう)」と書かれた小さなセクションを設けています。 その中には、彼らが自社アカウントを所持している全てのソーシャルメディアのボタンがあり、メール購読者は好きなメディアのアカウントでフォローできるようになっています。
別の方法を使った例もあります。マクドナルドが行っているように、ソーシャルメディアをフォローしてもらうためのメールを購読者に直接送ることもできるのです。
後者の方法は購読者に、2つの行動を呼びかけています(これについては後で詳しく説明します)。「弊社のモバイルアプリをダウンロードしてください」、もしくは「フォローしてください!」
このアプローチは、複数のメディアを跨いでモバイルビジネスの主導権を握るための、優れた方法でもあるのです。
ソーシャルメディアをメールキャンペーンに織り込む
上記を実現するための方法を、いくつか挙げてみましょう。
・ あなたの購読者リストをソーシャルネットワークにアップロードする
メール購読者を様々なソーシャルメディアでフォローすることで、彼らの興味や好み、そして彼らが関わっているコンテンツの種類を知ることができます。その上、あなたのコンテンツが十分おもしろいと感じたならば、彼らはあなたをフォローバックするかもしれません。
・ Eメールにライブフィードを追加する
「Zapier」のようなサードパーティ製の自動化ツールを使用すると、TwitterやInstagramのライブフィードをEメールに加えることができます。メール購読者があなたの投稿を気に入ったなら、それをクリックしてソーシャルアカウントにリダイレクトすることが可能です。
・ アクティブメディアの購読者をソーシャルメディア広告で再ターゲットする
最近では複数のメディアを利用したマーケティングが主流になっています。そのため、ターゲット広告を意図や関心と合致させるのが良い方法と言えるでしょう。
具体例として、購読者が特定の商品に興味を示した場合に Facebook広告を使ってソーシャルフィードに同じ商品を表示し続けることが挙げられます。 こうすることで、彼らに商品を覚えていてもらうだけでなく、見込み客に働きかけることができるようになります。
インセンティブを与える
インセンティブとは、簡単に言えばご褒美のことです。
たとえば、あなたのページを気に入って特定の投稿をシェアした購読者に、10%の割引クーポンとして使えるEメールを送ることができます。さらに、購読者の友人が同じことをすれば、彼ら1人1人に追加の5%割引を与えるボーナスを付けても良いでしょう。
自社のwebサイトでもこういったインセンティブを主催すれば、その過程でより多くのトラフィックを引き付けることが可能になります。
コール・トゥ・アクション(CTA)を加える
コール・トゥ・アクション(Call To Action;CTA)とは、webサイトに設置される、訪問者に行動を促すボタンやリンクのことです。資料請求ボタンやメルマガ購読フォームへのリンクなどがこれに当てはまります。
Eメールには、ソーシャルメディアをフォローする、リンクを共有する、コンテンツをシェアするなど、購読者に行動を促すCTAを設置すべきです。彼らがCTAをフォローアップすると、見返りとしてどんなメリットが得られるかを説明しておくとより効果的でしょう。
下の画像のように、Eメールに複数のCTAが配置されている場合、全てのソーシャルメディアのリンクを載せる必要もありません。
ソーシャルメディアでコンテストを主催する
コンテストが好きな人は多いです。コンテスト(あるいはその賞品)を主催することで顧客やファンを増やし、彼らとより親密な関係を築くことができます。
次に示す例は、キャンドルメーカーDiamond Candlesが行った誰でも気軽に参加できるコンテストです。
彼らは自社のFacebookページで毎週、懸賞を行いました。このコンテストは習慣となり、期待と興奮を生み出しました —— そして、彼らのブランドを単に知っていた人々をファンへと変えたのです。たった6週間足らずで、このブランドは30,000のリードと148,000のFacebookフォロワーを獲得することになりました。
計画を思い付いたら粘り強く
どんなに良い方法や戦術であっても、ソーシャルメディアのフォローを獲得するには時間がかかります。重要なことは、計画をしっかりと立て、十分な忍耐力を持って徹底的に実践することです。
ここで、「粘り強く」とは軌道修正をしてはダメ、という意味ではありません。 何が上手くいくのか、上手くいかないのかを見ながら、必要に応じて計画を調整していきましょう。
結論
ソーシャルメディアのフォロワーを増やすためにEメールを活用することの強みは、購読者が既にあなたの存在を知っていること、そしてあなたが彼らに潜在的にもたらす価値について知っているという点です。Eメールを通じて彼らと関わることは、彼らとの関係を次のステップへ押し上げることなのです。
Eメールを通してソーシャルフォロワーを増やす計画を立てる前に、まずは前半で解説した『強力な』メーリングリストを持っているか確認してください。それができたら、フォロワーを増やすのが簡単になります。