マーケター・広告運用者の方なら運用はまだという方も「ソーシャルメディア広告が来てるらしいよ」という噂を小耳に挟まれているかと思います。Facebook・Twitterは以前から広告出稿ができましたが、今年6月にLINEが運用型広告に本格参入。
なにより上記のいずれもが「リターゲティング広告を打てる」というのだから、注目しないわけにはいきません。
そんな中、米国に本拠を置くパフォーマンス広告テクノロジー企業のAdRoll社が日本のプログラマティック(運用型広告/データに基づくリアルタイムでの自動広告枠買い付け)に関する業界白書を発表しました。ここではその白書から一部をご紹介します。
日本のマーケターの運用型広告の状況
ソーシャル広告強し!
同白書によると、「新規顧客獲得で成果を上げているマーケティングチャネルのランキング」では、ソーシャルメディア広告(32%)が第一位。さらに「事業全体において成果を挙げているチャネルランキング」でもソーシャルメディア広告(21%)は第一位となったようです。
また39%のマーケターが「ソーシャルメディア広告でリターゲティング広告を運用している」と回答しており、その広告効果の高さがうかがえるようです。実際に同白書では、24%のマーケターが「ソーシャルメディア広告」のROI(投資回収率)が従来のメディアよりも高いと評価しています。
リターゲティング広告活況!
またソーシャルメディア広告以外でのリターゲティング広告も含めたリタゲ全体では、予算配分率を「10-50%」割り振っているマーケターが43%、「50%以上」が7%で半数のマーケターがリターゲティング広告に積極的な予算配分をしていることがわかります。
アトリビューション面では課題も
一方で同白書では、日本のマーケターに対する課題も指摘されています。それが上表の「アトリビューション」に関する関心の薄さです。実に47%の約半数のマーケターが「アトリビューション」を認知しておらず、どの広告がどのようにコンバージョンに貢献したか?を追跡していないことが判明しています。
米国の78%のマーケターがアトリビューションに関して「重要」と回答したのに対し、日本のマーケターで「重要」と回答したのはわずか14%。
まだ日本のマーケティング業界にアトリビューションがそれほど認知されていないことが原因だと思われますが、今後日本でも注目されていくのではないでしょうか。
こちらの白書「State of the Industry ~プログラマティックマーケティングの現状(日本編)」では、他にも非常に興味深い調査結果が掲載されています。
ご興味のある方はぜひ全文(日本語)をご覧ください。
「State of the Industry ~プログラマティックマーケティングの現状(日本編)」