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月額300円の「食べログ」有料サービス会員加入者が160万人を突破した意義を考えてみてほしい。

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ご存知ランキングと口コミのグルメサイト「食べログ(https://tabelog.com/)」の月額300円のプレミアム有料会員が10月8日(土)付で160万人を超えたことが発表されました。
2010年に始まったプレミアムサービスは、開始当初はサービス内容が薄く、

 

・非有料会員にはできないスマホからのランキング検索(PCからは誰でも検索可能)ができる
・割引額の大きいプレミアムクーポンが使える

 

日記機能や広告非表示などのおまけを除き、主な特典はこの2つだけでした。
あまりにも薄っぺらなプレミアムサービス内容に「300円の価値があるのか」など、散々な言われようだったようですが、それでも食べログユーザーにとって一番必要な、「少しでも美味しいものを食べるために外出時にスマホからランキング検索をする」という要件を満たす魅力がそれなりにあったようで、有料会員は開始から2年後の2012年に10万人を突破、その後も右肩上がりを続け、現在に至っているのです。

 

さすがにその後プレミアム会員の特典は強化され、現在では

 

・非有料会員にはできないスマホからのランキング検索(PCからは誰でも検索可能)ができる
・割引額の大きいプレミアムクーポンが使える
※割引率は最低20%から100%まで、全国約4,000店の割引率の高いクーポンを掲載中

 

となり、仮に割引率が50%のクーポンで月に一度ディナーを食べれば、それだけで会費分は十分に取り戻せたことになり、その還元率の高さにユーザーもある一定の評価をしているようです。

 

さて、そのプレミアム会員ですが、月会費300円×160万人=480,000,000円=4億8千万!!

4・億・8・千・万ですよ。もうすぐ5億です。
詳しいシステムはわかりませんが、このプレミアムクーポンの資源は宣伝費としてお店側から出るものであろうし、このプレミアムクーポンで「お得体験」をした読者が、お店のことをよく書いてくれれば、アフターフォローもばっちり! プレミアムチケットをお店に出してもらうのに多少の営業は必要なのかもしれませんが、食べログ側としてはさして労せずにほとんどが粗利となる5億の売上げを上げることができるという訳です。

 

まあ、それまで黙々と初期投資を行ってベースとなるユーザー数を獲得し、ランキングの価値を高めるための努力をしてきたわけですから、当然の回収なんでしょうが、このビジネスモデルは成功すれば非常にオイシイことが素人でもわかりますね。

 

エンドユーザーと事業者の間に立ってその両者にメリットが出るようにマッチングすることで利益を出すビジネスモデルを「リボン図型ビジネスモデル」と言うそうで、さして新しい考え方ではありませんが、今後もまだ開拓の余地がある領域であると言われています。

 

昨今の時流となりつつあるシェアリングエコノミーも大きく言うとリボン図型と言えるでしょう。
Webでの事業を立案する立場ならば、この4億8千万!!のインパクトを参考にしたいものですよね。

 

 

食べログプレミアムサービス:https://tabelog.com/rst/premium_service_guide/
食べログプレミアムクーポン一覧:https://tabelog.com/japan/0/0/premium_coupon/ 

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