数多くのマーケティングツールが存在する現在、Facebookマーケティングやストーリー広告のような流行りのプラットフォームの二番手になることは簡単です。しかしやはりウェブサイトにとってコンバージョンというものも大事で、工夫しなければならないところでもあります。
ここでは2019年において、サイトのコンバージョン率を上げる方法をご紹介いたします。
音声検索に対する最適化
音声検索の人気は高まっており、あるリサーチ会社によると2020年までには検索の50%が音声で行われるようになるといわれています。つまりはマーケティングで生き残るためには音声検索に対してサイトを最適化する必要があるのです。
Search Engine Journalによると、Googleのオーガニック検索結果の1ページ目のサイトは最大35%クリックされるそうです。音声検索の場合は、さらにトップの検索結果を狙う必要があります。なぜなら、スマホでは上位3位までしか表示されませんし、スマートスピーカーは最上位しか読み上げてくれません。
音声検索最適化のコツは、コンテンツ、位置、ページ・製品・ブランドの情報を最適化することです。音声検索は特に出先で情報や疑問の答えを調べたい人たちにとって、各業界で急速に浸透してきています。
音声検索最適化のためには以下のことをする必要があります。
・企業情報の最適化―不適切な情報や情報が表示されないことが原因で、年間103億ドルもの損失が出ています。こんな基本的なことでこんな大金の損失を出していてはもったいないです。サイトにはしっかり企業情報(会社名、所在地、メールアドレス、電話番号、ソーシャルメディアアカウントなど)を載せましょう。
・ページの読み込み速度の改善―上でも述べたように、音声検索は出先で検索結果を得たい人たちが利用します。たとえそのサイトにユーザーの求める製品の情報があったとしても、ページの読み込み速度が遅くてはせっかくのコンバージョンのチャンスを逃しかねません。ページの読み込み速度を上げるだけでECサイトのコンバージョン率は改善します。
・質問に焦点を当てる―音声検索のユーザーは、まるで人に話しかけるような形で検索をします。文字による検索ではキーワードを打ち込みますが、音声の場合は疑問形になります。つまりは自然言語による検索クエリに対応するため、サイト内に会話調で、ニッチなキーワードを入れる必要があります。
Eメールマーケティングを制せよ!
いまだにEメールマーケティングは顧客獲得のための強力なツールです。FacebookやTwitterよりも40倍の効果があります。さらに、Eメールによる広告はツイートよりもクリックしてもらえる可能性が6倍も高いのです。つまりEメールマーケティングを軽んじるのは、宝の山を見逃すようなものなのです。
ここ2年ほどの間パーソナライズされたコンテンツが猛威を振るっていますが、メールのパーソナライズは送信者名から始まります。下の画像をチェックしてみてください。「Grammarly Insights」だとか「Blogging Wizard」よりも、たとえ知らない名前でも人の名前の方が注意が行きやすいのです。さらに名前以外だと宣伝メールだとすぐにわかって削除されてしまいやすいです。
受信者が開封してくれるような送信者名と件名がつけられたなら、あとは価値のある本文を作る必要があります。セグメントリストを理解することで、受信者の心に響くコンテンツやCTAが届けられます。
ソーシャルメディアのメッセージをすべて最適化
この戦略はいくつかの層に分かれます。1つ目の層は消費者がどのメディアをフォローしているか突き止めること。次に、それぞれのソーシャルメディアでどんな投稿が効果があるのかを把握することです。Facebookでは、画像付きの投稿の方がテキストのみよりも53%多く「いいね!」がついています。LinkedInでも同様に、画像付きの方が98%多くコメントがついています。
広告メッセージを作ったら、各ソーシャルメディアに合わせて最適になるように投稿を編集してください。
製品紹介動画に投資しよう!
サイトには包括的な製品仕様を記載ことができます。ユーザーの率直で役に立つレビューを記載することもできます。しかし実際にその製品をどうやって使うのかを見ないことには、コンバージョン率は良くて平均並みでしょう。
製品紹介動画では閲覧者が実際に製品を使わなくても製品の使い方を知ることができます。動画を使うべきかどうかを決めるのには、一番売れている製品で試してみるのがいいでしょう。売り上げに効果が出たら、次の人気製品の動画も作りましょう。
ユーザーの力を借りて、コンバージョン率をアップ!
消費者のブランドに対する信頼が低下し、逆にほかの消費者への信頼が増している中で、ほかの消費者の意見やユーザー生成コンテンツは強力なコンバージョンツールになりつつあります。
ユーザーの助けを借りるのには、以下のことが必要です。
・CTA―呼びかけなければ、誰も応えてはくれません。ユーザーが意見や体験をシェアしたくなるCTAをサイトに配置することが必要です。CTAの隣にソーシャルメディアアイコンを配置すれば、それぞれの好みのソーシャルメディアでレビューを拡散してもらえます。さらに、ウェブサイト内に掲示板を作るのも効果的です。
・購入後のフォローアップ―ユーザーが製品を使ったと思われるタイミングで、レビューを促すメールを送ってみましょう。Search Engine Journalによると、このメール送信を自動化してくれるユーザー生成コンテンツマーケティングプラットフォームがあるようです。
レビューしてくれた方には次回購入時に10%引き、などのインセンティブを与えるのもいいでしょう。
ゲーム化
ゲーム化するというのは人気の戦略(Foursquareの「市長認定」やWazeのバッジなど)ですが、大衆へのアピール力は陰りを見せています。しかし、ユーザーの何かしらの「報酬」が欲しいという思いにこたえるためには、ゲーム化も考えてみる価値はあります。
意味のないバッジを与えるのではなく、何か価値のあるものをあげるようにしましょう。シンプルながらも効果のあった例といえば、Dropboxです。Dropboxではアクションを起こすと追加ストレージがもらえるCTAをリストを用意しています。価値のある報酬というだけでなく、その報酬もまた自分たちの製品なのですから、シンプルで賢い戦略です。
人間の知能が最優先
今やだれもがAIという新たなトレンドを欲しがっています。ですが実際は、誰でもAIが使えるわけでもなく、AIに投資する必要さえない場合もあります。投資すべきは、やはり実際の人です。
このジョークがこのコンセプトをうまいこと説明してくれています。
CFOがCTOに言いました。「人材開発に投資したとして、その人材が去って行ってしまったらどうするんだ?」
CEO「人材開発に投資しなかったとして、そいつらが会社に残ってしまったらどうするんだよ。」
すべての側面で最適化を行うには、人材への投資が必要です。決定を簡単に信用でき、アイデアを自由に実験させることができるぐらいのレベルにまで、人材を育て上げるのです。
離脱時のアンケートを使う
サイトをコンバージョンのために最適化するのには、次の2点を考える必要があります。
・訪問者がどのページから離脱しているか
・なぜ離脱しているのか
1つ目を調べるのは簡単で、Googleアナリティクスの「離脱ページ」からレポートをリクエストすればわかります。
2つ目を調べるのに離脱時アンケートが役立ちます。基本的にこれはつまり、ユーザーがカートを空にしたなどの時に、どうしてサイトの利用を中断したのかアンケートで尋ねるようにするということです。発送期間が長すぎますか?当日配送をご希望ですか?といったアンケートです。
これを使えばユーザーがサイトを離れる理由がわかり、ユーザーエクスペリエンスの改善につなげられます。
高度なSMSマーケティング
SMSは他のマーケティングツールに比べて時代遅れになっている感じがしますが、消費者はスマホを長時間使っている以上、いまだに効果的なツールなのです。さらに、SMSはタップしなくてもメッセージが読めるように設定されています。これにより90%のテキストメッセージが5分以内に読まれることになります。
SMSマーケティングの更なるメリットは、あまり多くの企業が利用していないというところにあります。つまりは宣伝メールだと無視しがちな消費者が、メッセージを読んでくれるかもしれないという可能性があるのです。なのでもし十分に電話番号の情報を収集できているなら、SMSマーケティングは実行すべき堅実な戦略です。
まとめ
コンバージョンすなわち売り上げ、収益、というわけにはいきませんが、やはりほとんどの場合は売り上げや収益に強く関係してきます。ここで紹介したポイントのどれが必要かを分析し、コンバージョン率上昇を目指しましょう。