「Webマーケティング」と聞くと思わずSEOやWeb広告を思い浮かべてしまいますが、Web全体のトラフィック量を考えたとき、これらふたつはもしかしたら「ほんの一部」にしかすぎないのかもしれません。
確かに私たちは検索もしますし、またWeb広告も閲覧しますがWeb全体のトラフィックは「もっと広大な海だ!」ということがわかる調査レポートが、ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズより発表されましたのでご紹介します。
Web全体のトラフィック量とSEOのトラフィック量
上図は、同社が提供するマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、2016年上半期(1月~6月)における流入上位サイト(1000サイト)について、PCのアクセス数をもとに、サイト訪問者数を調査したものです。
つまり「調査対象となっているサイトへのトラフィックはどこからやってきたのか?」を示すデータと言えますね。この対象のサイトがどのような種類のサイトなのかは不明ですが、ちょっと分析してみましょう。
上位10サイトの総訪問者数のうち、「Google」と「Yahoo!検索」からやってきたユーザーの割合を出してみました。
5億3,310万トラフィックのうち「検索からの流入」が占めた割合はわずか20%である1億610万。その他はこうしたWebサービスを提供する大手サイトが生み出したトラフィックからの流入となりました。
またスマートフォンの場合は下図。
TOP20に「Yahoo!検索」はランクインせず、全体である約4億のトラフィックのうち「検索からの流入」が占めたのはわずか「9.69%」でした。
もちろんこれは運用するWebサイトのタイプにも大きく依存するでしょうし、トラフィックは単に量が来ればいいというものでもありません。
しかし「SEO対策」だけをやっていても、Webのトラフィックの10~20%程度しか取れないということも今回の調査結果から言えそうです。
少なくともWebのトラフィックは私たちが思っている以上に広大です。SEOだけに編重してしまうと「大きなどじょう」を逃してしまうことになるかもしれませんので、マーケターの方はご注意を。
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