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プラチナとは違います! 「ホワイトゴールド」の魅力

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本記事は、What Is White Gold? Composition | Price | Properties
翻訳・再構成したものです。
配信元または著者の許可を得て配信しています。

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読了時間 : 約6分5秒

「ホワイトゴールド」は金の合金です。純金に銀やパラジウムなどの銀白色の金属を混ぜ合わせたものです。もともとは、白色の貴金属であるプラチナを模して開発されました。

 

「ホワイトゴールド」は、業界ではふつう、白っぽい色合いのカラットゴールド合金を表すために使用されます。「ホワイト」という言葉は、淡い黄色、桜色、淡い茶色などと重なる広い範囲の色を指します。

 

ホワイトゴールドの特性は、合金金属とその比率によって異なります。そのため、ホワイトゴールドの合金にはいくつかの異なる用途があります。

ホワイトゴールドは何でできているのか?

ホワイトゴールドは、主となる金に、銅、亜鉛、ニッケル、ロジウム、パラジウムなどの密度の高い金属を混ぜ合わせてできています。その白い色は、純金の赤みがかった黄色を漂白する合金金属を慎重に選択すること得られます。

 

金の含有量はカラット(K)という単位で示されます。24Kの金においては、すべてが純金で、不純物はほとんどありません。

 

同様に、18Kの金には75%(または18/24)の金が含まれており、22Kは91.6%の金が含まれています。

 

合金の添加割合は、金の全体的な耐久性と最終的な色に影響します。たとえば、22Kの金は18Kの金よりも耐久性があり、より黄色っぽく見えます。

 

18Kのホワイトゴールドの指輪

 

一般的に、ホワイトゴールドには18Kの刻印があります。金が75%、ニッケルと亜鉛が約25%含まれています。ホワイトゴールドの中には、金が90%、ニッケルが9.5%含まれているものもあります。また、可鍛性を高めるためにごく少量の銅が混ぜられています。

 

ジュエリー業界で使用されるホワイトゴールドは、金・ニッケル・銅・亜鉛または金・パラジウム・銀の合金です。ニッケルとパラジウムは金の色を薄くする一次漂白剤として、亜鉛は銅の二次漂白剤として機能します。

なぜ他の金属と合金にするのか?

純金は非常に柔らかく、延性のある金属であるため、強度や耐久性を高めるために複数の金属を混ぜて合金化すれば、宝飾品の材料として使用できるようになります。

 

実のところ、産業界で目にする金が純粋であることはほとんどありません。合金にする前の段階で、水銀などの不純物が添加されています。より硬い合金金属がなければ、純金はその形状を保つことができず、金単体では柔らかすぎてしまうのです。

 

18Kのホワイトゴールドのチェーン

 

ホワイトゴールドのジュエリーの中には、銀白色の希少な金属であるロジウムでさらにコーティングされているものがあります。ロジウムはジュエリーの光沢と耐久性を高め、滑らかで光沢のある仕上がりを実現します。

プラチナとはどう違うのか?

見た目はよく似ていますが、プラチナとホワイトゴールドは異なる金属です。それぞれに独自の性質や利点を持っています。

 

プラチナは貴重な銀白色の金属で、色を出すために合金化する必要がありません。金よりも希少性が高く、ホワイトゴールドよりも耐久性と密度が高いのが特徴です。

 

ホワイトゴールドとは異なり、プラチナのジュエリーは純度が高く、プラチナが95~98%、銀とロジウムが5~3%含まれています。

 

ホワイトゴールドのジュエリーは合金の比率が高いため(強度と耐久性を高めるためには必要なことです)、プラチナのジュエリーよりも安価です。

 

どちらの金属も1オンス【約28.3g】あたりのコストはほぼ同じ(約1,900ドル/オンス)ですが、プラチナは密度が高いため、ジュエリーを作るためにはより多くのプラチナが必要となります。また、プラチナは溶解温度が高いため、加工しにくいという特徴もあります。そういうわけで、プラチナの指輪はホワイトゴールドの指輪よりも高価なのです。

 

その他の主な違いは、22K、18K、14Kのホワイトゴールドはプラチナよりも傷がつきにくいということです。また、ホワイトゴールドのジュエリーは洗浄や研磨が少なくて済みますが、プラチナのジュエリーはそうはいきません。プラチナのジュエリーの場合は、滑らかさと輝きを保つために、一定の間隔で洗浄と研磨を行わなければならないため、維持費がかなりかかります。

 

プラチナ(左)とホワイトゴールドの指輪

 

それでも、ホワイトゴールドもプラチナも同じように白い色をしています。肉眼では見分けがつきませんね。

比較表

ホワイトゴールド プラチナ
銅やニッケルなどの他の金属との混合
18Kは75%の金を含む
14Kは58.3%の金を含む
パラジウムや銅などの他の金属との混合
95~98%のプラチナを含む
比重は19.3で、金はプラチナよりも軽い 金より重く、比重は21.4
プラチナに比べて手頃な価格 ホワイトゴールドに比べて30~50%高価
光沢のある外観を維持するためには、数年ごとに洗浄と研磨が必要 色と光沢を保つためには、定期的な洗浄と再研磨が必要
傷がつくと、金のごくわずかな量が失われる プラチナは傷がついても、金属片の変位に過ぎず、体積は失われない
金属が混在しているため、ニッケルなどの一部の金属は、長期間着用するとアレルギー反応を引き起こす可能性がある アレルギー反応を引き起こす可能性は低い

 

ホワイトゴールドのメリットとデメリット

他の合金と同様に、ホワイトゴールドにもメリットとデメリットがあります。

メリット

・錆びない、変色しない、腐食しない。
・ローズゴールドに比べて、より強い金属を混ぜることができるため、傷がつきにくく耐久性に優れている。
・プラチナのジュエリーに比べて価格が50%程度安い。
・プラチナに比べて、より複雑なデザインが可能。

デメリット

・ロジウムのメッキは経年劣化するため、数年ごとに再メッキ加工が必要。
・滑らかさと光沢を保つためには、数年ごとに洗浄と研磨が必要。ただし、簡単で安価な作業である。
・ニッケルを使用したホワイトゴールドは、人によってはアレルギーを引き起こす可能性がある。

その他のカラーゴールド

純金は、やや赤みがかった黄色の柔らかい金属です。しかし、より硬い金属と合金化すると、黄色、赤、緑、紫、青、黒など様々な色を形成するようになります。

 

イエローゴールド:独特の暖かい輝きがあります。ホワイトゴールドよりも伝統的とされています。また、同じように見えるホワイトゴールドやプラチナとは異なり、イエローゴールドは模倣が難しいとされています。

 

通常、銅や銀と合金されています。ほとんどの18Kのイエローゴールド製品は、金75%、銅12.5%、銀12.5%で構成されています。銅の量を15%に増やすと、より濃い黄色になります。

 

ピンクゴールド、ローズゴールド、レッドゴールド:一見似ていますが、その違いは銅の含有量にあります。合金に含まれる銅の濃度が高ければ高いほど、赤い色は濃くなります。レッドゴールドは銅の含有量が最も多く、ピンクゴールドは銅の含有量が最も少なくなっています。赤みを帯びた黄色に見せるために、亜鉛を加えることもあります。

 

18Kのピンクゴールドは金が75%、銅が20%、銀が5%、18Kのローズゴールドは金が同量で銅が22%、銀が4%、18Kのレッドゴールドは銅が25%で銀は含まれていません。12Kのレッドゴールドは、金と銅が同じ割合で含まれています。

 

ブルーゴールド:金とインジウムまたはガリウムを混合した金属間化合物です。前者はインジウムが54%と金が46%、後者は金が59%とガリウムが41%となっています。

 

パープルゴールド:金(79%)とアルミニウム(21%)の合金です。このような金属間化合物は非常に稀で、一般的な金合金よりも傷付きやすいです。

 

ブラックゴールド:様々な表面処理技術によって生み出されます。銅を多く含む金合金を硫化カリウムで処理すると、黒から茶色まで様々な色に変化します。

 

また、コバルトまたはクロムを含む金合金の制御された酸化によって、またはフェムト秒レーザーを使用して表面にナノ構造を生成することによっても、ブラックゴールドを作ることができます。

 

グレーゴールド:金(75~76%)にパラジウム(15~23%)とロジウム(1~5%)を混ぜて製造されます。18Kのグレーゴールドは、パラジウム、ニッケル、コバルトなどの白色要素を使わずに製造することもできます。この安価な代替品は、金75~78%、マンガン7~15%、銀1~10%、銅1~2%で構成されています。

 

グリーンゴールド:カドミウムを4%添加して作られます。カドミウムには毒性があるため、一般的にはその使用が減少しています。

 

よくある質問

ホワイトゴールドは自然界に存在しますか?

ホワイトゴールドは自然界には存在しません。銀白色の金属を加えて、手作業で製造されています。初期のホワイトゴールドは、18世紀にドイツで作られました。しかし、プラチナに代わるホワイトゴールドは、1920年代に初めて製造されました。

ホワイトゴールドの希少性は?

ホワイトゴールドは、鉱物だけでなく、結合していない元素(原石)として存在することが多い金を原料としているため、それほど希少性はありません。

 

一方、プラチナは非常に希少です。地殻中に存在する金属の中でも希少性が高く、平均存在量は1キログラムあたり約5マイクログラムです。年間数百トンしか生産されないため、プラチナは主要な貴金属商品となっています。

普通のホワイトゴールドが黄色くなることはありますか?

現在、ほとんどのホワイトゴールドのジュエリーは、ロジウム(銀白色の金属)でコーティングされているため、通常の着用では黄色くなったり変色したりすることはありません。しかし、このコーティングは数年ごとに再メッキ加工する必要があります。そうしないと、ロジウムは徐々に失われ、ホワイトゴールドの本来の色が現れてきます。

手指の消毒剤はホワイトゴールドのジュエリーに悪影響を及ぼしますか?

アルコールを含むものはホワイトゴールドのジュエリーに悪影響を及ぼします。アルコールには腐食性があるため、ジュエリーの金属加工を徐々に腐食させていきます。消毒剤にアルコールが過剰に含まれていると、ホワイトゴールド製品の光沢が早く失われてしまいます。

ホワイトゴールドの再販価値は低いのですか?

ホワイトゴールドには安価な合金が含まれているため、ジュエリーの純度(カラット)は下がります。これが、ホワイトゴールドが22Kや18Kのイエローゴールドよりも再販価値が低い理由です。投資目的でジュエリーを購入する場合は、より純度の高い、赤みがかったイエローゴールドや銀白色のプラチナを選ぶ方が良いでしょう。

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