Yoastにおいて、私達は常にWebサイトと製品改良に努めています。しかし、私達はその改良方法をどのように見つけ出すべきなのでしょうか?自分たちのクライアントのニーズを満たす必要があるのは確かです。しかし、クライアントの一番のニーズが何なのか知っていますか?答えは調査することです!私たちは調査することから価値ある情報を得るものです。今回は、私達が定期的に使用している1つの顧客調査方法である、トップタスク調査を徹底解説します。
サイト訪問者のニーズをどのようにして調べますか?
Yoast.comのWebサイトコンバージョンのプロセスを最適化すべく、AGConsult と共同作業を行ったとき、彼らはトップタスク調査を行うことことを推奨しました。調査することはこれらニーズの発掘における最初のステップであり、Google Analyticsなどプレーンデータから関連情報をすべて取得することは不可能なのです。
あなたの顧客があなたのWebサイトを訪問している理由を知るためには、顧客との会話が必要となります。全訪問者と会話を始めるべきではありますが・・・どうか心配しないでください。幸い、あなたは訪問者にあなたと話させる方法は他にもいくつかあります。例として、オンライン上でトップタスク調査を設定することが挙げられます。これは、Webサイトを開いた直後や数分後など、利用者の訪問時に画面にポップアップが表示されるものです。
トップタスク調査のための最適な質問
訪問者の正直な声を聞くためには、オープン形式の質問をすることが重要です。そうすることで、訪問者は自分なりの回答を記載できます。クローズドタイプのうちのリスト形式の質問とし(その他)フィールドを使ってもらうことも考えられますが、回答者はリストアップされた選択肢で素早く回答したいと考える傾向が高いです。自分のオリジナルの意見を一般公開するよりもハードルが低いためです。そのため、クローズタイプの質問とすると訪問者の考えの全てを知ることができなくなります。
あなたはどんな質問をするべきですか?私達が自身のWebサイトで行うトップタスク調査において、私は常にこの質問をします:
「このWebサイトへの訪問の目的は何ですか?できるだけ具体的にしてください。」
この種類のポップアップは、あらゆる種類の着地ページにおいてWebサイトの画面右下に表示されます。上記質問は、訪問者が自身ならではの回答を考えることを促します。また、「できるだけ具体的に」と追加することで、より参考になる回答が得られる傾向となります。
また、この質問を1つだけ設定するのでなく、顧客に関するより多くの情報を得るためにはもう1つ追加質問をすることをお奨めします。Yoastのトップタスク調査では、常に次のような2番目の質問をし、訪問者が利用している製品を確認しています。
他企業にとっても、この2番目の質問により、訪問者の年齢・対象市場などを知ることに価値を見い出すかもしれません。結果をどうしたいかにより質問項目も異なります。2番目の質問に対する回答を今後利用する予定がないのであれば、トップタスク調査は1つの質問に絞ることが賢明です。質問が少ないほど、より多くの訪問者を期待できるからです。
回答の全てをどのように活用するか
調査終了時、活用方法を十分に考慮すべき点がたくさんあるでょう。どのように回答分析をし始めますか。私達は、答えを読みながらカテゴリに分類していくことをお勧めします。たくさんの答えをカバーするカテゴリを設定します。あまり詳細なカテゴライズは控えましょう。カテゴライズすることで、訪問者の答えに規則性やパターンを見つけることが重要です。見つけ出すことができれば、それはあなたの今後のWebサイトや製品を改良していくためのステップを開拓するヒントとなります。
例として、カテゴリーのいくつかをリストアップします:
・情報/ Yoast SEOプラグインの購入について
・固有機能について
・他プラグインについて
・コース情報について
・質問・支援について
・SEOをの学習について
あなた自身のカテゴリーを設定する際のアイデアに繋がれば幸いです。
回答をカテゴライズした後、2番目のステップとしては計画の立案です。どのカテゴリが訪問者にとって最も重要かを掴み、その情報を用いてWebサイトを最適化することこそが重要です。
例えば、私達のトップタスク調査では、訪問者のほぼ25%がプラグイン関連のヘルプを探しているという結果となりました。メニュー項目「サポート」は既にありましたが、本調査後、名前を「ヘルプ」に変更するというアイデアが上がりました。
そこで ‘サポート’と’ヘルプ’を比較するためのA / Bテストを実施しました。何が起きたでしょう?勝者は「ヘルプ」でした!このことは、顧客ニーズを探ることはあなたが得ることのできる最も価値のある情報にたどり着く術であることを示しています。
最適な調査頻度は?
トップタスク調査は年に一度は実施するのが望ましいです。ただ、あなたのWebサイトや製品があまり変わらないのであれば、隔年の調査でも十分に賄えます。
新しいトップタスク調査の回答を分析するたび、正しいベクトルで行動できているか、他製品やWebサイトにフォーカスを移す必要があるのかどうかを探ることができます。
そんなに多くの研究に時間を費やすことはできません!
オンライン調査開始のためのツール
このような調査を自動作成できる無料および有料のツールはいくつか存在します。私達はHotjarを使用していますが、独自デザインでGoogle Tag Managerを用いて実装することを予定しています。オンライン調査作成に役立つその他ツールは、
各Webサイトにおいてトップタスク調査を実行するためにこれらのツールを活用していく方法を分かりやすく説明しています。