10年以上コーディングをされている方は、これほどまでにJavascriptがブラウザの外で使用されることになるとは想像できなかったのではないでしょうか?
2009年にNode.jsがリリースされて、Javascriptをサーバーサイドで走らせることができるようになってからこのJavascriptの躍進は始まったと言ってもいいかもしれません。そこで現在のJavascriptの驚くべき使われ方を5つご紹介したいと思います。
【1】Javascriptとロボットたち
最近では、ますます多くのデベロッパーがカスタムロボットを作るために、Arduino boardsのようなパーツを使ってハードウェアで遊んでいます。
Javascript開発者のコミュニティを覗くと、多くのデベロッパーがロボット工学に関心を寄せているのがわかりますし、またカスタム製のロボットを作るために多くの努力が払われていることがわかります。
そうしたコミュニティの代表的なものに「Nodebots」などがあります。
【2】ドローン
ロボットを開発することに興味がなくても、Javascriptでリアル世界のものを制御することに興味があるなら「Nodecopter」はうってつけでしょう。NodecopterはParrot 2.0というドローンを使ってクールなことをしようとするデベロッパーたちが集まるグループです。
Javascriptを使ってドローンを離陸させることは全然難しいことではありません。「ar-drone NPM package」をダウンロードして、数行コーディングするだけでドローンはすぐに飛行を始めますよ。
【3】バーチャルリアリティ(VR)
Oculus Rift,、Samsung Gear、Google CardboardなどのVRヘッドセットという新しいテクノロジーも牽引役となっています。
バーチャルヘッドセット向けの3Dマップを描くのは難しいように聞こえるかもしれませんが、「A-Frame」というオープンソースフレームワークを用いれば、HTMLとJavascriptで開発できるのです。3DのシーンをHTMLを使ってマークアップできるなんてすごい話ですよね。
【4】ネイティブアプリ
Web上が閲覧環境となるモバイルアプリは数々ありますが、それらは厳密に言うとネイティブアプリではありません。これが「NativeScript」や「React Native」などのプロジェクトが作られた理由でもあります。
これら「NativeScript」、「React Native」を用いれば、Javascriptで開発できるだけでなく、あらゆるネイティブなAPIにもアクセスすることができます。もしJavascriptでコーディングできる方でネイティブアプリの開発に関心はあるけれど、新しい言語の習得に二の足に踏んでいるなら、ぜひJavascriptを使って開発してみましょう!
【5】OS
NodeOSは全体的にJavascritで書かれたオペレーティングシステムです。NPMという管理パッケージがありますが、これはデスクトップやラップトップのような現実のハードウェア上でシステムを走らせることを目的としたものです。
これら5つのJavascriptの活用方法は、はじめのうちは難しい印象を受けるかもしれませんが、そもそもJavascriptはビギナーフレンドリーな言語ですし、またコミュニティもたくさん存在します。
それらのコミュニティでは言語の勉強もできますが、最新ニュースなどのチェックもできますので、ぜひ併せて活用してみてください。
(※本稿は「5 hot new ways to use JavaScript」を翻訳・再編集したものです)