モバイルアプリ市場に起こりつつある変化
モバイルアプリブ―ムは、AppleがApp Storeをリリースした2008年の7月に始まりました。
しかし現在では、「平均的な米国人が1カ月にダウンロードするアプリ数はゼロ」となり、アプリ開発者の方なら、ユーザーにアプリをダウンロードしてもらう難しさを感じてらっしゃるかもしれませんね。
ところがここにきて、モバイルアプリのビッグプレイヤーたちもその成長を鈍化させている観測が浮上してきました。
上表は、米国でのアプリダウンロード数を「2015年5月」と「2016年5月」で比較したものです。前年比でアプリのこれらビッグプレイヤーたちのダウンロード数は20%減少しており、米国では「イケイケ成長期」から「成熟期」へ移行したことがうかがえます。
一方で各アプリのダウンロード数の前年比を見ると、「Snapchat」と「Uber」は100%以上の成長を遂げており、例外であることがわかります。
当たり前のことではありますが、ビッグプレイヤーであればあるほどすでにアプリダウンロードが完了しているユーザーが多くなっていきます。そのため「いずれかのタイミング」で新規のダウンロードユーザーが鈍ることになるのは必然と言えます。
なので単純にアプリのダウンロード数だけでその企業自体の成長を図ることはできませんが、その「いずれかのタイミング」にアプリ市場のビッグプレイヤーたちが入ってきた可能性がありますね。
「アプリがダウンロードされなくなった世界」において、アプリ開発者たちは「いかに創るか?」から「いかに利用を継続してもらうか?」という変化を求められることになるかもしれませんね。