パズルゲームは、あるプラットフォームで非常に人気がある一方で、別のプラットフォームでは全く人気がない、珍しいジャンルのゲームです。 Android・iOSともにスマートフォンではパズルゲームは人気ですが、 PCとコンシューマー機では状況が全く異なります。
しかしコンピューターまたはコンシューマー機のパズルゲームには、他のジャンルに比べて何年にもわたり人気を保っているものがたくさんあります。この記事では今年プレイすべき最高のパズルゲームをご紹介します。
第16位:The Bridge
開発者:The Quantum Astrophysicists Guild
プラットフォーム:マルチプラットフォーム
The Bridgeは、オランダの有名アーティストM.C.エッシャーの作品からインスピレーションを得て作られた、グレースケールで手描き調のグラフィックのシュールなビジュアルが舞台の人気のパズルゲームです。
グラフィックの美しさは間違いなくこのゲームのポイントですが、スマートなゲームシステムも兼ね備えています。 ゲーム内のパズルはステージの環境を回転させ物体の重力の影響を変更させることで解くことができます(天井が床に変わる可能性があります)。
第15位:The Room Series
開発者:Fireproof Games
プラットフォーム:Android、iOS、Nintendo Switch、Windows
The Roomは中毒性のある3Dパズルゲーム4作からなるシリーズで、ゲームはそれぞれステージや部屋に分かれています。 部屋の中には、ゲームの進行のために解かなければならないパズルが隠されています。 クリアのためにはこのプロセスを何度も繰り返す必要があります。
ただし、レベルが上がるにつれ、パズルの数も難易度も上昇することに注意してください。 The Room:Old Sinsに新しく追加された機能には、クラウド保存、Google Playゲームでの実績記録、前の3シリーズとは一線を画す探索要素などがあります。
第14位:The Legend of Zelda: Breath of the Wild
開発者:Nintendo EPD
プラットフォーム:Nintendo Switch、Wii U
ゼルダの伝説:ブレスオブザワイルドは確かに作品全体としてはパズルゲームとは言えませんが、面白いパズルチャレンジがたくさん用意されています。パズルを解くための要素は、ゼルダシリーズの以前のゲームに比べて多少使用に制限が加えられています。しかしブレスオブザワイルドでは、プレイヤーはより多くのパズルやミニチャレンジで遊ぶことができます。
このゲームで用意されているパズルは、タスクを淡々とこなすような単純なものから、より複雑な物理ベースのパズルまで様々です。 ゲームの魅力を増すために、開発者は1つのパズルを解くのにかかる時間の合計が短くなるよう設計したそうです。
第13位:SpaceChem
開発者:Zachtronics Industries
プラットフォーム:Windows、macOS、Android、iOS
SpaceChemでは、化学物質を輸出に間に合うように生産することを仕事とする原子炉エンジニアを操作することになります。 プレイヤーは「waldos」と呼ばれる2つのリモートマニピュレータの助けを借りてタスクを行います。 「waldos」を含め上手く設計された回路によって、原子と分子があるべき姿で相互作用して化学物質を生成させることができます。
言うまでもなくパズルはレベルを追うごとに難しくなる上、各レベルで追加のパズルを解くことができます(ちなみに簡単なものではありません)。このゲームでは、プレイヤー同士での競い合いを促進するために、特定のパラメータに基づたプレイヤーのパフォーマンス評価の比較が、毎回パズルのクリア後に表示されます。
第12位:Scribblenauts Unlimited
開発者:5th Cell
プラットフォーム:マルチプラットフォーム
Scribblenauts Unlimitedは、2009年にリリースされたオリジナルのScribblenautsの大部分を下敷きとしており、様々なオブジェクトを操作してパズルを解く横スクロールゲームです。キャラクターのマクスウェルは、各レベルのクリアのために必要な特別なオブジェクトである「スタライト」を獲得できます。
プレイヤーは、単純なはしごからヘリコプターまで、さまざまなオブジェクトをゲームフィールドに呼び出すことができます。オブジェクトは画面で名前を入力するだけで表示されます。オブジェクトの見た目を変更することで特定の機能を与えることもできます。
第11位:Tetris Effect
開発者:Monstars Inc. and Resonair
プラットフォーム:PlayStation 4、PlayStation VR
Tetris Effectは伝説的なタイルマッチングゲームであるテトリスのモダンなバージョンです。 それはいわゆる「ゾーン」と呼ばれるメカニズムや機能を搭載しています。この機能により、プレイヤーは狭い場所から抜け出すだけでなく、通常より少し持続時間を伸ばすことでさらなるポイントを獲得できるようになります。
ゲームにはレベルが30段階あり、それぞれにユニークな効果音と素晴らしい背景が用意されており、これがゲームの一番のポイントだと筆者は感じています。 このTetris Effectは、2018年にゲーム批評家賞や「ベストVR / ARゲーム」のゲーム開発者賞など多くの賞を受賞しています。
第10位:Catherine
サブカテゴリ:プラットフォーマー
開発者:Atlus
プラットフォーム:Windows、Xbox 360、PlayStation3および4
Catherineにおいて筆者が気に入っているのはそのリアルさであり、私たちに新しい何かを与えてくれます。このゲームでは、ほとんどの時間を地元のバーで友人と共に時間をつぶしている中年の男性、Vincent Brooks(主人公)を中心に展開されます。Vincentの人生は、ここ数年一緒にいるガールフレンドのKatherineが彼に結婚を申し込んだとき、劇的な変化を遂げます。
キャサリンの申し出に戸惑いと不安を感じていたVincentは、どういうわけかバーで出会ったCatherine(名前の一文字目がKではなくC)という美しい若い女性と浮気をしてしまいます。事態は悪化し始めます。
ゲームは昼と夜の2つの場面に分かれています。日中は、キャラクターは友達とチャットしたり飲み物を注文したり、特定の行動をとることができます。ゲームのパズル要素は夜間に発生し、それは実際には「悪夢の時間」となります。
プレイヤーの目標は、ゆっくりと崩壊している巨大な階段を登り、安全に最上階に到達することです。それはすべてVincentの夢の中で起こっていることを忘れないでください。階段を上るには、落とし穴を避けながらブロックをすばやく押したり引いたりする必要があります。
第9位:Lara Croft Go
開発者:Square Enix Montreal
プラットフォーム:マルチプラットフォーム
2015年の発売時点で、Lara Croft Goはスクウェアエニックスから発売されたGoシリーズの第二作目でしたが、残念なことに最後のゲームでもあります。 一作目と同様にLara Croft Goもターン制のパズルゲームですが、Tomb Raider franchise(Lara Croftの一作目)の中心となる要素を踏襲しています。
プレイヤーの目的は、障害物を避け敵を倒してLaraをゴールに導くことであり、ターン制でそれをこなさなければなりません。罠、底なしの穴、岩避けでパズルは構成されています。さらにトカゲや巨大なクモといったあらゆる種類の形や大きさの敵が襲ってきます。
ステージが進むにつれてパズルは難しくなり、新たな敵が出現します。Lara Croft Goは、そのスマートでクリーンなデザインと進行速度の心地よさから広く賞賛を受けています。 個人的には、比較的易しいレベルもあるものの十分難易度の高いゲームであると感じました。
第8位:Limbo
開発者:Playdead
プラットフォーム:マルチプラットフォーム
プライヤーは、暗い森の中にいることに突然気づいた子供を操作します。 自身の感じる恐怖と行方不明の妹を見つけたいという願望の間で葛藤しながら、影に隠れて待ち構えている罠やモンスターでいっぱいの森をさまようことになります。プレイしているあなたは、シンプルなプレイ画面でもこれほどの恐怖を感じることを悟り、驚きを覚えるとともに不安な気持ちになるでしょう。
Limboは2つのパートに分かれています。 まずプレイヤーは、すでに死んでいるかキャラクターを傷つけようとする様々な生き物に立ち向かうことになります。後半では、メカニカルなパズルをすべて解き、エンディングを目指します。
プレイヤーは、正しい答えに到達するまで、何度も失敗または死亡することが予想されます。ただしこのゲームでは、開発者が「トライアルアンドデス」メカニズムと呼ぶメカニズムが使用されています。このメカニズムはプレイヤーのイライラを減らすよう設計されており、パズルを解き切るまで何度でも死ぬ直前の時点からゲームをやり直すことができます。
第7位:Threes
開発者:Sirvo
プラットフォーム:Android、iOS、Xbox One、ブラウザベース
Threesは、番号付きのタイルが特徴の4 x4グリッドで構成されたスライディングパズルゲームです。ゲームは2つの連続する数字と3の倍数を組み合わせることで進行します。たとえば、1と2を組み合わせると「3」という数が生成されます。また、「3」のタイルを二つ組み合わせると、「6」ができ、2つの6で「12」になります。
目標はシンプルであり、ゲーム終了時に高いスコアを獲得することを目指します。移動できなくなるとゲームは終了です。Threesは当初iOSデバイス向けに2014年にリリースされましたが、すぐにAndroidとXboxOneでも遊べるようになりました。 2014年には最高のiPhoneゲームに選ばれています。
第6位:Monument Valley
開発者:Ustwo Games
プラットフォーム:Android、iOS、Windows Phone
Monument Valleyは、巧みに設計されたモバイルベースのパズルゲームであり、プレイヤーはアイダ姫を操作することになります。プレイヤーのすることは、与えられた目的の達成のため王女を導いて不可能に見えるオブジェクトや幻想を通過させることです。オブジェクトの配置や環境を調節することで、王女が通れるようになります。
ゲームの難易度を上げるために、神秘的な「カラスの民」がランダムに出現し道を遮ります。 メインストーリーにはレベル10まで用意されており、追加パックで18まで拡張できます。
第5位:The Witness
サブカテゴリ:アドベンチャー
開発者:Thekla, Inc.
プラットフォーム:Windows、Xbox One、PlayStation 4、iOS、macOS
The Witnessは、オープンワールドの島を探索しながらたくさんのチャレンジングなパズルを解く、面白くてたまにイライラするパズルアドベンチャーゲームです。ご想像の通り、目的はエンディングに到達するためにすべてのパズルを解決することです。島全体が山に囲まれた11の異なるフィールドに分かれています。
ゲーム内のパズルはすべて迷路のようになっており、スタート地点と目標地点またはゴール地点を結ぶパスを描くことで解いていきます。進行中は定められたルールに従う必要があり、このルールはパズルごとに変わるものとなっています。
非常に簡単に解くことができるパズルも一定数あるものの、ほとんどは難問です。パズルを開放し最終的にそのフィールドが完了となるために解く必要があるパズルを運んでいる黄色のボックスがゲームの鍵となります。
第4位:The Talos Principle
開発者:Croteam
プラットフォーム:Windows、Xbox One、PlayStation 4、Linux、Android
ギリシャ神話の海賊や侵略者からエウロパを守った機械であるTalosにインスパイアされて、クロアチアのゲーム会社CroteamはThe Talos Principleを開発しました。このゲームでは、プレイヤーは人間レベルの意識を持ったロボットとなり、様々な条件が設定された100個以上のパズルを解くことになります。
エンディングに到達するには、障害物を克服し迷路を操作して「sigils」を集める必要があります。ゲームが進むにつれて、あなたは自分の存在についての「哲学的な難問」に直面することにもなります。
第3位:Hexcells Infinite
開発者:Matthew Brown
プラットフォーム:Windows、iOS、Steam
数独やスリザーリンクのようなロジックベースのパズルゲームが好きで、PCゲームで似たようなものを探しているなら、Hexcells Infiniteがぴったりです。 はじめのうちは、マインスイーパとグリドラーを組み合わせただけのゲームに見えるかもしれませんが、このゲームははるかに多くの内容を含んでいます。
Microsoftの古典的なフリーゲームとは異なり、Hexcells Infiniteの解放にはランダムさは無く、すべてのパズルに論理的な解法があります。ゲーム内のオレンジ色の六角形のセルには、点在する番号付きのセルとつながっており、模様を形成するために何個の隣り合うセルをマークすべきかについてのヒントを与えてくれます。
レベルがいくつか進むにつれ、ゲームの難易度が上がるだけでなく、数字がグリッドの外に現れ始めるという変化が現れます。このジャンルの他のゲームと同様に、Hexcells Infiniteでは間違ったセルにマークを付けるなどの特定のミスが許されており、行き止まりに達するまでゲームに影響を与えないようになっています。
第2位:World of Goo
開発者:2D Boy
プラットフォーム:Nintendo Switch、Windows、Linux、macOS、Android
World of Gooは、Gooのボールを使用して様々な構造を設計したり新たに作り出したりするゲームで、受賞歴を持ったパズルゲームです。正直なところ、このゲームを単にそのゲームシステムだけで説明することによって、少なくとも最初のうちは誤解を生む可能性があります。
先に述べたように、プレイヤーの目的は、丘やスパイク、崖などの障害物を乗り越えるため、Gooボールを編んで橋や高層ビルなどの構造物を作り、残りのGooが反対側に行けるようにすることです。
全部で5つのステージがあり、それぞれで新しいタイプのGooボールが出現します。各レベルで異なるグラフィックと音楽が用意されており、独特の雰囲気を醸し出しています。このゲームは、そのオリジナリティと、演出および操作性が評価されています。
第1位:Portal 1, 2
サブカテゴリ:プラットフォーマー
開発者:Valve Corporation
プラットフォーム:Windows、Xbox 360、PlayStation 3、macOS
ベストパズルゲームのリストにValve社のPortalシリーズがランクインしないことは絶対にあり得ません。このゲームの素晴らしさは誰しも看過することができないものです。「The Orange Box」と呼ばれる5つのゲームコレクションのひとつとして最初にリリースされたPortalのオリジナル版は、会話描写がほとんどない短く実験的なゲームでしたが、このゲームの強力さとプレイヤーにもたらされる興奮がそれを補い素晴らしいゲームを作り上げています。
Portal 1のヒットを元にして、Valves社は優れたメカニズムとより精巧な操作性を備えたPortal 2を発表しました。どちらのゲームも、プレイヤーがPortalを使用してパズルを解くという単純なシステムに基づいています。