Linux 財団はJavaScriptコミュニティの連携を支援する非営利団体「JS Foundation」を10月17日に設立しました。
JS Foundationは、JavaScriptアプリケーションおよびサーバーサイドのプロジェクト育成を目的とした団体です。オープンソースのJavaScriptエコシステムにおける中心的な存在としてJS Foundationを設定することで、JavaScriptの普及と技術促進、そしてJavaScriptコミュニティでのコラボレーションを促進する役割を果たします。
Bocoup、IBM、Ripple、サムスン、Sauce Labs、Sense Tecnic Systems、SitePen、StackPath、ウエストミンスター大学、WebsiteSetupといった名だたる組織がJS Foundationをサポートしており、現在発表されているJavaScriptプロジェクトにはAppium、Interledger.js、JerryScript、Mocha、Moment.js、Node-RED、webpackなど、サポーター企業に関わりの深いフレームワークやツールが含まれています。
▼プロジェクト一覧
http://js.foundation/projects/
以下、関係者のコメントです。
JS Foundationの取締役Kris Borchersのコメント
「JS FoundationはJavaScriptのエコシステムにあるプロジェクトを完成させるため、莫大な数のテクノロジーをサポートします。JavaScriptはサーバー、クライアント、クラウド、IoTといった境界を取り外してくれるテクノロジーだと考えています。JavaScriptコミュニティを活気づけてくれるようなプロジェクト、団体、エンジニアならば誰でも歓迎します。」
IBMのCloudテクノロジー&アーキテクチャ部門の副社長Angel Diaz氏のコメント
「JS Foundationの設立は、JavaScriptコミュニティにとってはエキサイティングな出来事になるでしょう。周りのコミュニティを先導し、コアとなることで、オープンソースの発展やコラボレーションを促進することが見込まれます。IBMは、創立メンバーの一員としてオープンなテックコミュニティを支援できることを誇りに思っています。私たちはNode-REDをJS Foundationに提供し、IoTの発展と普及に貢献したいと考えています。」
サムスンのソフトウェアR&Dセンターの副社長Youngyoon Kim氏のコメント
「ご存知の通りJavaScriptはWebの領域で大きな可能性を持っています。たとえば、サムスンが開発したJavaScriptエンジンであるJerryScriptは、スマートウォッチをはじめとするウェアラブルデバイスの開発に貢献しています。私たちは、JavaScriptのエンジニアを集めてIoTのエコシステムを創造したいと考えています。」
▼さらに詳しい情報はこちら