検索エンジンや音声アシスタント、自動運転車まで、AIは急速に発展し、普及を続けています。あらゆる分野でAIの採用が検討されており、今後ますます広がりを見せるでしょう。
その中でも今回は、AIを高度に発展させ、活用することに成功しているプロジェクトを5つ紹介します。
1.Wolfram Alpha
与えられたクエリに対応した計算をし、答えを返すオンラインサービスです。一見検索エンジンのようですが、こちらはウェブサイトのリストを返すのではなく、収集・蓄積してあるデータを元に回答します。独自のプログラミング言語で実装され、1万個以上のCPUがその動作を支えています。
2.AlphaGo
日本でも話題になった囲碁AIです。2015年に人間のプロと対戦し打倒したことは記憶に新しいですが、今年2017年にはAlphaGo Zeroとなり、さらに強力かつ効率的になりました。AlphaGo Zeroは自分自身と対戦することで学習し、従来のAlphaGoより短い時間で人間のレベルを超えることが可能になっています。
3.Viv
iPhoneに搭載されているアシスタントSiriの開発者が、新しく作ったのがVivです。自然な会話を通して情報やサービスをユーザーに届けます。VivはSiriと異なりオープンであり、プラグインで拡張して動作の幅を広げられます。実績が評価され、開発チームはサムスン電子に買収されています。
4.AIBO
ソニーが制作する、家庭用の犬型ロボットです。初代製品は家庭のみならず研究用として大学でも活用されました。2017年11月には、新世代のAIBOが発表されました。
AIBOはAI教育向けの安価なプラットフォームとして利用されています。ソニーによれば、新世代AIBOは人間と感情のつながりを持つことができ、仲間として愛着を持てるように仕上がっています。
5.Google Brain
機械学習技術とGoogleのコンピューター資源、システムエンジニアリングを合わせた深層学習研究プロジェクトです。その目的は明確で、機械を賢くすることで人間の生活を向上させることとなっています。2016年にはAIを利用した暗号システムを、2017年には低解像度の画像をニューラルネットワークで補い拡大するシステムを発表しています。ここで開発された技術はGoogle翻訳、画像検索、音声認識、YouTubeのおすすめで実際に利用されています。
いかがでしたか?AIは私たちが考える以上に生活に浸透し始めています。しばらくこの勢いが衰えることはないでしょう。今後どういったことができるようになるのか、今から楽しみですね。
▼AIについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
※本記事は15 Advanced Artificial Intelligence Projects of 2017を翻訳・再構成したものです。