ワークスタイルの多様化と同時に改めて注目されている「フリーランス」という働き方・生き方。このフリーランスには家事・育児で休眠化している女性人材も含まれており、今後フリーランス人口は現在の10倍以上膨らむとの予測もあります。
会社という組織に属しているクリエイターにしてみれば、ある意味自身のキャリアのゴールになるかもしれないフリーランスですが、踏み出すには勇気が要るのも事実。そこでフリーランスの本音に少し耳を傾けてみることにしましょう。
【1】フリーランスにとって自分が「ボス」であるとは限らない
フリーランスになり始めた頃は、生活のペースをすべて自分でコントロールできると考えがちです。確かに好きな音楽をかけ、服装も自由、お風呂にだって好きなタイミングで入れます。ゴルフに行きたいのならボスの目を気にする必要はありません。だってフリーランスにとってボスは自分なのですから。
でも悲しいかな。フリーランスは思っているほど自分自身がボスにはならないのです。もし自分のビジネスを成功させたいのなら、クライアントによって自分のスケジュールは左右されることがわかってくるでしょう。
経験から言って、30分スターバックスでくつろいで家に戻ってくると返信しなければいけないメールが数通溜まっています。まして全日ゴルフに行った日には……。
フリーランスは自分のスケジュールをコントロールできる部分も確かにありますが、それは期待しているほどのものではありません。というのも、基本的にクライアントのために働いているわけですし、クライアントの都合に付き合うのは悪いことではなく、不可欠なことですよね。
【2】人を見る目を養う
フリーランスとして仕事をしていると、まるで友人のようにプライベートでも付き合えるクライアントと巡りあうことがあります。こうした存在は自身のビジネスにとって大きな財産となってくれます。
でもすべてのクライアントがフレンドリーであるとは限りません。中には誠意が感じられない人もいるでしょう。
もし新しく誰かと知り合って、その時に「この人とはあまり一緒に仕事をしたくないな」と感じたなら、そのまま距離を置くのがいいでしょう。すぐに消えてしまう人と仕事をする代償は思っている以上に高くつくものです。
【3】子どもの成長を見守れる
まだ子どもがいない方は「ペット」でもいいし「家庭菜園」でもいいです。
確かにとてつもなく忙しい日が続いて、仕事と親としてのバランスがとれない日があることは認めます。でもこうした仕事以外の余暇の時間を楽しめるのはフリーランスの特権とひとつと言えます。
調子のいい日は自分がどれだけ頑張って仕事できたかを実感できますし、困難が続いた日も仕事だけではない人生の豊かさを確かめられるでしょう。
【4】誰かの助けが必要になる
フリーランスとしてやっていると、ほかのプロフェッショナルの力を借りる必要がある案件がどうしても出てきます。それはやはりフリーランスとしてやっているコーダーかもしれませんし、会計・税務を見てくれるプロフェッショナルかもしれません。たとえ自分の業務に関係のあること全てにプロフェッショナルな知識を持っていたとしても、すべての案件を自分の手だけで回すのは無理でしょう。
もし困ったときに助けてくれる友人がいるのなら、それはとても素晴らしいことです。もし友人がいないのなら、ローカルな会合や交流会に参加してネットワークを築く必要があります。
【5】きっとうまくいく
これまで書いてきたことで、フリーランスになることへの恐さを感じてしまった方がいらっしゃるかもしれません。その中のひとつとして、自身とクライアントに対して多大なる責任を負う、ということが挙げられます。でも往々にして、やるべき価値があるものとは簡単なものではないのです。
正直に言って、私はすべてのことを知っているわけではないし今後もすべてを知ることはないでしょう。でもどんな経験も価値のある学びの機会になります。フリーランスのゴールは、学んだことを吸収して、自身とそのビジネスを加速させることなのです。
(※こちらの記事は「5 things nobody tells you about freelancing」を翻訳・再編集したものです)