みなさんはソフトウェアをカスタマイズするのはお好きですか?
デフォルト設定のまま使い続ける人は想像以上に多いです。
ここで面白いデータを紹介したいと思います。
ある調査チームが大規模調査をおこない、Wordユーザーのセッティングファイルを分析しました。ユーザーからメール経由で「config.ini」のようなファイルを送ってもらい、全ての中身を解析したそうです。
すると、驚くべき結果が。
なんと、95%以上の人がインストールしたままの設定で使っていたそうなのです。
(筆者自身のカスタマイズは新しくフォントをインストールしたぐらいでしょうか。)
デフォルト設定の重要性
Wordのようなパワフルなツールでは、大多数の人がマイクロソフトがデフォルトで設定したオプションを使い続けています。
マイクロソフトのような大企業が作るソフトでなくても、ユーザーがデフォルト以外の選択をすることに期待してはいけません。UXデザイナーはデフォルト設定の時点で豊かなUXを作るべきなのです。
他の選択肢を提供するときでも、まず1番に、マジョリティの人たちにとってベストの選択肢を提供しなければなりません。
効果的なデフォルト設定
マイクロソフトの例で言うと、昔からオートセーブ機能はありました。しかしこの機能は元々デフォルトとして設定されていなかったのです。
もしあなたのソフトウェアにこのような便利な機能があるなら、デフォルトに設定しましょう。
もしこれが貯金や年金制度の話であれば、彼らがいくらか余計にお金を手に入れることができるデフォルトを私たちは設定できるのです。
バカなマネはよしましょう
ユーザーは怠惰でデフォルト設定を使っていますが、まったくもって愚かというわけではありません。
意味のない機能や、クリックミスを誘発するような不誠実なデザインには腹を立てるでしょう。それが彼らに何も利益をもたらさない場合はなおさらです。
なので、まず何がユーザーにとってベストかということを考えてデフォルトを設定しましょう。
この記事は「95% of the people stick to the default option」を翻訳・参考にしています。