2016年のAppleの勝利は、予想されたよりも厳しいものでした。昨年リリースされたiPhoneは似通ったものばかりでしたし、Macbook Proに関しては口からコーヒーを噴き出してしまうほど驚きの価格だったからです。
昨年のApple社の成功と失敗をまとめてみました。
TouchBar:Appleが最高に輝いた瞬間
TouchBarは最新のMacBook Proに搭載されています。
Photoshopで画像を編集する場合、よく使うショートカットやツールにアクセスできるようにTouchBarがその都度リフレッシュされます。
TouchBarは効果的かつ革新的な入力デバイスで、ビジネスソフトウェア、設計と開発のワークフロー、さらにはゲームなどをどのように統合することができるかなど、開発者やデザイナーからは大きな期待を寄せられています。
昨年におけるAppleの最良の功績に数えられるでしょう。
2016年のMacBook Pro:Apple史上最大の改悪?
2016年のMacBook Proは、名前に「プロ」という言葉が入っているにもかかわらずまったくプロのユーザーを対象としておらず、Appleの関心がこれまでのようなコンピュータからより収益性の高いスマートフォンやサービス市場に移行したことが明白になりました。
古くからの愛好家たちの落胆は、競争の激しいラップトップ市場において、Apple社に少なからず影響を与えることでしょう。
iPhone7:昨日までのiPhoneは今日も使える
2016年9月にAppleはiPhone7を発売しました。価格面では前作とほぼ同じでしたが、重要な違いとして防水機能が強化されました。またカメラの印象的なアップグレードに見られるように、わずかながら内部にも改善が施されています。
しかしそれらは、特にiPhone6や6Sを持っていた場合、新たに購入する理由としては弱かったように感じられます。実際、クリスマス商戦を前にして生産を減らしているという報告があることを考えると、売れ行きは「良くない」と思われます。
AirPods:ヘッドフォンは何処
Appleはヘッドフォンジャックを失くした会社の中で最大規模の企業ですが、ヘッドフォンジャックに取って代わる、新しいライフスタイルのひとつとなりうるものとして提案されたのがAirPodsです。AirPodsのデザインでは首回りにコードが引っかかることなく、扱いにくいヘッドピースも存在しません。
Appleはこの商品を10月末までに発売する予定でしたが、発売日未定のまま延期となりました。かろうじてクリスマス商戦へほんの少しの台数を間に合わせることができましたが、まだまだ入手は困難な状態です。
それでも2017年は良い方向へ…?
2017年はほんの少しだけ良くなりそうな兆しがあります。iPhone8もしくはiPhone7Sといった新しいiPhoneが登場する可能性がありますし、なんといっても2017年はiPhoneの10周年となる年なのです。新しいMacが登場する可能性もあり、Appleの今年に期待したいところですね。
(※本稿は「Apple’s hits and misses in 2016」を参考にしています)