いまはインターネットのおかげで日本にいながら世界中のアートを楽しめる時代になっています。
ピカソやダリといった有名画家の作品はもちろん、インディーズで活躍するアーティストの作品でさえ、わざわざ美術館や個展に足を運ぶこともなくGoogle検索から辿りつけるようになりました。
しかし、アート作品を購入するとなると途端にハードルは上がります。
アート作品はこれまで崇高なものとして扱われることが多く、お金を払って購入するのはかなりの勇気と決断が必要になるかと思います。
そんななか日本ではじまった、世界初のアートシェアリングサービスが「ART STAND」です。
ART STANDの醍醐味は、アートのレンタル。
「買う・見る」ではなく、アート作品をレンタルするプラットフォームを提供することで、アートをより身近なものとして、自分らしく気軽に使ってもらうことに重点を置いています。
アーティストは自分の作品を「ART STAND」に預けることで作品を保管管理してもらい、ART STANDは仲介者となって消費者に作品の購入・レンタルを行います。
アーティストとしては、作品の管理に適した環境が得られ、家に置ききれなくなった作品を保管してもらえるだけでなく、発表する機会がなかった作品を預けることでレンタルや販売といった販売代行をART STANDに任せられます。
レンタルの場合はレンタル料金の40%、販売の場合は販売料金の70%をアーティストに還元される仕組みとなっています。
消費者はART STANDのWebサイトで世界にひとつしかないアート作品と出合え、自分のライフスタイルやその時々の気分に合わせてアート作品をレンタル・購入ができます。
現在ART STANDでは、約6,000点のアート作品が登録されており、今後はテーマに合わせて作品をキュレーションすることで、バーチャルな展示会(モノクロ展、夏展など)を開催するとのことです。
このようにアート作品のプロデュースも実施しながら、ART STANDはアーティストと消費者のあり方を変えつつあります。アートシェアリングがより一層浸透すると、アートを楽しむスタイル自体が変わっていくのかもしれません。
ART STANDのURL: https://artstand.jp/