「社風がゆるい」とか「服装・髪形自由」という言葉が頻繁に聞かれるWebクリエイター業界ですが、クライアントなど社外の人たちと接する際に必ず求められるものが「ビジネスマネー」です。
かく言う筆者(30代)も「ビジネスマナーに自信があるか?」と聞かれると、「ない」と即答してしまいますが、せっかくなので新卒クリエイターの方も、そうじゃない方もここでビジネスマナーを少しばかりおさらいしてみませんか?
今回この「ビジネスマナーに関する調査」を行ったのはメディケア生命保険株式会社、調査対象は1,000名の20~59歳のビジネスパーソンです。
やってしまいがちなビジネスマナーのおさらい
■直近1年間にやってしまったビジネスマナーのミス
まずミスが頻発するビジネスマナーの調査では1位が「敬語」。完璧な敬語を話す日本人って全体の何割ほどいらっしゃるのかわかりませんが、とにかく難しいですね。できるだけ使って慣れるしかないでしょう。
2位の「電話応対」も「お世話になりますー!」という謎の定型句の応酬という罠が新入社員の方を待ち受けていたことでしょう。筆者は社会人になるまで聞いたことすらない言葉でした。
■ビジネスメールでの言葉の誤用
続いてビジネスメール編です。
1位「役職名と敬称の併用(65.7%)」と2位「各位と敬称の併用(62.8%)」はそういうものとしか言いようがないので覚えるしかないですが、中には筆者もかなり怪しいものが多くあります。
「お体をご自愛ください」は、「自愛」がそもそも体を大切にするという意味だそうなので、そこに「お体を」とつけるのは「お体をお体を大切になさってください」というニュアンスになってしまうようです。
「メールでの御社表記」については、「御社/貴社」には正しい使い分けがあるそうで、「御社」は話し言葉、「貴社」は書き言葉とのこと。
「ご教授/ご教示」の違いは、「ご教授」はかなり専門的な内容を教えてもらう時に使うのが通例だそうです。かなり大げさな印象を与えてしまうのですね。
「査収」は「よく調べて受け取ること」の意味だそう。つまり「確認してください」の意味で調べる資料などがないのに使ってしまうと誤用になります。
■名刺交換時にやってしまいそうなビジネスマナー
社会人になると手にする不思議アイテム「名刺」ですが、上表を見るとこちらも罠がたくさんありますね。さらに名刺交換の場に実際立ってみると、自分より明らか目上の方が先に名刺を差し出されていたり、教科書通りにいかないことも多々……。
ちなみに白状すると、筆者は新人のころ名刺を定期入れに入れていました。当時はそれでいいと思っていました。今振り返ると痛々しさしかありません。
■できていれば好印象な新人の行動
最後に新卒クリエイターの方向けに、先輩たちにいい印象を与える行動を見ておきましょう。1位はダントツで「あいさつ(65.2%)」でした。「それぐらいしてるよ」と思われるかもしれませんが、好印象につながるのは「する/しない」ではなく「声のトーン・大きさなど」だそうです。
ちなみに良い/悪いはおくとして、社歴が長くなるほど「っすー」という挨拶になっていく現象はなんなのでしょうね?
新卒の方などは、ただでも慣れない職場でそこに「ビジネスマナー」という名のこれまで聞いたこともないNEWルールが追加されるわけで、ストレスを感じることも多いかと思います。
でもビジネスマナーに関して一つ確実なのは、「誰しもが間違いながら身に着けてきた」ということ。ある意味、新卒社員のビジネスマナーが完璧でないのは当たり前のことなので、変に隠してしまうよりも今のうちにどんどん間違って覚えていくのがいいんじゃないでしょうか!
今回のメディケア生命保険株式会社が調査したレポート全文はこちらからご覧いただけます。