新卒社員が入社してきて、はや2か月が経過しようとしています。業務上で関わることがなければ、なかなかお話する機会もありませんが、どれほど彼らの自意識がライジングしているのかは同じ職場で働く者として無関心ではいられません!
そんな若手社員の「意識」に関する興味深い調査がオウチーノ総研によって行われました。
若手社員の「意識」調査結果
まずは全体的な調査結果から(下図)。
実に48.8%もの若手社員がなんらかの「意識高い系」の兆候を発していることがわかります。さらにこの中で最も危険視される「自覚のない意識高い系」が17.5%。若手新入社員が5人入社してくると1人含まれる計算になりますね。
ただ誤解してはならないことがあります。つまり「意識高い人」と「意識高い系」は似て非なるもの。下図をご覧ください。
「意識高い系」と「意識高い人」を大きく隔てる項目は、
・自己アピールが強い(意識高い系42.6%、意識高い人12.1%
・仕事に一生懸命(意識高い系9.4%、意識高い人30.2%)
の2項目でしょう。「意識高い系」は自己アピールこそ強いものの、仕事に熱心に取り組んでいるかどうかは微妙。一方で、「意識高い人」は仕事に一生懸命取り組むけれど自己アピールしてくるイメージはあまりない様子。
つまりこの両者は「結果が伴っているか否か?」という極めてシビアな線引きで二分されるようですね。とどのつまり「結果論」!?
最後に「意識高い系」への評価ですが、
ネガティブなイメージを抱いているのは「24.7%」と、さほど悪い結果ではなかったようです。
大きな目線で見れば、こうした若手社員の傾向や特徴を形容する言葉はどの世代にもありました。筆者が新入社員だった頃(00年代)は「内向性」がやたら強調されて語られていた記憶があります。
良くも悪くも、10年も経てばきれいに組織の体質に同質化しているのが「会社員」。案外皆さんは「意識高い系」の若手社員に対してクールな反応をされているのかもしれませんね。
▼オウチーノ総研レポート