あえて「クリエイターとはなんぞや?」というちょっと面倒くさい質問をしてみますが、いかがでしょうか。
確かに「クリエイター」という職業は存在します。となると、クリエイティブ職に就いてお金をもらったらその人は「クリエイター」になるのでしょうか?しかしそれだとクリエイティブ職に就いていない人はクリエイターではないことになってしまい、ちょっと違う感じがします。
もしかしたら「クリエイター」というのは職業名ではなく、その人の「性質」のことかもしれません。そんな「クリエイター」としてのサインを10個ご紹介します。
【1】責任感のある無責任であること
大人っぽくない振る舞いをすることは賢いやり方ではありませんが、必要とあらば、クリエイターはそんな振る舞いも辞さないところがあります。クリエイターは社会的に「そうあるべき」という規範的な生き方とは違う人生を歩んでいるものです。
【2】理想と現実の間にある違いを重要なこととして理解している
クリエイターはこうであったらいいなという夢を描いているものですが、一方でそれが理想であることを認識していますし、またその世界に近づくための必要なステップを理解しています。
理想と現実のバランス感覚はクリエイターにとってとても重要な問題です。
【3】感受性が強い
クリエイターは感受性が強く、痛みにも幸せなことにも敏感です。しかしたとえそうした感情がネガティブなものであれポジティブなものであれ、クリエイターは感情を恐れません。
【4】ベストではないことは認めても、自分の作品を否定しない
クリエイターは「この世にダメな作品というものは存在しない」ということを心から信じています。そのためある表現が自分の意図通りにいかなかった場合も、その作品を生み出すまでこの世に存在しなかったという事実は評価します。
【5】すべてのことを観察している
この世界はゴシップやエキセントリックな人、クリエイティブな刺激を与えてくれるものが入り混じった大規模なディナー・パーティーです。
そんな世界をクリエイターは刻一刻と心のノートに記録していきます。
【6】機会を待つのではなく、作る
クリエイターは自分が停滞している状況を嫌います。自分が「ルーティン」や「退屈な作業」、「先延ばし」などに陥っていると感じると、クリエイターはそれらを刷新するために新しい感覚や人や環境を探し始めます。
結局のところ、クリエイターはこうして自分がほしい機会を自身で作っていることになります。
【7】失敗しても前進する
クリエイターは失敗に打ちひしがれることがあっても、すぐに立ち直ります。落ち込む代わりに学習し、成長し、前進し続けられる方法を探ります。クリエイターは失敗して落ち込むことをベストだとは思わないものです。
【8】リターンを得るためにリスクをとる
「クリエイター」とは極めて大胆である人のことです。困難に直面したときも逃げることなく真っ向から立ち向かいます。0からなにかを生み出す行為自体が巨大なリスクをとることでもあるのです。
【9】自分自身の才能に没頭する
多くのクリエイターが、時に奇妙とさえ思えるような、美意識を持っています。たとえ誰がそうした美意識に何を思おうと、あなたは自分のスタイルを貫きます。
【10】夢を追いかけ、情熱的に生きる
創作活動というものはクオリティを生み出すこと自体が楽しく、制作者に満足を与えてくれるものです。優れた才能の定義や基準は、それをもつ自身が決めるものであり、クリエイターもそのことを熟知しているものです。
あなたはこうしたクリエイターとしてのサインがいくつ当てはまったでしょうか?
見方を変えると利己的な人にも見えかねない特質ですが、そもそもクリエイティビティは社会的なルールなどとは隔絶した次元にあるものなのかもしれません。
誰かの「空気読まない」は、誰かにとってクリエイティブ!?
(※本稿は、「10 Signs You Are A Creative Person (Though You Don’t Feel You Are)」を翻訳・再編集したものです)