カメラ機器で世界的にシェアを獲得する「Canon」ですが、今月16日今後のコーポレートサイトのあり方を変えるかもしれないニュースがリリースされました。
なんでも同社はトップレベルドメイン「.canon」の運用を開始したとのことです。Canonはこれまでグローバルサイトを「www.canon.com」というドメインで運用していましたが、先日より「global.canon」というドメインで同サイトを運用しています。
この「.canon」のトップレベルドメインはCanonグループのみが使用できるもので、同社の説明によると、
「Canonのウェブサイトであるという識別が容易になるため、ユーザーが安心してインターネット上の情報にアクセスすることができます。また、覚えやすさ、分かりやすさを生かし、Canonのグローバルでのブランド価値向上につなげていきます」
とのことです。
ちなみに現在日本向けのCanonの公式サイトは「canon.jp」のトップレベルドメインで運用されていますが、今後「.canon」ドメインでの運用に切り替わっていくそうです。
興味深いのは今回のこのCanonの動向を受けて、他企業も社名トップレベルドメインの運用に移行していく可能性が考えられることです。
一方でこうしたジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)を運用するハードルは決して低くありません。
例えばICANNが公開しているガイドラインでも、
・申請費用2000万円程度(米ドル=110円換算)
・年間275万円以上の運用費
など財政面でのハードルの高さがあり、かつトップレベルドメインを運用する技術的なハードルももちろんあります。
今後Canonに追従する企業が出現するか見ものですが、いずれにしても「.canon」のカッコいい響きはなにものにも代えがたいですね!