先週金曜日に、米国スタンフォード大学にて「Innovation in Japan-US Business and Technology Awards」(日米間のビジネスとテクノロジー分野におけるイノベーション賞)の受賞式が開催されました。
同賞は、北カリフォルニアの日本人ソサエティとスタンフォード大学日米テクノロジーセンターが主催するもので、次世代のイノベーティブなスタートアップ企業を表彰し、今年で第6回目を迎えるそうです。
そんな「Innovation in Japan-US Business and Technology Awards」ですが、今年同賞を受賞したスタートアップ企業は下記です。
MERCARI/メルカリ
(上図は、授賞した取締役石塚亮氏)
日本では言わずとしれた「メルカリ」ですが、「次世代リーダー」部門で同賞を受賞。ユーザー同士でモノの売買ができるマーケットプレイスをアプリにて提供しています。
同社に対する期待は高く、現在では米国でのプロモーションを積極的に行っています。
Dropbox
Dropboxも言わずと知れたオンラインストレージサービスですね。
次世代カンパニー部門での受賞理由は「日米間のビジネスの発展に寄与する準備が整っている」ことが挙げられています。米国発の同社ですが、日本では2014年の終わり頃に東京オフィスが開設されています。
ちなみにDropboxにおいて日本は全体の売上の5番目。1位は英語圏ではない国がランクインしているそうです。
これより以下は、40名の委員によって選抜された日本のスタートアップ企業です。
Axelspace
Axelspaceは超小型衛生から地球を撮影した画像やデータを提供するサービスです。同サイトでは衛生「ほどよし1号」から撮影された地球の美しいスナップも閲覧できます。
Floadia
http://www.floadia.com/top_page_ja.html
Floadiaは電力消費の少ない不揮発性メモリーを開発しているスタートアップです。この不揮発性メモリはすでにスマートフォンなどさまざまなシーンで活用されています。
Preferred Networks
https://www.preferred-networks.jp/ja/
Preferred Networksは主に工業界でリアルタイムな機会学習アルゴリズムを提供しているスタートアップです。
Spiber
Spiberは鋼鉄の340倍という強度を保持する「クモの糸」などのたんぱく質を基幹素材として提供しているスタートアップです。主に衣服やテキスタイル分野での活用が始まっています。
Xenoma
Xenomaは「e-skin」というウェアラブルで洗うこともできるデバイスを提供しています。この「e-skin」は呼吸や体温、体の動き、その他の体の働きを感知することができるそうです。
この他にも今年はメッセージアプリの「LINE」や電気自動車の「Telsa」も受賞しています。
いずれにしても「イノベーティブな企業」に贈られる賞だけあって、そのサービス内容もかなり革新的。中にはちょっと想像もつかないような次世代テクノロジーを開発するスタートアップも見られますが、日本のスタートアップ企業の国際的な活躍が今後は見られるかもしれませんね!
(※本稿は「Stanford picks Japan’s most innovative startups」を翻訳・再編集したものです)