介護・医療の情報サービスを提供する株式会社エス・エム・エスは、病院事務長向け経営情報サイト「じむコム」内で『医療関連ICT実態調査アンケート』を実施。108人の病院事務長より回答を得たそう。
今回の調査で90%以上の病院がクラウドサービスの活用に肯定的だとわかりました。タブレットやスマートフォンなどのスマートデバイスも30%以上の病院で導入検討されているそうです。
第4回じむコム調べ『医療関連ICT実態調査アンケート』調査結果抜粋
医療関連ICTシステム導入状況及び新規導入・切り替え検討状況
「医事会計」「自院ホームページ」「画像管理」「栄養・給食管理」「財務管理」が導入率上位5種で、これらのシステムでは新規導入を検討している割合は低いことがわかりました。新規導入検討上位3種は「電子カルテ」「オーダリング」「看護業務支援」となっています。
「医事会計」について93.5%が導入済みでかつ10.2%が切り替え検討中という結果に。医事会計システムは今まさに切り替え時期にさしかかっているのでは?
医療関連ICTシステムの導入・運用予算について
年間の導入予算・運用予算共に8割が1,000万円未満で、病院側としてはシステムに割ける予算が少ないため、最低限必要なシステム以外の各種システムについては普及しにくい構造になっているようです。
無料クラウドサービスの導入可能性
上から電子カルテ、地域連携支援、栄養・給食管理、どのシステムにおいても「検討の余地あり」が90%以上を占め、無料であることや、クラウドサービスであることに強い抵抗感はないことがわかりました。
医療関連ICT全般に関する悩みごと
最上位は、パソコンのセキュリティ対策となりました。パソコンに関してはOS/ソフトウェアの更新・老朽化・コストも上位になっています。また、タブレット・スマートフォン・フィーチャーフォンの選定・導入については、それぞれ30%以上が悩んでいるそうで、医療分野でも積極的にスマートデバイスを活用しようという動きとなっています。最後に、システムの導入・運用コストについて45%以上が悩んでおり、少ない予算内でICT化を進めていくむずかしさが課題として現れているようです。