株式会社ふろしきやが、移住を考えるフリーランスを対象に「移住に対する意識調査」をおこない、その結果を発表。都会で働くフリーランスがどこで働きたいと考えているのか、移住の際に何を重視しているのかが垣間見えるレポートとなっています。
まずは、関東在住のフリーランスが移住先として考えている場所のランキングです。
続いて関西在住のフリーランスの移住先ランキング。
関東も関西も、現在働いている場所と隣接する場所への移住は需要が多いです。特に関西は1位と2位が「兵庫」「京都」となっていて、地元への愛着が強い印象です。
このランキングで特に注目したいのが、関東で1位、関西で3位を獲得した「沖縄県」。なぜか沖縄県がフリーランスの聖地のような場所となっています。
クラウドソーシング大手のランサーズのホームページで、沖縄県のフリーランスの人数をチェックしてみると、1300人以上のフリーランスが沖縄県に登録されていて、これは東京近郊の群馬県や栃木県、もしくは大阪近郊の奈良県や滋賀県よりも登録数が多いのです。
何が決め手となって、フリーランスは沖縄へ目指すのでしょうか。
そこで再びアンケート結果に戻ります。「移住先に求める要素は?」という質問に対する回答からヒントが得られそうです。
フリーランスが移住先に求める要素として最も重視しているのが「生活しやすい場所かどうか」ということが分かりました。街の気候や治安、空気や水などはやはり気になるようです。また、他に多かった回答としては「自分の仕事のペースを守りながらも、仕事を成立させ続けられるかどうか」です。
沖縄県は周りを美しい海で囲まれた島です。水はきれいで、気候も温暖ということで、フリーランスであるかどうかに関係なく、日本人が住みたい都道府県のランキングには常に上位に入っています。また、先述したように大都市近郊の県以上の数のフリーランスを現在抱えていることから考えても、沖縄にいても仕事ができることは実証されています。
一方で、「祭りや伝統行事」「地場産業や特産物」には票がほとんど入っておらず、移住先での地元交流には比較的興味が薄いことが分かりました。
実際に沖縄に移住しているフリーランスの話によると、小さい島だからこそ、人とのつながりはとても重要だそう。都市部では希薄だったご近所さんや街の人々との交流は小さなコミュニティで仕事を掴む上で重要になってくるかもしれません。
都市圏のフリーランスがいま集まろうとしている沖縄。かく言う私も沖縄に移住したいです。
▼そのほか、詳しい調査速報レポートはこちら
URL:www.furoshiki-ya.co.jp/lib/img/news/フリーランスの移住に対する意識調査結果速報.pdf