「平和で豊かな国に住む人々は目にも楽しいオシャレな服に身を包み、貧しく相次ぐ紛争で国内情勢が不安定な貧しい国に住む人々は防弾チョッキを身にまとう」と言えば、「当たり前」のように感じるかもしれませんが、いま世界ではこの真逆のことが起こっているようです。
つまり紛争が続く最貧国で「世界一」オシャレな服を着る人々、そして豊かな先進国で防弾チョッキを着る人々――一体どういうことなのでしょうか?
最貧国コンゴで平和のために「世界一オシャレ」をする人々――サプール)(SAPEUR )」
上の画像は「サプール」と呼ばれる人たちで、187カ国中186位の最貧国コンゴに住む人々です。
決してこの「サプール」たちはコンゴの富裕層というわけではありません。3万円程の月収であるにもかかわらず、休日や特別な日には、月収の何倍もする高級ブランドスーツに身を包み、街を闊歩する、それが彼らのスタイルです。
闊歩して何かをするわけではありませんが、サプールたちは貧しい暮らしを送るコンゴの人々に勇気を与えてくれる存在として街の人気者だそうです。
彼らの信条は「戦わない」こと。紛争や内紛に軍事的に加担しないというまさに「平和をまとう」人々でもあります。
ちなみに「サプール」ですが、以前渋谷で開かれた写真展が1時間待ちとなるほど国内でも好評を受け、下記日程にて沖縄で写真展が開かれるとのことです。
■開催概要
茶野邦雄写真展「THE SAPEUR」コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン
開催日時:7月23日(土)~8月28日(日) 11:00~19:00
入場料 :500円
開催場所:プラザハウスショッピングセンター3F/GALLERY & SPACE (沖縄県沖縄市久保田3丁目1番12号)
アクセス:那覇空港より車で50分/高速道路 沖縄南ICより車で6分
普段着でも着れる防弾チョッキが開発される
一方、日本では普段着でも使えるアンダーウェア型の防弾チョッキが発売されるそうです。
こちらは独Miguel Caballero社製の「Armor T-Shirt」という製品で、日本では株式会社ドゥモアが発売します。
「Armor T-Shirt」
価格:32万4,000円(税送料込)
URL:http://domore.shop-pro.jp/
同社によればテロ事件が世界的に頻発し、残念ながら日本においても、準備を怠らないことが求められているとのこと。
確かに先日も米国で銃乱射事件が起こったばかりですが、日常における突発的なテロに対しては自分で自分の身を守る以外の選択肢がないのかもしれません。また同社は今後子ども用の防弾チョッキの販売も計画しているそうです。
最貧国で平和をまとう人々と、豊かなはずの先進国でアンダーウェア型防弾チョッキをまとう人々――なんとも皮肉な対比ですが、現在の世界の一面を象徴しているかのようでもあります。
なんとも考えさせられるニュースですね。。。